
新築なのにゴキブリが出る原因は?入居前・引っ越し後の対策も解説
公開日:2025年03月17日
この記事では、新築住宅でもゴキブリが出る原因や、侵入しにくい家の特徴を解説します。
この記事では、新築住宅なのにゴキブリが発生してしまう原因について解説します。
ゴキブリなどの害虫は築年数が経過している家に発生しやすいと思われがちですが、実は新築住宅でもゴキブリが発生することはあり、対策を講じることが大切です。
この記事では、新築住宅でもゴキブリが出る原因や、侵入しにくい家の特徴を解説します。入居前と入居後にできる対策もお伝えするので、ぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 新築なのにゴキブリが出る原因
- 新築入居前のゴキブリ対策
- 新築引っ越し後のゴキブリ対策
- ゴキブリが侵入しにくい新築の特徴
新築なのにゴキブリが出る原因
新築住宅においても、以下の原因からゴキブリが出現するケースがあります。
- 小さな隙間から侵入している
- ゴキブリが好む暗がりがある
- 天敵がいない環境になっている
- 引っ越しの際にゴキブリや卵が運ばれて来る
順番に見ていきましょう。
小さな隙間から侵入している
新築住宅であっても窓やドアの隙間、水道やガスなどの配管周辺など、わずかな隙間があります。
ゴキブリは数ミリの隙間であっても通り抜けられるため、新築住宅の隙間から家に侵入するおそれがあります。
ゴキブリの主な侵入経路
ゴキブリの主な侵入経路として、主に以下4点が挙げられます。
- 窓やドアの隙間
- エアコンのドレンホース
- 換気扇や排気口の隙間
- 配管や電線の通路 など
新築住宅であっても隙間は生じているため、ゴキブリが侵入するおそれがあります。
隙間を塞いだりドレンホースを浮かせたりするなどの対策が必要です。
ゴキブリが好む暗がりがある
ゴキブリは暗くて湿気がある場所を好みます。
新築住宅でも、家具の裏や床下などの薄暗い空間があれば、ゴキブリが潜みやすくなります。
普段あまり目に付かない場所であり、定期的に掃除することが大切です。
天敵がいない環境になっている
新築住宅には天敵となる生き物が少ないことから、ゴキブリがより発生しやすくなっている環境だといえます。
ゴキブリの天敵となる生き物はクモやアリ、ネズミなどの生物です。
特にアシダカグモというクモは1日に10匹ほどのゴキブリを食べるといわれており、一番の天敵とされています。
引っ越しの際にゴキブリや卵が運ばれて来る
引っ越しの際に運ばれてくる段ボールや家具、電化製品にゴキブリや卵が紛れ込んでいる場合があります。気付かずにそのまま家に持ち込んでしまうと、新居で繁殖してしまうでしょう。
特に、長期間倉庫で保管されていた荷物には付着している可能性が高いため、注意してください。
新築入居前のゴキブリ対策
新築住宅に入居する前に、以下4つのゴキブリ対策がおすすめです。
- 隙間や穴を塞ぐ
- 建物内を清掃する
- 餌になるものを落とさない
- 防虫剤や毒餌をまく
順番に見ていきましょう。
隙間や穴を塞ぐ
先述のとおり、ゴキブリは窓枠や玄関ドア、配管周辺などの小さな隙間から侵入します。
窓枠やドアの隙間にはテープを活用し、配管の周辺にはシーリング材などを使うことで、隙間を防いでゴキブリの侵入を防止できます。
また、エアコンのドレンホースは地面から5cm程度浮かせたり、キャップを付けたりするなどの対策がおすすめです。
建物内を清掃する
新築住宅であっても、工事中のホコリやゴミは溜まります。
放置するとゴキブリが寄り付きやすくなるため、入居前に一度建物全体をきれいにすることが重要です。
床や部屋の隅などをしっかり掃除すれば、ゴキブリが住み着くリスクを抑えられます。
