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建売住宅のメリット・デメリットは?わかりやすく解説!購入時の注意点も解説

建売住宅のメリット・デメリットは?わかりやすく解説!購入時の注意点も解説

2025年3月17日(月)

家さがしの知識

この記事では、建売住宅のメリット・デメリットについて解説します。

建売住宅を検討する場合には、自分のライフスタイルにあっているかどうかを見極める必要があります。そのためには、メリット・デメリットを比較することが非常に重要です。

この記事では、建売住宅のメリット・デメリットに加えて、購入時の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

そもそも建売住宅とは?

建売住宅とは、住宅会社や不動産会社が土地と建物をセットにして販売する住宅を指します。

建売住宅はあらかじめ設計・建築されており、購入者が完成後の家を見てから買えるのが特徴です。主に新興住宅地などで複数棟を一括して建設し、一斉に販売される形態が一般的です。

ここでは、分譲住宅・注文住宅との違いを以下の表にまとめました。

項目 建売住宅 分譲住宅 注文住宅
定義 土地と建物がセットで販売される、完成済みの一戸建て住宅 土地や住宅を区画分けして販売される住宅全般 購入者が土地を選び、一から設計・建築する住宅
自由度 低い 分譲地の場合、建築条件付きが多く自由度は低い 間取りやデザインを自由に選択可能
流れ 完成済みのため、即入居可能 ケースによる:完成済みの場合は即入居可能 建築期間が必要で、完成まで時間がかかる
価格 比較的安価 土地のみの場合や建築条件で変動 自由度が高い分、コストも高くなる
特徴 短期間で購入できる マンションや区画された土地も含む場合がある 自分好みの住宅を実現できるが、時間と費用が必要になる

ここからは、それぞれの違いをより詳しく解説します。

分譲住宅との違い

建売住宅と分譲住宅に大きな違いはありませんが、販売方法などが異なります。

分譲住宅は、土地を区画分けして販売する形態全般を指し、一戸建てだけでなくマンションも含まれることがあります。

例えば、分譲マンションの場合は、購入者が土地の共有権を持つ形式で販売される点が異なります。

また、土地だけを販売するケースや、購入者に建築条件を課す形式の分譲地もあり、多様な販売スタイルがあります。

注文住宅との違い

建売住宅と注文住宅では、設計の自由度が大きく異なります。

注文住宅は、購入者が自分の希望に合わせて設計を行い、一から建築を進めることが可能です。家族構成や生活スタイルに合った間取りやデザインを実現できるため、個性的な住まいを求める人に適しています。

しかし、その分でコストが高くなることが多く、建築期間も長くかかります。

建売住宅は、すでに建築された家を購入するため、設計の自由度は低いといえますが、その分価格が抑えられ、完成品を確認してから購入できるメリットがあります。

また、短期間で入居が可能であることも大きな魅力です。

建売住宅のメリット

ここからは、建売住宅のメリットについて解説します。

  • 価格が比較的安い
  • 実際に内見してから購入できる
  • 打ち合わせの手間がかからない
  • 入居までに時間がかからない

順番に見ていきましょう。

価格が比較的安い

建売住宅のメリットの1つは、価格が比較的安価である点です。

住宅会社や不動産会社が同じ仕様で複数の住宅を一括して建築するため、建材や施工にかかるコストを大幅に削減できます。

さらに、設計や施工の標準化によって、効率的な工事が可能となり、その分のコストが購入価格に反映されています。

土地と建物がセットで販売されているため、費用の総額が明確になりやすく、追加の費用が発生するリスクも少なくなるでしょう。また、注文住宅に比べてローンを組みやすいというメリットがあります。 

