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スマートホームとは?メリットとデメリット|導入に必要なものを解説

スマートホームとは?メリットとデメリット|導入に必要なものを解説

2025年4月14日(月)

家さがしの知識

この記事では、スマートホームとはなにかを簡単に解説します。

スマートホームとは、家の電化製品や設備をインターネットにつなぎ、より快適で便利な暮らしを実現する仕組みです。たとえば、スマホで照明やエアコンを操作したり、声で家電を動かしたりできます。一方で、導入には費用がかかることや、サイバー攻撃のリスクがあることなどのデメリットもあります。

この記事では、スマートホームのメリットやデメリット、導入に必要なものについてわかりやすく解説します。スマートホームを検討している方や興味がある方は、ぜひ参考にしてください。


【この記事でわかること】

  • スマートホームとはなにかを簡単に解説
  • スマートホームを導入するメリット
  • スマートホームのデメリット
  • スマートホームの導入に必要なもの

スマートホームとはなにかを簡単に解説

スマートホームとは、家の中の電化製品や設備をインターネットにつなげて、より便利で快適な生活を実現する仕組みのことです。スマートフォンやタブレット、スマートスピーカーを使って、家電を遠隔操作したり、自動で動くように設定したりできます。

たとえば、家に帰る前にスマホからエアコンをつけて部屋を快適な温度にしたり、声で照明をつけたりすることが可能です。また、鍵の開閉をスマホで管理するスマートロックや、外出先からペットの様子を見守れるカメラなどもあります。

日本では、スマート家電を持っている家庭はまだ少なく、2020年の総務省の調査では普及率は7.5%でした。

しかし、アメリカでは多くの家庭に導入されており、日本でも今後、さらに広がっていく可能性が高いです。

以下で、スマートホームについて解説していきます。

  • スマートハウスとの違い
  • スマートホームでなにができる?
  • スマートホームのランニングコストはいくら?

※参考:

通信利用動向調査(令和3年)|総務省

スマートハウスとの違い

スマートホームとよく似た言葉に「スマートハウス」があります。スマートハウスは、インターネットが普及する前から使われていた言葉で、IT技術を活用した省エネ住宅を指していました。

どちらも便利で快適な暮らしを目指している点は共通しています。しかし、導入のしやすさには大きな違いが見られます。

スマートハウスは、住宅そのものにIT技術を組み込むため、建築時にまとまった設備投資が必要となり、その後のメンテナンス費用もかさむ傾向があります。

一方で、スマートホームは現在お使いの家電や設備をスマホやスマートスピーカーで操作できる仕組みです。初期費用を抑えながら導入できるため、多くの家庭で取り入れやすいと言えるでしょう。

スマートホームでなにができる?

スマートホームを導入すると、家電を音声で操作したり、スマートフォンから遠隔でコントロールしたりすることが可能になります。さらに、家電同士を連携させて自動化することで、より快適な暮らしを実現できます。

たとえば、以下のような活用方法があります。

活用項目 説明
スマホで家中のリモコンを操作 スマートフォンのアプリを使い、テレビやエアコン、照明など複数のリモコンを一括管理できる
省エネ対策 電力消費をリアルタイムで可視化し、エネルギーの無駄を削減
高齢者の見守り 見守りカメラを設置し、スマホを通じて遠方の家族と映像や音声でコミュニケーションが可能
防犯対策 物理キーを電子キーに変更し、鍵の開閉をスマホで管理できる
ルーティンの自動化 指定した時間に電気をつけたり、コーヒーメーカーを起動させたりと、毎日の生活習慣を自動化
スマートホームを導入することで、家電の操作がスムーズになり、エネルギー管理や防犯対策も簡単に行えるようになります。

特に、スマートフォンと連携することで、外出先からの遠隔操作や家族の見守りが可能になり、より安心で快適な暮らしを実現できます。

スマートホームのランニングコストはいくら?

