
マイホーム購入で後悔?後悔する理由10選・今すぐできる解決策を紹介
公開日:2025年04月14日
この記事では、マイホーム購入で後悔する理由10選と、今すぐ実践できる解決策を解説します。
マイホームの購入は人生における大きな決断です。しかし、実際に住んでみると理想とのギャップに悩み、後悔することも少なくありません。そこで、購入前にできる対策に加え、購入後に後悔した場合の解決策を知っておくことが重要です。
また、この記事ではマイホーム購入のメリットについても解説します。これから購入を検討している方はもちろん、すでにマイホームをお持ちの方もぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 20代でのマイホーム購入に必要な年収・頭金
- 20代でマイホームを購入する人の割合
- 20代でマイホームを購入するメリット
- 20代でマイホームを購入する際の注意点
- 20代のマイホーム購入で後悔しない方法
マイホームを購入して後悔する理由10選
以下がマイホームを購入して後悔する理由10選です。
- 住宅ローンの返済が重く生活が苦しくなる
- 想定外の出費が続き維持費の負担が増える
- 立地や環境が合わず理想の暮らしと違う
- ご近所トラブルに悩みストレスが増える
- 実際に使ってみると設備の不便さが気になる
- 交通や生活の不便さが想像以上に負担になる
- 間取りが暮らしに合わない
- メンテナンスの手間と費用が予想以上にかかる
- 家族構成やライフスタイルの変化に対応しにくい
- 他に住みたい場所ができる
順番に見ていきましょう。
住宅ローンの返済が重く生活が苦しくなる
住宅ローンを組んだ後に、収入の減少や支出の増加によって返済が厳しくなるケースは少なくありません。たとえば、夫婦合算の収入を前提にローンを組んでいたものの、妻が妊娠を機に退職し、予定していた収入が減ってしまうことがあります。
さらに、予期せぬ早期退職や転職による収入の変化、育児や教育費の増加によって家計が圧迫される可能性もあります。
また、住宅ローンの返済期間は長期にわたるため、その間に突発的な修繕費や固定資産税の増額など、思わぬ出費が発生する可能性もあります。
立地や環境が合わず理想の暮らしと違う
静かで快適な環境だと思って購入したものの、実際に住んでみるとイメージと異なることもあります。たとえば、近隣の飲食店から予想以上の騒音やニオイが発生していたり、日当たりや風通しが思っていたほど良くなかったりすることもあります。
さらに、購入当初は開けた景観だった場所に、後から高層の建物が建ち、日照や眺望が大きく変わってしまうケースもあります。
ご近所トラブルに悩みストレスが増える
マイホームを購入した後に、近隣住民との相性が悪いと感じることは少なくありません。実際に暮らしてみると、近所にトラブルを抱えた住民がいたり、騒音やマナーの問題に悩まされたりするケースもあります。
さらに、ゴミ屋敷のような環境問題が発生すると、生活の質が低下するだけでなく、売却時に買い手が見つかりにくくなる可能性もあります。
賃貸であれば比較的簡単に引っ越せますが、持ち家の場合はそうはいきません。
実際に使ってみると設備の不便さが気になる
購入時にはそれほど気にならなかった設備も、実際に使い始めると不便さを感じることがあります。たとえば、マンションや建売住宅では設備を自由に選べないことが多く、使い勝手が悪かったり、思っていたほど性能が優れていなかったりすることもあります。
特に、洗面台や浴槽、キッチンのシンクなどの大きな設備は簡単に交換できず、リフォームには高額な費用がかかることも少なくありません。
設備への不満が積み重なると、家そのものへの満足度も下がってしまう可能性があります。
交通や生活の不便さが想像以上に負担になる
購入前に通勤や通学の時間を計算し、多少の負担なら問題ないと思っていても、実際に毎日通ってみると想像以上に大変に感じることがあります。特に、乗り継ぎのスムーズさや交通機関の混雑状況は、実際に住んでみないと実感しづらいものです。
さらに、会社のオフィス移転や転職によって通勤時間が長くなることもあれば、子どもの成長に伴い進学先が変わり、思っていた以上に送り迎えの負担が大きくなることもあります。
間取りが暮らしに合わない
購入前は理想的に思えた間取りでも、実際に住んでみると不便に感じる場合もあります。新築の場合、完成前に図面だけで判断することが多く、中古住宅でも家具を配置して生活を始めると、想像と違った印象を受けることも少なくありません。
たとえば、動線が悪く家事がしにくかったり、思ったよりも部屋が狭く感じたりするケースがあります。