餌になるものを落とさない
ゴキブリは食べ物の欠片や食品のにおいに引き寄せられます。
入居前から食べ物やその包装材などを床に放置しないようにして、ゴミはすぐに捨てることを心がけましょう。
建築途中や引っ越し作業中の飲食については、予め施工会社や引っ越し業者にも配慮してもらえるか聞いておくと、より徹底した対策を実施できます。
防虫剤や毒餌をまく
ゴキブリ駆除用の防虫剤をまいておくことも効果的です。
家具や家電などが運び込まれたあと、部屋全体にまけるタイプの防虫剤を使用すれば、引っ越しの際に家具や家電に付着したゴキブリやその卵も駆除できます。
ただし、防虫剤が家具や家電の素材などにダメージを与えてしまうおそれがあるため、まいても問題がないか確認してから実施しましょう。
また、ゴキブリが潜みそうな場所や外部から侵入しそうな場所に毒餌をまいておくことも方法の1つです。
防虫剤や毒餌を使う際には、説明書を読んだうえでしっかりと換気するなど、安全に配慮してください。
新築引っ越し後のゴキブリ対策
ここでは、新築に引っ越したあとのゴキブリ対策をチェックしていきましょう。
- 引っ越し時の段ボールを処分する
- 定期的にゴミを処分する
- 水回りを中心に定期的な清掃を心がける
- 湿気を防ぐ
- 害虫駆除業者に依頼する
上記5点から解説します。
引っ越し時の段ボールを処分する
段ボールはゴキブリが隠れやすいだけでなく、卵が付着しているおそれがあります。
引っ越しの際に使用した段ボールは長期間放置せず、なるべくすぐに処分しましょう。
特に、湿気の多い場所に置いておくとゴキブリが住み着きやすいため、処分のタイミングまで室内ではなく屋外に置いておくことがおすすめです。
定期的にゴミを処分する
ゴキブリは食べ物の欠片やゴミに引き寄せられるため、ゴミを溜め込まないように注意しましょう。
特に生ごみは袋に入れてから捨てるように心がけ、捨てた食べ物のにおいが広がらないようにゴミ箱にはフタを付けておくことがポイントです。
また、ゴミは室内に長時間放置せず、なるべくこまめに収集場などへ持っていきましょう。
水回りを中心に定期的な清掃を心がける
ゴキブリは水回りを特に好みます。
キッチンや洗面所、浴室などは定期的に掃除して、食べ物の欠片だけでなく水滴も残さないよう意識しましょう。
また、排水口にぬめりがあると、ゴキブリの餌になってしまいます。こまめに掃除して清潔に保ちましょう。
湿気を防ぐ
湿気の多い環境はゴキブリにとって快適な空間なため、湿気対策が重要です。こまめに換気を行い、お風呂や洗面所などの湿気が溜まりやすい場所には除湿剤を使用しましょう。
また、押入れや家具の裏なども湿気が溜まりやすい場所ですので、定期的に家具などを動かして掃除する必要があります。
害虫駆除業者に依頼する
万が一、新築住宅でゴキブリが頻繁に出現するようであれば、専門の害虫駆除業者に依頼するのも選択肢の1つです。
強力な薬剤などを使用して徹底的に駆除してくれるだけでなく、再発防止のためのアドバイスも受けられます。
害虫・害獣駆除を広く扱う業者であれば、ゴキブリ以外の害虫や害獣も合わせて駆除してもらえることがあるため、合わせて依頼することもおすすめです。
ゴキブリが侵入しにくい新築の特徴
ここでは、ゴキブリが侵入しにくい新築住宅の特徴を見ていきましょう。
- 郵便受けと玄関ドアが離れている
- 日当たり・風通しがよい
- 3階建て以上の建物である
順番に見ていきましょう。
郵便受けと玄関ドアが離れている
ゴキブリは宅配物や郵便物に潜んでいたり卵を付着させていたりするケースがあります。郵便受けが玄関に直接繋がっている場合、郵便物に紛れて家の中に侵入するおそれが考えられます。
