
ペットと快適に暮らすための住まい選び!戸建て住宅のメリットと注意点
公開日:2020年04月10日
ペットを飼っているご家庭にとって、ペットは大切な家族の一員。安全な環境でのびのび暮らしてほしい、家族の不在時も安全にお留守番をさせたい。そう願っても、ペット可の賃貸住宅さがしは簡単ではありません。ペットの習性や行動を考慮し、人もペットも快適に暮らすには、どのような家が良いのか考えます。
ペット可の賃貸住宅はなぜ少ない?
飼い主にとってはかわいいペットでも、住宅を貸す側にはペットを敬遠する理由がたくさんあります。例えば、猫(爪研ぎ・毛の嘔吐・マーキング)や犬(吠える・走り回る・壁に頭を押し付ける)の独特な習性による臭い、床や壁に傷をつける心配や騒音など、想定されるトラブルを考えると、ペット不可にした方が無難と言えるでしょう。
ペット可物件の実態
近年はペット可の賃貸住宅が増えてきましたが、まだまだ多いとは言えません。運よく見つかっても、ペット不可の物件よりも保証金や家賃が高い、退去費用が高い、立地条件がよくないなどのデメリットも。また、ペット可物件には「ペット飼育細則」があり、飼育できるペットの種類や大きさ、頭数などが限られているなど、さまざまなルールがあります。
一方、ペットの立場から賃貸物件を見てみましょう。ほとんどのペットは室内で飼われています。スペースにゆとりの少ない賃貸物件では、自由に動き回れず、ペットがストレスを受けている可能性があります。
ペットと暮らすなら戸建て
ペットと快適に暮らすなら、マイホームを持つのは1つの方法です。賃貸住宅と大差のない月々の支払いで広さが確保でき、自分の好きなペットを飼育できる戸建てをおすすめします。
戸建てのメリット
戸建ての中でも注文住宅は、間取りや設計の自由度が高く、ペットの種類や習性にあわせて、カスタマイズできるのが大きなメリット。完成済みの新築一戸建てなら、DIYでペットコーナーを作ったり、床材を貼ったりと入居後にアレンジできます。
ペットと人、両方の視点からバランスの良いポイントを見つけると、互いに住みやすい家に。ペットがのびのび暮らしている姿を見ることは、飼い主の快適な暮らしにつながります。ペットも人もストレスが少なく、気持ちよく暮らすなら戸建てが良いでしょう。
ペットと快適に暮らすには?
共働き家庭では、日中ペットだけでお留守番していることがほとんど。留守中の誤食、感電、お風呂への侵入による事故などを防ぐため、事前の対策は必須です。家族の不在時に安心してお留守番をさせられる住環境をつくることが大切です。
ペットのお留守番事情
双方が快適に暮らすポイント
ペットと人が互いに快適に暮らすポイントは、ペットゾーン、共生ゾーン、人ゾーンに分けること。ペットゾーンと人ゾーンの間にリビングを置き、ペットと人が一緒に過ごす共生ゾーンに。寝室のほか、誤食や火傷の危険があるキッチンやダイニングを人ゾーンにすることで、ペットの安全を確保できます。
戸建てなら、犬や猫、そのほかペットの習性に沿ってカスタマイズすることで、安全で快適に暮らせる環境を整えることができます。ここでは犬と猫に絞ってご紹介します。
猫と暮らすなら
まずは猫の習性から見ていきましょう。
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高いところが大好き
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日向ぼっこが大好き
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隙間があれば入りたい
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テリトリーに侵入されるのが嫌い
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不潔なのは嫌い
これらを考慮して、猫との暮らしでこだわりたいポイントをご紹介します。
クッション性のある床
室内で暮らすペットにとって、硬くてすべりやすいフローリングは危険です。毛を嘔吐することも考え、汚れの染みにくい適度なクッション性のある床材にします。
キャットステップ
室内でも猫を退屈させず行動範囲を広げ、運動不足を解消するキャットステップを設けます。
壁に取り付けたキャットステップは、飾り棚として活用することもできます。
ペットピット
猫の場合、トイレのにおい対策が大切です。人のトイレスペースを大きくして猫用の場所を設けたり、換気扇を設置したりするなどの工夫が必要。ペットのトイレや収納棚を一角にまとめる「ペットピット」がおすすめです。
階段上の居室の一部を猫コーナーにアレンジ。トイレやグッズがぴったり収まる便利なスペースです。
キャットドア
普段は出入り自由で動き回ることができ、留守番時には閉めて行動範囲を区切れる、ペットドアを設置します。
寝室のドアを閉めていても猫が出入りできるキャットドアを設置し、猫の気ままな暮らしをサポート。
犬と暮らすなら
犬には、猫とは違う次のような習性があります。
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お散歩が大好き
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穴掘りが好き
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狭いところが好き
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お留守番は不安
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暑いのが苦手(熱中症になることも)
このような犬の習性を考えて、犬と人が快適に暮らせる家のポイントをご紹介します。
リビングに犬の居場所を
家族が集まるリビングに、人の動線と分けて適度な距離を保った場所に、ケージやサークルを設置して専用スペースをつくります。温度管理もでき、お留守番時や就寝時には犬が安心して過ごせる場所になります。
ドッグラン
庭やルーフバルコニーに芝生を敷くなど、ドッグランをつくると好きなときに自由に遊べます。散歩に連れ出せないときも運動不足の解消にもなります。
大きな洗面室
ブラッシングなど、グルーミングができる大きな洗面室があると便利です。
土間空間と収納
暑い夏場に、自ら体温調節ができるような空間をつくりましょう。玄関先に、リードなどのお散歩グッズをしまえる収納があると便利です。
空気の質にこだわる
人のような汗腺がなく、汗をかいて体温を下げることができない犬は、熱中症に注意が必要です。熱中症を起こしやすい夏場は、人もペットも快適に過ごせる室内環境への配慮が何よりも大切です。
これが結論!
戸建てなら自由にペットが飼える! 賃貸と大差ない月々の支払いで、広い空間でペットとのびのび暮らせる。
マイホームを購入して、ペットも人も安全で快適な暮らしを手に入れましょう。

記事監修
新井 友隆
宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
東京・神奈川の複数センターでセンター長を歴任後、営業推進部長や埼玉・名古屋エリアの立ち上げにも寄与。2022年からは契約管理部門にて、オープンハウス全国の契約書作成や引き渡し業務を統括中。
- 2020年4月時点の内容です。














