この記事では、新築住宅の建築や購入において風水を意識するべきかを解説します。
新生活の運気を高めるために、風水(家相)を参考にして家を選ぼうと考える人は少なくありません。家や部屋の方位を決める際に風水を意識することも方法の1つであり、取り入れる際にはいくつかのポイントを意識することが大切です。
この記事では、新築住宅の間取りなどで風水を取り入れる場合のポイントも解説します。注意点も紹介するので、マイホームを検討している人はぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
風水は、古代中国で生まれた環境哲学です。陰陽五行思想や哲学に基づいて、土地や環境を活用しながら良い暮らしを送るために使われてきました。
住居における風水は"陽宅風水"と呼ばれ、立地条件やインテリアの種類、配置場所などを考慮する際に使われます。
また、同じ家の中でも方角によって"気"の性質が異なるため、陽宅風水では特に方角が重視される傾向にあります。
ここでは、風水について以下2点から見ていきましょう。
上記について、順番に見ていきましょう。
家相は、中国から伝わってきた風水に基づいて、日本人が独自に発展させた考えです。
地域やニーズに応じた電力会社を選ぶことが重要です。
風水は儒教や道教などの宗教文化の基で完成しましたが、家相は日本の神道や仏教、神仏習合思想の基で発展しています。そのため、起源は同じですが現在は全く異なる考えだといえます。
風水では、家の方角に特定の意味や運気が関連付けられています。
主な方角とその特徴を以下の表にまとめました。
方角 | 意味 |
---|---|
北 | 水の気。財産などの大切なものを保管するのに適している。 |
北東 | 土の気。「鬼門」と呼ばれる方角で、清潔にしておくことが大切。 |
東 | 木の気。テレビやラジオなどの音が出る家電を置くのに適している。 |
東南 | 良縁を象徴する方角。「娘は東南の風にあてろ」といわれ、女の子の部屋を配置するのに向いている。 |
南 | 火の気。観葉植物など芸術性が高いものを置くのがおすすめ。 |
南西 | 土の気。「裏鬼門」と呼ばれ、壺や茶色のアイテムなど土にまつわるものを置くと良い。 |
西 | 金の気。寝室や和室に向いているが、水回りには不向き。 |
北西 | 出世や勝負事にまつわる方角。水回りは避けて、照明には白を選ぶことがおすすめ。 |
風水を意識して家づくりをする際には、方角とその意味を知っておきましょう。
新生活の運気を高めるために、風水や家相を意識して家づくりをしたいという人は珍しくありません。
ただし、マイホームで大切なことは、家族が長期的に安心して快適な生活を送れることです。
部屋の間取りや配置においては、家事動線を短くすることが重要なポイントです。また、水回りはなるべく1箇所にまとめたほうが、費用を抑えられます。
風水はあくまでも参考程度に考え、実際の暮らしやすさを優先した家を選ぶことがおすすめです。
ここでは、新築住宅の間取りにおいて風水を取り入れる際のポイントを7点解説します。
順番に見ていきましょう。
玄関は、"気"の入り口とされる重要な場所です。
東や南東、南に配置すれば、朝日や日中の明るい日差しだけでなく、健康運や発展運など良い運気を取り込みやすくなります。
ただし、玄関前に障害物や暗がりがあると運気が滞るとされているため、整理整頓をして適度な明るさを保つことが大切です。
リビングは、家族が集まって長い時間を過ごす空間です。
東や南東、南の方位は家族の絆を強めて健康的な生活をサポートするとされているため、この方角に配置することがおすすめです。
また、明るい自然光が差し込むので活気ある空間を作れるでしょう。
火と水の両方を扱うキッチンは、風水において重要な空間となっています。
北や北東に配置することが良いとされており、清潔感や健康運の向上が期待されます。
一方、西や南西に配置すると夕日による熱や湿気がこもりやすく、食材の保存や調理環境に悪影響を及ぼすおそれがあるため、避けることがおすすめです。
トイレや浴室などの水回りは、家の"気"を排出する場所と考えられています。
玄関に近い位置に配置してしまうと、良い運気まで外に流れ出てしまうとされています。
水回りは、家の奥や目立たない場所に配置して換気を徹底し、清潔に保つことがポイントです。
階段は、家の上下の気をつなぐ通り道とされています。
暗い階段は運気を停滞させるおそれがあるので、窓を設けて自然光を取り込んだり照明を設置したりして、明るさを確保しましょう。
また、階段周りの整理整頓も心掛けて、気の流れをスムーズにすることが大切です。
寝室は、1日の疲れを癒す大切な空間です。西日が差し込んで部屋が暑くなってしまうと、休息の妨げになるでしょう。
北や北東、東の方位に配置して、静かで落ち着いた環境を作ることがおすすめです。
また、遮光カーテンを用いて光が入り込む量を調整することも効果的です。
風水では、家の形が歪んでいたり一部が欠けていたりすると、運気に悪影響を与えるとされています。「欠け」ている箇所はその部分に関する運気が弱まり、「張り」があると過剰な運気が集まると考えられています。