郵便受けと玄関ドアが離れていると、ゴキブリの侵入経路が限定されて室内に入りにくくなるでしょう。
日当たり・風通しがよい
日当たりや風通しがよい住宅は、湿気が溜まりにくくゴキブリが住み着きにくい環境を作ります。
南向きに窓が多く日差しが入りやすい家や風の通り道が考えられた間取りの家は、ゴキブリなどの害虫の発生だけでなくカビの防止にも繋がります。
これから家を新築する人は、間取りを決める際に日当たりや風通しも意識してみましょう。
3階建て以上の建物である
ゴキブリは地面にいることが多いため、高層階に行くほど侵入する可能性が低くなります。新築マンションに入居する際には、3階建て以上の建物で中層階や高層階を選ぶことがおすすめです。
ただし、エレベーターの隙間や配管を通じて高層階に侵入するケースも考えられるため、完全に防ぐことは難しいといえます。
新築のゴキブリ対策でよくある質問
ここでは、新築のゴキブリ対策についてよくある質問に回答します。
- 部屋にゴキブリがいるか確かめる方法は?
- ゴキブリ対策に有効なアイテムは?
- 害虫駆除業者に依頼するタイミングはいつ?
疑問の解消にお役立てください。
部屋にゴキブリがいるか確かめる方法は?
部屋にゴキブリがいるかを確認する際には、まずゴキブリのフンを探しましょう。
ゴキブリのフンは黒い小さな粒状であり、住み着きやすいキッチンや家具の隙間などに見られます。
また、ゴキブリは夜行性のため、夜に部屋の明かりを突然付けると動いている姿が見られることがあります。ただし、直接見るのが怖い人は、フンを見つけたりゴキブリ特有の嫌な匂いを感じたりしたら、業者に相談してみることがおすすめです。
ゴキブリ対策に有効なアイテムは?
ゴキブリの侵入を防ぐために、ゴキブリが入り込みそうな場所に粘着シートを設置する方法があります。
身動きを取れないようにして、家の中への侵入を防いでくれます。
また、即効性を重視するなら殺虫剤の使用がおすすめです。ゴキブリが出現した際にスプレーすればすぐに駆除してくれるため、万が一の場合に備えて用意しておきましょう。
害虫駆除業者に依頼するタイミングはいつ?
週に1回以上ゴキブリを見かけるなど、ゴキブリが頻繁に発生しているときは専門業者へ駆除を依頼することを推奨します。
あまりにも頻繁に出現する場合には自力での対策が効かないため、プロに助けを求めることがおすすめです。
また、ゴキブリの卵や巣があると考えられる場合や一度に大量発生した場合なども、専門業者に依頼して一気に駆除してもらうとよいでしょう。
新築のゴキブリ対策を定期的に実施することが重要
この記事では、新築住宅なのにゴキブリが発生してしまう原因を解説しました。
ゴキブリはわずかな隙間から侵入したり荷物に紛れ込んだりしているおそれがあり、新築住宅であっても出現する場合は考えられます。
入居前と入居後にできる対策をしっかり実施して、ゴキブリが発生しにくい家を作りましょう。
また、これから家づくりをするという人は、ゴキブリが発生しにくい間取りにすることが大切です。ポストと玄関の位置関係や採用と風通しの良さなど、ゴキブリを防ぐために意識するべきポイントはさまざまあります。
これらのポイントに注意して、快適なマイホームを実現しましょう。

記事監修
山口 靖博
宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
最新のトレンドや法改正を踏まえ、円滑な住宅売買に向けた仕組み作りと前線でのサポートを実践する。「ちんたいグランプリ(旧・不動産甲子園)」 2020年度・2022年度特別賞。
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