スマートホームの導入には、デバイスの購入費などの初期費用だけでなく、維持費やランニングコストも考慮する必要があります。

これらの費用は、導入するデバイスの種類や使用状況によって異なりますが、一般的な目安を以下にまとめました。

項目 費用の目安
スマートデバイスの電気代 月50円〜1,000円
インターネット通信費 月3,000円〜6,000円
クラウドサービス利用料 月500円〜2,000円
メンテナンス・修理費 月5,000円〜30,000円

※上記の費用は一般的な目安であり、具体的な金額は導入するデバイスやサービス、使用状況によって異なります。

スマートホームの運用には、安定したインターネット環境が不可欠であり、多くのデバイスはWi-Fi接続を前提としています。

また、一部の機器では追加機能の利用やクラウドストレージの確保に月額料金が発生することがあります。さらに、定期的なソフトウェアアップデートやメンテナンスも必要になるため、導入時には長期的なコストを考慮することが重要です。

スマートホームを導入するメリット

以下でスマートホームを導入するメリットを解説します。

  • 音声で家電をスムーズに操作できる
  • 外出先から遠隔操作が可能になる
  • 省エネで光熱費を節約できる
  • 防犯対策が強化できる
  • 見守り機能で家族をサポートできる
  • 家事の負担を軽減できる

音声で家電をスムーズに操作できる

スマートホームの大きな特徴の一つが、スマートスピーカーと連携した音声操作です。これにより、手が離せない時でも家電を簡単にコントロールできるようになります。

スマートスピーカーは音声を解析し、その指示を赤外線やWi-Fi経由で対応する家電に送信することで、登録された家電を動かします。たとえば、「エアコンをつけて」と話しかけるだけで、リモコンを探す手間なく操作が可能です。

家事の最中や両手がふさがっているときでも、音声だけで家電をコントロールできるため、より快適な暮らしを実現できるでしょう。

外出先から遠隔操作が可能になる

外出先からスマートフォンを使って家電を操作できるのが、スマートホームの大きな魅力の一つです。

スマートリモコンを導入すれば、赤外線に対応した家電をインターネット経由でコントロールでき、これまで使っていた家電でも便利に活用できます。

たとえば、夜遅く帰宅する前にスマートフォンから照明をつけておいたり、自宅に近づいたタイミングでエアコンをオンにしたりすることも可能です。

これにより、快適さと利便性が向上し、より快適に暮らせるでしょう。

省エネで光熱費を節約できる

スマートホームを活用すると、照明や家電を自動で制御したり、スマートフォンでON・OFFを切り替えたりすることで、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。

これにより、電気代の節約につながります。また、家庭のエネルギー管理を最適化する『HEMS(ヘムス/HomeEnergyManagementSystem)』を導入すれば、電力の使用状況を可視化し、より効率的なエネルギー管理が期待できます。

省エネを意識したスマートホーム化を進めることは、環境にも家計にも優しい暮らしにつながるでしょう。

防犯対策が強化できる

スマートホームを活用すると、カメラやセンサーを設置してご自宅の安全性を高めることができます。不審者の侵入を防ぐホームセキュリティとしても有効です。

特に、スマートロックを導入すれば、外出先から玄関の施錠状態を確認でき、万が一鍵を締め忘れても遠隔操作で施錠できます。さらに、暗くなる時間帯や長期不在時に照明を自動で点灯させることで、空き巣対策にも役立ちます。