実際に内見してから購入できる

建売住宅は、完成した状態で販売されるため、購入前に実際の建物を確認できます。

これにより、図面やモデルルームだけではわかりにくい、建物の広さや間取り、採光、風通し、周辺環境などを現地で確認できるのが大きなメリットです。

購入者は、実際の住み心地をイメージしながら、生活導線や家具の配置を考えられるため、「購入後にイメージと異なっていた」などのリスクを減らせます。

また、現地を訪れることで、近隣住民の様子や周囲の雰囲気も把握できます。

打ち合わせの手間がかからない

建売住宅は、すでに設計や建築が完了しているため、購入者が細かい仕様や設計について打ち合わせをしなくてもよいケースがほとんどです。

注文住宅のように何度も打ち合わせをする手間がなく、購入の手続きがスムーズに進むのが特徴です。

特に、多忙によって家づくりに多くの時間を割けない人や、設計やインテリアの選択に迷いがちな人には大きなメリットです。

また、標準仕様の設備が多いので、設計プランなどの選択肢に迷うことなくスピーディーに購入できます。

入居までに時間がかからない

建売住宅は完成済みの状態で販売されるため、購入から入居までの期間が非常に短いことが特徴です。

契約手続きが完了すれば、すぐに新居での生活を始められるので、急ぎで住まいを必要とする人にとって最適な選択肢です。

例えば、転勤や子どもの進学など、特定のタイミングでの引っ越しが求められる場合に、建売住宅は大きな助けとなります。

注文住宅のように設計や建築に数ヶ月から1年以上かかることがなく、すぐに生活をスタートできるスピード感は他の住宅にはない利点だといえます。

建売住宅のデメリット

ここからは、建売住宅のデメリットについて解説します。

  • 周辺に似た内装・外観の住宅が多い
  • 設備や間取りを自分好みに設計できない
  • 土地・建物内部の状態がわかりにくい
  • 数多くの人が出入りしている

順番に見ていきましょう。

周辺に似た内装・外観の住宅が多い

建売住宅では、同じ業者が複数の住宅を一括して建設するケースが多く、周辺の住宅が似たような内装や外観になることが一般的です。

コスト削減や、施工の効率化を図るために設計が標準化されている背景が挙げられ、統一感のある街並みが形成される反面、個性に欠けると感じる人も少なくありません。

また、近隣住宅が似通っていることで自分の家がどれか分かりづらくなったり、オリジナリティを求める人には物足りなさを感じさせるおそれがあります。

設備や間取りを自分好みに設計できない

先述のとおり、建売住宅はあらかじめ設計・建築されているため、購入者が間取りや設備を自由にカスタマイズできません。

例えば、キッチンの位置や部屋の数、収納スペースの配置などが自分のライフスタイルや好みにあわない場合でも変更できない点がデメリットです。

また、設備も標準仕様が採用されていることが多く、グレードアップや特殊な要望に対応してもらえないこともあります。

土地・建物内部の状態がわかりにくい

建売住宅では、すでに完成済みの状態で販売されるため、土地や建物内部の詳しい状態が分かりづらい場合があります。

例えば、土地が以前どのように利用されていたのか、地盤の強度が十分かなどの情報は、購入時に説明を受けることがあるものの、詳細に確認するのは難しい場合があります。

購入前に第三者の専門家に相談し、必要であれば調査を依頼することが重要です。

数多くの人が出入りしている

建売住宅は完成後、多くの購入希望者が内見を行うため、不特定多数の人が住宅内を訪れることになります。

これにより、建物の内部や設備に傷や汚れがつくおそれがある点がデメリットといえます。特に人気の物件では、多くの人が同時期に訪れるため、住宅が使用感のある状態で引き渡されることもあります。

建売住宅を購入するときの注意点

ここでは、建売住宅を購入するときに知っておくべきこと・やっておくべきことについて解説します。

  • 周辺環境を十分確認する
  • 時間帯を変えて複数回訪問する
  • 価格の内訳を知っておく
  • 将来のメンテナンス費用・資産価値を考慮する

順番に見ていきましょう。

周辺環境を十分確認する

建売住宅を購入する際には、物件そのものだけでなく、周辺環境を十分に確認することが重要です。

近隣に学校やスーパー、病院などの生活に必要な施設があるか、公共交通機関へのアクセスが便利かどうかを調べることが重要です。

騒音や治安、隣人の様子など、日常生活に影響を与える要因も確認しましょう。

時間帯を変えて複数回訪問する

建売住宅の購入を検討する際には、時間帯や曜日を変えて現地を複数回訪問することをおすすめします。

日中は静かなエリアでも、夜間になると交通量が増えたり、騒音が目立ったりする場合もあります。

平日と週末で近隣の雰囲気が異なることもあるため、実際の生活リズムを想定しながら確認することが重要です。

通勤・通学時間帯の交通状況や、日当たりの変化、夜間の街灯の明るさなどもチェックしておくと、購入後のギャップを減らせます。

価格の内訳を知っておく

建売住宅の価格には、土地代や建物代だけでなく、諸経費や設備費用などが含まれる場合があります。

そのため、提示された価格の内訳を詳しく確認することが必要です。

外構工事費や照明・カーテンなどの生活に必要な設備が価格に含まれているかどうかは、物件によって異なります。また、物件価格だけでなく、固定資産税や引っ越し費用なども考慮する必要があります。

将来のメンテナンス費用・資産価値を考慮する

建売住宅を購入する際には、将来的なメンテナンス費用や資産価値についても考慮する必要があります。

建物の構造や使用されている材料によっては、メンテナンス費用が高額になることもあります。

外壁の塗装や屋根の修理、設備の交換などがどの程度の頻度で必要になるのかを事前に確認しましょう。また、購入を検討している地域の地価や需要の動向を調査することで、将来的な資産価値を見極められます。

建売住宅と注文住宅はどっちがおすすめ?