また、子どもが生まれて部屋数が足りなくなったり、親との同居でライフスタイルが変化したりすると、当初の間取りが合わなくなることもあるでしょう。
メンテナンスの手間と費用が予想以上にかかる
マイホームを購入すると、賃貸では発生しない維持費やメンテナンス費用がかかります。固定資産税や管理費に加え、マンションなら修繕積立金、一戸建てなら外壁や屋根の補修費など、長期的な出費を考慮する必要があります。
特に、マンションの修繕積立金は購入時に低めに設定されていることが多く、年数が経つにつれて徐々に上がるケースが一般的です。
一方、一戸建ての場合も将来の大規模な修繕に備え、毎月一定額を積み立てておくことが望ましいでしょう。
また、家が広くなると光熱費や清掃の手間も増えるため、維持費全体の負担が大きくなる可能性があります。
家族構成やライフスタイルの変化に対応しにくい
購入時には理想的だと思えた間取りでも、家族構成やライフスタイルの変化によって住みにくくなることがあります。たとえば、夫婦2人だけなら問題なかった住まいも、子どもが生まれると安全性やスペースの不足が気になるようになるかもしれません。
子どもの人数が増えると個室が足りなくなったり、玄関や洗面所、浴室が手狭に感じることもあります。
また、おしゃれなデザインやオープンキッチンは、子どもにとって使いにくく、時には危険を伴うこともあるでしょう。
しかし、成長とともに便利に感じることもあり、暮らしやすさは年齢やライフステージによって変わっていきます。
他に住みたい場所ができる
マイホームを購入した後に、より魅力的な街を見つけて後悔することがあります。購入時は「ここで一生暮らそう」と決めたつもりでも、ライフスタイルの変化や新たな発見によって、別の場所の方が自分に合っていると感じることがあるかもしれません。
賃貸であれば比較的簡単に引っ越しできます。しかし、持ち家の場合はそうはいきません。住み替えを検討するにも、住宅ローンの残債や売却の手間、費用などが大きなハードルとなるでしょう。
マイホームの購入にはメリットも多くある
以下がマイホーム購入で得られるメリット6つです。
- 自由にリフォームやカスタマイズができる
- 持ち家は資産としての価値がある
- 住宅ローン完済後は住居費の負担が減る
- 税制優遇が受けられるケースがある
- マイホームを持つことで安心感が得られる
- 団体信用生命保険に加入できる
順番に解説します。
自由にリフォームやカスタマイズができる
マイホームは自分の所有物だからこそ、間取りや内装を自由にカスタマイズできる魅力があります。
たとえば、子どもの成長に合わせて部屋数を調整したり、老後を見据えてバリアフリー仕様にしたりと、ライフスタイルに応じた住まいづくりが可能です。好きなインテリアを取り入れたり、設備をグレードアップしたりすることもできます。
賃貸でも一部の物件では壁紙の変更や造作家具の設置が許可されることがあります。しかし、基本的には原状回復が求められるため、大きな改修は難しいでしょう。
その点、持ち家なら制限なくリフォームできるため、住まいをより自身にあった空間にカスタマイズできます。持ち家は資産としての価値がある
マイホームを購入する最大のメリットの一つは、資産としての価値を持つことです。持ち家は単なる住まいではなく、将来的に活用できる財産でもあります。
たとえば、住宅ローンを完済すれば、売却や賃貸といった選択肢が生まれます。さらに、万が一の際には、不動産を活用して資金を確保することも可能です。このように、持ち家は「住む場所」でありながら「資産としての役割」も果たします。
特に一戸建ては、建物の価値が時間とともに下がることが多いものの、土地の価値が残るため、不動産としての資産性を維持しやすい特徴があります。
一方で、マンションは立地や管理状態によって価値が変動するため、購入時には将来の市場価値を見極めることが重要です。
住みながら資産を形成できるのは、持ち家ならではの魅力です。住宅ローン完済後は住居費の負担が減る
住宅ローンを完済すれば、家賃の支払いが不要になり、住居費の負担を大きく減らせます。
持ち家であれば、ローンが終わった後も住み続けられるため、老後の住居費の心配を軽減できるでしょう。特に、年齢を重ねると賃貸契約のハードルが高くなることもあります。早めにマイホームを購入し、計画的にローンを返済しておくことで将来的な不安を抑えられます。
税制優遇が受けられるケースがある
マイホームを購入する際、一定の条件を満たせば税制優遇を受けられる制度があります。たとえば、住宅ローンを利用して新築や増改築を行った場合、所得税の控除を受けられるケースがあります。税制優遇の代表的なものに住宅借入金等特別控除や特定増改築等住宅借入金等特別控除があります。これらは住宅ローンの利用が前提となるため、持ち家ならではのメリットといえます。