また、ネットワークカメラを設置することで、自宅の様子をスマートフォンでいつでも確認できるようになり、より安心できる住環境を整えられるでしょう。

見守り機能で家族をサポートできる

ネットワークカメラ(見守りカメラ)を活用すれば、外出先からご家族の様子を確認できます。

ペットや高齢のご家族がいる場合も、リアルタイムで状況を把握できるため安心です。

共働きでお子さんが一人で過ごす時間が多いご家庭でも、スマートフォンを使って自宅の様子をチェックでき、より安全な環境を整えることができます。

家事の負担を軽減できる

スマートホームを導入すると、照明やエアコン、掃除機などの家電を音声やスマートフォンで手軽に操作できるようになります。

これにより、家事の手間が省け、より快適な暮らしを送ることができます。

たとえば、両手がふさがっている時でも音声操作で照明をつけたり、外出先から帰宅前にエアコンをオンにしたりすることが可能です。

細かな作業を自動化できるため、日々の負担が軽減され、家事の効率も向上するでしょう。

スマートホームのデメリット

以下でスマートホームのデメリットについて解説します。

  • 初期費用が高額な場合がある
  • デバイスの故障や不具合が発生する恐れがある
  • 設定や導入に手間がかかる場合がある
  • ハッキングやサイバー攻撃のリスクがある

初期費用が高額な場合がある

スマートホームを導入するには、専用のデバイスやシステムを揃える必要があります。そのため、従来の家電と比べて初期費用が高くなる傾向があります。

さらに、スマートロックやセンサー、スマートリモコンなどを導入する場合、設置や設定に専門的な知識が求められることもあります。専門業者に設置を依頼する場合は費用が発生するため、導入費用だけでなく維持費も考慮して慎重に検討することが大切です。

導入のコストはかかりますが、長期的に見れば利便性や省エネ効果による節約が期待できるため、ご自身のライフスタイルに合わせて導入を検討してみることをお勧めします。

デバイスの故障や不具合が発生する恐れがある

スマートホームは、電気やインターネットを利用して動作するため、予期せぬ障害が発生する可能性があります。

停電やネットワークのトラブル、デバイスの故障などが起こると、一部の機能が利用できなくなることがあります。

たとえば、インターネット接続が途絶えると遠隔操作ができなくなったり、停電時にはスマートロックが手動操作に切り替わったりする場合があります。

さらに、長期間使用することでデバイスが劣化したり、予期せぬ不具合が発生したりして、修理や交換が必要になることも考えられます。

こうしたリスクを理解し、万が一のトラブルに備えて代替手段を用意しておくことで、より安心してスマートホームを活用できるでしょう。

設定や導入に手間がかかる場合がある

スマートホームを導入する際は、多くの場合、ご自身で機器を選び、設定を行うことになります。

スマートリモコンやスマートスピーカーなどのデバイスは製品ごとに機能が異なるため、理想の環境を構築するには適切な機器を選ぶ必要があります。また、Wi-Fi設定や各デバイスの連携、操作方法の確認など、導入にはある程度の知識と時間が求められます。

スムーズに導入するためには、事前に使用する機器の仕様や設定方法を把握し、ご自身に合ったスマートホーム環境を計画しておくとよいでしょう。

ご自身での設定が難しいと感じる場合は、専門業者に設置や設定を依頼するのも一つの方法です。

ハッキングやサイバー攻撃のリスクがある

スマートホームのデバイスやネットワークは、ハッキングやサイバー攻撃の標的となる可能性があります。

スマートホームに接続された機器が不正アクセスを受けると、プライバシー侵害やセキュリティ上のリスクが生じるため、推測されにくい強力なパスワードを設定することが重要です。

また、一部のデバイスは十分なセキュリティ対策が施されていない場合があり、脆弱性を悪用される恐れがあります。メーカーはこうした脆弱性を修正するために、定期的にソフトウェアアップデートを提供しているため、常に最新の状態に保つことが大切です。

適切なセキュリティ対策を講じ、デバイスとソフトウェアを常に最新の状態に保つことで、サイバー攻撃のリスクを低減できます。

スマートホームの導入に必要なもの

スマートホームの導入には、対応するデバイスやネットワーク環境を整える必要があります。

以下でスマートホームの導入に必要なものを紹介します。

  • インターネット環境
  • スマートデバイスと連携機器
  • スマートホーム専用アプリ

インターネット環境

スマートホームを導入するには、安定したインターネット環境が不可欠です。家電やデバイスをスムーズに連携させるために、適切なネットワーク環境を構築することが重要になります。