一概に「建売住宅」と「注文住宅」のどちらが良いとは断言できません。

なぜなら、住まいに対する希望やライフスタイル、予算、入居までのスケジュールなどが人それぞれ異なるからです。

それぞれに適した特徴があり、自分に合う選択肢を見極めることで、より満足度の高い家づくりが実現できます。

ここからは、建売住宅と注文住宅のそれぞれに向いている人の特徴を紹介します。

建売住宅が向いている人の特徴

建売住宅が向いている人の特徴は、主に以下のとおりです。

  • 住宅の完成形を確認してから購入したい
  • 短期間で入居できる住まいを探している
  • 設計や建築に関する打ち合わせに時間をかけたくない
  • 住宅購入の予算が限られている 
  • 街並みが統一された環境に住みたい

建売住宅は、手間や時間をかけず、比較的安価に住宅を購入したい人に向いています。完成済みの状態で販売されるため、設計や設備にこだわる必要がなく、スピーディーに購入を進められるのが特徴です。

また、内見を通じて実際の住まいを確認できるため、イメージ通りの生活がしやすいという利点もあります。

注文住宅が向いている人の特徴

注文住宅が向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 間取りやデザインをとことんこだわりたい
  • 自分や家族のライフスタイルに合った家を一から作りたい
  • 購入後も長期間住むことを前提にしている
  • 予算に余裕があり、自由度を優先したい
  • 時間をかけて納得のいく住まいを作り上げたい

注文住宅は、家に対する特別な要望や理想がある人に向いています。

ただし、完成までに時間と費用がかかるため、計画的に取り組む必要があります。

建売住宅に関するよくある質問

ここでは、建売住宅に関するよくある質問を紹介します。

  • 建売住宅を購入する前にチェックすべきポイントは?
  • 建売住宅と注文住宅の寿命はどちらが長い?
  • 建売住宅と注文住宅はどちらが人気?

疑問の解消にお役立てください。

建売住宅を購入する前にチェックすべきポイントは?

建売住宅を購入する前は、以下の点をチェックしておきましょう。

  • 周辺環境の確認
  • 土地の状態
  • 建物の品質
  • 契約内容の確認

上記のポイントをあらかじめ確認しておくことで、入居前後のギャップを減らせます。

建売住宅と注文住宅の寿命はどちらが長い?

一般的に、建売住宅と注文住宅の寿命に大きな差はありません。

どちらも適切なメンテナンスを行うことで、長期的に快適な居住が実現可能です。建物の寿命は、使用されている建材の品質や施工の精度、日々の手入れによって左右されます。

特に、定期的な点検や修繕を怠らないことが、建物の耐久性を維持する上で重要です。建売か注文かに関わらず、購入後のメンテナンス計画をしっかり立てることが、長く住み続けるための鍵となります。

建売住宅と注文住宅はどちらが人気?

一概に、建売住宅と注文住宅のどちらが人気かを断言することはできません。ただし、2023年度 フラット35利用者調査によると、それぞれの成約件数は以下の結果となりました。

年度 2023年度 2022年度
土地付注文住宅 9,416件 1万6,026件
建売住宅 6,600件 1万1,128件

※参考:

2023年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

調査結果をもとにするならば、注文住宅のほうが人気が高いといえます。

ただし、自身がマイホームを検討する際には、資金やライフスタイルなどを総合的に評価することが重要です。

建売住宅のメリット・デメリットを押さえて後悔のない家づくりを

この記事では、建売住宅のメリット・デメリットについて解説しました。

建売住宅のメリットは、価格が比較的安いことや、実際に内見してから購入できることなどが挙げられます。打ち合わせの手間がかからないことも、大きなメリットの1つです。

一方、建売住宅のデメリットは周辺に似た内装・外観の住宅が多いことや、設備や間取りを自分好みに設計できないことなどがあります。

建売住宅・注文住宅はライフスタイルに合ったものを選ぶべきです。

長期的なライフスタイルを具体的にイメージし、それにあわせた後悔のない家づくりを実現させることが重要です。

記事監修

小軽米 篤史

宅地建物取引士/日商簿記2級/ビジネス会計検定2級
中野営業センターのオープニングスタッフとして3年間、営業職として活躍。その後、経営企画部門、経理部門にて株式上場、企業M&A、決算業務、業績開示等に従事。

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