ただし、控除を受けるためには各制度の要件を満たす必要があるため、事前にご自身の状況と照らし合わせてしっかりと確認しておくことが重要です。
マイホームを持つことで安心感が得られる
マイホームを購入すると、「一生住める家がある」という安心感を得ることができます。
賃貸住宅では、家賃の値上げや建物の取り壊しによる立ち退きのリスクが伴います。住み続けたいと考えていても、状況によっては退去を求められる可能性があります。
一方で、持ち家であれば、そのような心配をする必要がありません。住宅ローンを計画的に返済すれば、最終的には自分の資産となり、住まいの安定を確保できます。
さらに、ローンを完済すれば住居費の負担が軽減され、老後も安心して暮らすことができます。
マイホームを持つことで、住まいの安定だけでなく、経済的な安心感も得られるでしょう。団体信用生命保険に加入できる
住宅ローンを契約する際、多くの場合で団体信用生命保険(団信)に加入できます。団信は、契約者が死亡した場合や高度障害を負った場合に、保険金によって住宅ローンの残債が支払われる仕組みです。
この仕組みにより、残された家族は住宅ローンの返済負担を負うことなく、そのまま住み続けることができます。
また、団信にはさまざまな特約があり、死亡や高度障害に加えて、がん・急性心筋梗塞・脳卒中といった三大疾病、さらにケガや要介護状態になった場合でも、ローン残高がゼロになるものもあります。
マイホームの購入で後悔しないためにできる対策
下記がマイホームの購入で後悔しないためにできる対策です。
- 住宅ローンの返済計画を立てる
- 生活しやすい間取りを選ぶ
- 現地を訪れて周辺環境を確認する
- 購入のタイミングを見極める
- 複数の住宅会社を比較検討する
上記5点を順番に解説します。
住宅ローンの返済計画を立てる
マイホームを購入する際は、住宅ローンの返済計画を慎重に立てることが重要です。
毎月の返済額だけでなく、固定資産税や火災保険料、修繕費などの維持費も考慮し、長期的に無理のない資金計画を組むことが大切です。
また、頭金を準備し、金利や返済期間をよく検討することで、ローンの負担を軽減できます。
しかし、理想の物件が見つかったとしても、予算を超えてしまう場合は無理に購入せず、冷静に判断することが必要です。
長く安心して暮らすためにも、ゆとりを持った資金計画を心がけ、無理のない範囲で住宅を選びましょう。生活しやすい間取りを選ぶ
理想のマイホームを手に入れたいという思いが強くなるほど、間取りにもこだわりたくなるものです。
しかし、デザインや広さだけを重視すると、実際に生活を始めたときに使い勝手の悪さを感じることがあります。
すべてを理想通りにするのは難しいため、何を優先するのかを明確にしておくことが大切です。
特に、家事の動線や生活のしやすさを考慮した間取りにすることで、毎日のストレスを減らし、より快適な暮らしを送ることができるでしょう。長く住み続ける家だからこそ、デザインだけでなく、日々の暮らしを快適にする工夫を取り入れ、バランスの取れた間取りを選びましょう。
現地を訪れて周辺環境を確認する
インターネットの地図や情報サイトで周辺の環境を調べることはできますが、実際の雰囲気まではわからないものです。
ネットには掲載されていないお店の営業時間や交通量など、現地でしか確認できないポイントも多くあります。
周辺環境を正しく把握するためには、実際に現地を訪れて自分の目で確かめることが大切です。
特に、昼と夜とでは街の雰囲気が異なることがあるため、異なる時間帯に訪れることでより正確な印象を持てるでしょう。購入のタイミングを見極める
マイホームは人生で最も大きな買い物の一つだからこそ、慎重にタイミングを見極めることが大切です。
焦って決めてしまうと、間取りや土地、返済計画に無理が生じ、後悔につながることもあります。
購入を決める前に、何を優先し、どこまで妥協できるのかを家族としっかり話し合うことが重要です。
資金計画やライフプランを踏まえ、長期的に無理のない選択をすることが理想の住まいへの第一歩となるでしょう。
納得のいく住まいを手に入れるためにも、冷静に判断し、最適なタイミングを見極めることを意識しましょう。複数の住宅会社を比較検討する
住宅会社を選ぶ際に、1社だけで決めてしまうのは避けた方がよいでしょう。
ハウスメーカーや工務店によって、価格や得意とするデザイン、アフターサービスなどに違いがあるため、複数の会社を比較しながら、自分たちに合った施工業者を見極めることが大切です。