家庭でのインターネット接続にはいくつかの方法がありますが、無線LAN(Wi-Fi)を利用するのが最も一般的で理想的です。

高性能なルーターを活用して安定した無線接続を確保すれば、スマートホームの各デバイスをよりスムーズに管理できるでしょう。

スマートデバイスと連携機器

スマートホームを実現するためには、ネットワークを介して操作できるスマートデバイスが欠かせません。これらのデバイスを活用することで、家電や住宅設備をより便利に管理できるようになります。

スマートデバイスには、カーテンの開閉を自動化する機器や、室内の温湿度を測定して最適な環境を維持するセンサーなど、多種多様な製品が存在します。

それぞれの機器を組み合わせることで、暮らしの快適さや効率をさらに向上させることが期待できます。

スマートホーム専用アプリ

スマートホームを活用するには、対応する電化製品と連携するための専用アプリが必要です。スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、各デバイスを遠隔から操作したり、自動化の設定を行ったりすることができます。

専用アプリを使えば、複数のスマートデバイスを一括管理し、照明やエアコンの操作をスムーズに行うことが可能です。

また、タイマー設定やデバイス同士の連携機能も利用できるため、日々の利便性がさらに向上するでしょう。

スマートホームについてのよくある質問

以下でスマートホームについてのよくある質問を解説します。

  • スマートホームは後から導入できる?
  • スマートホームは賃貸でも導入できる?

スマートホームは後から導入できる?

スマートホームは、新築時だけでなく、既存の住宅にも後から導入することが可能です。

大がかりなリフォームや工事をせずに、スマートデバイスを追加していくだけで住まいの利便性を高められます。

たとえば、スマートリモコンを活用すれば、現在お使いの家電を遠隔操作できるようになります。また、スマートロックやセンサーを設置すれば、防犯対策や見守り機能も手軽に強化できます。

ご自宅の設備やライフスタイルに合わせて必要なデバイスを選べば、無理なくスマートホーム化を進められるでしょう。

スマートホームは賃貸でも導入できる?

スマートホームは持ち家だけでなく、賃貸住宅でも導入可能です。工事不要の後付けデバイスを活用すれば、壁や配線を傷つけることなくスマート化を進められます。

たとえば、スマートリモコンを使えば、現在お使いのエアコンや照明をスマートフォンで操作できるようになります。また、スマートロックや見守りカメラなども設置型のデバイスを選べば、退去時に原状回復がしやすくなります。

賃貸物件でも工夫次第でスマートホームの利便性を享受できるため、ご自身のライフスタイルに合わせて導入を検討するとよいでしょう。

スマートホームの導入は費用やリスクも考慮して計画しよう

スマートホームは、家電や住宅設備をインターネットにつなぐことで、より快適で便利な暮らしを実現する仕組みです。音声操作や遠隔操作が可能になり、省エネや防犯対策の強化、家事の負担軽減など、多くのメリットが期待できます。

一方で、導入には初期費用がかかり、デバイスの故障やネットワークの不具合といったリスクも存在します。

さらに、セキュリティ対策を怠るとハッキングのリスクも高まるため、適切な設定と管理が不可欠です。また、長期的なランニングコストも発生するため、維持費やメンテナンス費用を考慮した上で導入を検討しましょう。

スマートホームは、必要な機器やシステムを慎重に選び、計画的に導入することで、暮らしをより快適にする強力なツールとなります。メリットだけでなく、コストやリスクも十分に理解した上で、ご自身に合ったスマートホーム環境を構築していきましょう。

記事監修

山口 靖博

宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
最新のトレンドや法改正を踏まえ、円滑な住宅売買に向けた仕組み作りと前線でのサポートを実践する。「ちんたいグランプリ(旧・不動産甲子園)」 2020年度・2022年度特別賞。

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