この記事では、建売住宅の価格相場と費用内訳を解説します。
建売住宅は、完成している、もしくは、完成を予定している住宅を土地と合わせて購入する住宅のことです。注文住宅に比べて予算を抑えやすいとされていますが、事前にその相場や費用の内訳を知っていると、余裕を持って用意しておけるでしょう。
この記事では、建売住宅の価格相場や発生する費用項目を解説します。建売住宅で費用を抑えられる理由や予算の立て方も合わせて解説するので、建売住宅の購入を考えている人はぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
ここでは、建売住宅の価格相場について以下3点から解説します。
1つずつ見ていきましょう。
地域 | 建売住宅の平均相場 |
---|---|
首都圏 | 4,199.3万円 |
近畿圏 | 3,720.8万円 |
東海圏 | 3,055.1万円 |
その他の地域 | 2,873.0万円 |
※参考:
建売住宅の販売価格には土地にかかる費用も含まれているため、エリアごとの差が大きくなりやすいといえます。
ただし、坪単価は住宅のグレードや仕様、施工会社によって異なります。ローコスト住宅を提供する会社なら40万円台に抑えられますが、大手のハウスメーカーでは100万円台になるケースもあるでしょう。
地域 | 注文住宅の平均相場 | 建売住宅の平均相場 | 価格差 |
---|---|---|---|
全国 | 4,903.4万円 | 3,603.2万円 | 1,300.2万円 |
首都圏 | 5,679.6万円 | 4,199.3万円 | 1,480.3万円 |
近畿圏 | 5,265.3万円 | 3,720.8万円 | 1,544.5万円 |
東海圏 | 4,810.5万円 | 3,055.1万円 | 1,755.4万円 |
その他の地域 | 4,299.3万円 | 2,873.0万円 | 1,426.3万円 |
※参考:
ここでは、建売住宅が費用を抑えやすい理由を解説します。
上記2点から見ていきましょう。
注文住宅の場合は1軒ごとに使用する建材や設備、建設スケジュールが異なるため、建売住宅と比較して仕入れコストが高くなります。
また、複数の住宅に同じ設計を使用するため、作業効率が高まり工期が短縮されやすい点も特徴です。
ここでは、建売住宅の購入時や購入後にかかる費用として、以下6つの項目を見ていきましょう。
それぞれ解説します。
頭金を払わずに物件価格をすべてローンで賄うこともできますが、借入額が大きく審査に通過しないおそれや、毎月の返済負担が大きくなるおそれがあります。
また、ローン返済が困難になった場合に備えて、保証会社への手数料も必要です。手数料も会社によって異なりますが、一般的には3〜5万円程度が目安とされています。
建売住宅の購入で不動産売買契約書を作成した場合、物件価格に応じた印紙税が課せられます。2027年3月末までに作成された契約書には軽減措置が適用されており、一般的な相場に近い住宅であれば税額は1万円です。
また、不動産登記に対する登録免許税も発生します。登録免許税は数万円程度のケースがほとんどですが、建物の登記に対する登録免許税は物件の種類によって異なるため、注意しましょう。
不動産登記を司法書士に依頼する場合には、報酬として10〜20万円程度が必要です。※参考:
住宅を所有していると、毎年固定資産税と都市計画税が発生します。それぞれ、以下の計算式で求められます。
税 | 計算式 |
---|---|
固定資産税 | 税額=固定資産税評価額×1.4% |
都市計画税 | 税額=固定資産税評価額×0.3%以下 |
※参考1:
※参考2:
住宅で長く快適に生活するためには、定期的な修繕やメンテナンスが必要です。一般的に、築10年を過ぎると外壁や屋根の塗装、水回りの設備交換などが発生します。
木造住宅の場合、50年間で必要になるメンテナンス費用は500万円ほどとされているため、積み立てておくことが大切です。地震保険を加える場合は、5年一括契約で30万円ほどが見込まれます。
ここでは、住宅購入費の予算の立て方を見ていきましょう。
上記2点から解説します。
借入額を設定する際には、返済負担率も考慮しましょう。
物件価格で資金をすべて使い切ることは避け、新居での生活にゆとりを持った資金計画を立てましょう。
この記事では、建売住宅の価格相場と費用内訳を解説しました。
建売住宅は、仕入れコストの削減や規格化などの理由から、注文住宅に比べて低コストで購入できるケースが多くあります。費用を抑えて一戸建てを取得したい人に向いていますが、費用の内訳を事前に把握しておくことが大切です。また、住宅を購入する際には、物件価格以外の諸費用や新居での生活費用を考慮しておきましょう。総費用や年収を踏まえた予算設定が重要です。
記事監修
宅地建物取引士/整理収納アドバイザー1級/フードスペシャリスト/一級衣料管理士
ディスプレイ器具リースの前職を経て、整理収納アドバイザーとして独立。多くの住まいの整理・お片付けをコンサルティングした後オープンハウスに入社。契約後のお客様の引き渡しまでのサポート業務に従事し、2021年度社内賞(顧客満足賞)受賞。お客様の生活スタイルをお伺いした上での的確な提案を得意とする、衣食住のスペシャリスト。
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