具体的には、価格帯や標準仕様、実績、アフターサービスの内容などをチェックし、それぞれの強みや特徴を比較するとよいです。
また、施工技術だけでなく、担当者の対応や人柄も重要なポイントです。信頼できる担当者であれば、専門的な説明もわかりやすく、スムーズなやり取りができるため、満足度の高い家づくりにつながります。
後悔しないマイホーム購入のために、複数の住宅会社を比較しながら慎重に選びましょう。すでに後悔している人が今すぐできる解決策4選
以下がすでに後悔している人が今すぐできる解決策4選です。
- 住宅ローンの負担を減らし家計を安定させる
- リフォームで住みやすさを改善する
- 家を賃貸に出して資産として活用する
- 売却して新たな住まいを探す
上記の4選を順番に見ていきましょう。
住宅ローンの負担を減らし家計を安定させる
住宅ローンの返済が家計の負担となった場合、早めに資金計画を見直すことが重要です。
返済を延滞すると信用情報に影響を与える可能性があるため、無理のない方法で負担を軽減することを考えましょう。
返済の負担を軽くする方法としては、返済期間を延ばす、一時的に返済を猶予してもらう、借り換えを検討するなどの選択肢があります。
特に、金利が下がっているタイミングで借り換えを行うことで、総返済額を抑えられる可能性があるため、慎重に検討するとよいでしょう。
また、一定期間利息のみの支払いにする、毎月の返済額を減額する、ボーナス払いをなくすといった方法もありますが、最終的に総返済額が増える点には注意が必要です。
状況に応じた適切な対策を取り、家計を圧迫しないようにしましょう。リフォームで住みやすさを改善する
マイホームに対する不満がある場合、リフォームによって解決できることも多くあります。間取りの変更や設備の入れ替えを行うことで、住み心地を大幅に向上させることができます。まずは、不満な点を具体的に洗い出し、リフォーム会社に相談して見積もりを取ることが重要です。
比較的少ない費用で改善できるケースもあり、後悔を満足へと変えられる可能性があります。
ただし、住宅ローンの返済状況によっては、追加でローンを組むことが難しい場合もあるため、資金計画を慎重に立てることが大切です。
リフォームを活用して、より快適な住まいにしていきましょう。
家を賃貸に出して資産として活用する
購入した家に不満がある場合、賃貸に出して資産として活用する方法もあります。
自分は別の家を借りたり購入したりしながら、所有している家を賃貸に出せば、家賃収入を得られます。
ただし、住宅ローンを利用して購入した場合、そのローンは基本的に自分が住むためのものです。
投資目的で貸し出す場合は、不動産投資用ローンが必要になることもあるため、事前に金融機関へ確認しておくことが重要です。
住宅ローンを完済していれば、自由に賃貸に出せるだけでなく、契約終了後に自分が再び住むことも可能です。
現在、住んでいる家に満足できなくても、売却以外の選択肢として賃貸活用を検討してみるのもよいでしょう。売却して新たな住まいを探す
マイホームに対する後悔が続く場合は、思い切って売却し、新たな住まいを探すのも一つの選択肢です。売却した資金を住宅ローンの返済や住み替え費用に充てることで、より満足度の高い住環境を手に入れられる可能性があります。
特に、新築や築浅の住宅は比較的売却しやすく、高値で取引されるケースもあるため、まずは複数の不動産会社に査定を依頼し、相場を確認するとよいでしょう。
また、売却時に損失が発生した場合、条件を満たせば「譲渡損失の繰り越し控除」を活用し、税負担を軽減できる制度もあります。
売却を検討する際は、手続きや税制について事前に把握し、納得できる選択をしましょう。
マイホーム購入の後悔を解消して快適な暮らしを手に入れよう
マイホームを購入したものの、後悔するケースは決して少なくありません。
住宅ローンの負担、予想外の維持費、立地や間取りの問題、ご近所トラブルなど、さまざまな要因が暮らしの快適さに影響を与えることがあります。
しかし、マイホームには資産価値や住居費の軽減、税制優遇といったメリットもあり、慎重に選べば後悔を防ぐことができます。
後悔を避けるためには、返済計画をしっかり立てることに加え、間取りや周辺環境を十分に検討することが大切です。
記事監修
加藤 健吾
宅地建物取引士/公認不動産コンサルティングマスター
首都圏10センター以上でのセンター長の他、マーケティング長・総務部長としての経歴も有する。複雑な不動産の資産価値に関し、幅広い知識と経験をもとにアドバイスを提供。
- 2025年3月時点の内容です。