北や北東、東の方位に配置して、静かで落ち着いた環境を作ることがおすすめです。なるべくシンプルでバランスの取れた、きれいな長方形の家にすると良いでしょう。
また、エコキュートや電気温水器などの高効率な給湯設備を使用することで、電力消費を抑えることが可能です。
どうしても「欠け」や「張り」が生じる場合には、その部分を補う色や家具配置を工夫することが大切です。
ここでは、新築住宅の間取り以外で風水を取り入れる際のポイントを解説します。
上記3つを順に見ていきましょう。
風水では、土地の形状や周辺環境が住まいの運気に影響を与えると考えられています。
家の形と同様に、土地もシンプルな四角形や長方形などが安定した運気をもたらすとされています。一方、三角形や不規則な形の土地は運気が不安定になるおそれがあるため、避けると良いでしょう。
また、土地の背後に山や高い建物などがあり、前方には開けたスペースがあると、良い気を取り込みやすいとされています。周辺に川や道路がある場合は、その位置や形状も考慮して家の配置を検討しましょう。
風水では、家の各方角に対応する色をインテリアや壁に取り入れることで、運気を向上させるとされています。
主な方角とラッキーカラーをまとめたので、見ていきましょう。
方角 | ラッキーカラー |
---|---|
北 | ピンク、オレンジなどの暖色 |
北東 | 白・黄色 |
東 | 赤・青・白・ピンク |
南東 | ピンク・黄色・赤・白 |
南 | グリーン・白・ベージュ・オレンジ |
南西 | 黄色・紫・グリーン・赤・黒 |
西 | 黄色・白・青 |
北西 | 茶色・ベージュ・白・グリーン・オレンジ |
間取りや土地の関係で風水的に悪いとされる位置に部屋を配置してしまった場合でも、これらの色を取り入れることで補う効果があります。
風水や家相では北東が「鬼門」、南西が「裏鬼門」とされており、注意が必要な方角といわれています。
これらの方角に玄関やトイレなどを配置することはおすすめできません。やむを得ない場合には、以下の対策を実施しましょう。
これらの対策を実施して、悪い運気が入らないように注意しましょう。
ここでは、新築住宅に風水や家相の考えを取り入れる際の注意点を解説します。
上記3点を順に見ていきましょう。
風水にこだわりすぎてはいけません。
風水を全て取り入れようとして方角や配置を気にしすぎると、生活動線が悪くなったり建築費用が増えたりするだけでなく、家の本来の目的である快適な生活が損なわれるおそれがあります。
風水は参考程度に取り入れつつ、家族の希望に合った家に近づけることを優先しましょう。
家の"気"の流れを良くするには、掃除や整理整頓が欠かせません。間取りや方角に配慮していても、家が散らかっていたり汚れたりしていると、良い気が滞りやすくなります。
特に、玄関やリビングなど家族や来客が頻繁に利用する場所は清潔に保ちましょう。
新築の時点で収納スペースを多めに設置して、物を整頓しやすくすることがおすすめです。
新築住宅において最も大切なことは、家族が快適に生活できることです。
風水で定められている方角だとしても、家族のライフスタイルに合っていなければ心地よく過ごせる家とはいえません。
家族の構成や生活習慣、それぞれのライフスタイルを考慮して、家族全員がリラックスできるような間取りを目指しましょう。
ここでは、新築住宅の風水に関してよくある質問に回答します。
上記2つの質問とその答えを順に確認しましょう。
風水は、住まいの環境を整えて生活の質や運気を向上させる考え方です。ただし、風水を全て取り入れようとすると、住みやすさが損なわれることがあります。
家族の快適さや生活動線を優先して家づくりを実施しましょう。
そのうえで、無理のない範囲で風水の要素を取り入れることが大切です。
風水や家相では、家の中心にトイレやキッチンなどの水回り、階段を配置することは避けるべきとされています。
家の中心はエネルギーが集まる重要な場所です。そこに水回りや階段を置くと運気が乱れると考えられています。特に、トイレやキッチンなどの水回りは不浄とされているため、家の端や奥側に配置することが好ましいでしょう。
一方、リビングなどの家族が集まる場所を家の中心に配置すれば、家族の絆が深まって良い気が家全体に行き渡りやすくなります。
ただし、家の中心に配置する際は、スペースの確保や通風、採光なども意識しましょう。
この記事では、新築住宅における風水について解説しました。
新居での生活をより良いものにするために、家づくりで風水を参考にすることは1つの方法です。ただし、風水にこだわりすぎてしまうと、家族のニーズに合わない間取りや家族が暮らしにくい部屋になってしまうおそれがあります。
風水はあくまで参考程度とし、自分や家族が快適に過ごせる家を意識することが重要です。
記事監修
宅地建物取引士/公認不動産コンサルティングマスター
首都圏10センター以上でのセンター長の他、マーケティング長・総務部長としての経歴も有する。複雑な不動産の資産価値に関し、幅広い知識と経験をもとにアドバイスを提供。
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