この記事では、建売住宅の購入や引き渡しの前に確認するべきポイントを解説します。
建売住宅は、既に完成している、もしくは完成予定の住宅を土地と合わせて購入する住宅です。注文住宅と比べて入居までの期間や費用を抑えやすいという特徴がありますが、購入前にチェックしておくべきポイントがあります。
この記事では、建売住宅を購入する前に確認しておくべき16のポイントを、物件とそれ以外に分けて解説します。建売住宅の購入を検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
ここでは、建売住宅の購入前に確認したい物件のポイントを見ていきましょう。
上記9点から解説します。
目視では確認できない内部構造に不安を感じる場合は、住宅診断(ホームインスペクション)の結果を聞いたり、外部の専門家に診断を依頼したりすることが方法として挙げられます。
確認する際には、実際の生活を具体的にイメージすると、より生活しやすい家を見つけられます。
スペースの大きさだけでなく設置場所も確認し、日常的に使用するモノや季節用品を整理整頓できるか判断しましょう。
コンセントは入居後に増設することもできますが、工事やそれに伴う費用が必要になるため、十分なコンセントが備わった家を選ぶことがおすすめです。
キッチンや浴室、トイレや洗面所などの水回り設備は、普段の生活で頻繁に使用します。使い勝手が良いか、可能であれば実際に水を出すなどして確認することがおすすめです。
また、水回りの設備は老朽化しやすい箇所であるため、設備交換の頻度や費用も合わせてチェックしておきましょう。照明の数やスイッチの場所など、電気設備の配置や機能性も重要なチェックポイントの1つです。
特に、夜間の街灯が少ないエリアに居住する場合や帰宅時間が遅い生活になる場合は、屋内だけでなく外構の照明が十分かチェックしておきましょう。玄関や門に照明があれば、夜も安心して帰宅できます。窓やドアがスムーズに開閉できるか確認しましょう。窓やドアが適切に閉まらないと、風が入り込んで断熱性が下がるだけでなく、防犯性にも不安が生じます。
隙間なくしっかりと閉まるか、実際に触ってチェックすることが大切です。日中に十分な日差しが室内に入り込む家は、湿気が少なく過ごしやすい家になります。また、風通しが良ければ、外の風を取り入れて必要な換気をしやすくなります。
住心地に大きく影響する要素であるため、窓の位置と大きさ、家の向きなどから日当たりと風通しが良好かチェックしましょう。 十分な広さがある駐車場なら、車を買い足したときも出し入れしやすいだけでなく、道と家の間にスペースを作ってプライバシーを確保しやすくなります。また、外構部分の形状も合わせて確認し、使い勝手が良いか判断しましょう。
日常生活での利便性を考慮することがポイントです。ここでは、物件以外にチェックするべきポイントを以下7点から解説します。
1つずつ見ていきましょう。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめ、子育て世代であれば、保育園や公園、学校などが近くにあるかチェックしておくことがおすすめです。高齢の人や持病がある人が生活する予定なら、夜間も対応してくれる病院が周辺にあるかチェックしておくと安心でしょう。
自治体のホームページなどを確認して、開発計画がないかチェックしましょう。
近くに幹線道路や線路がある場合、騒音が気になることがあります。また、犯罪件数が多いエリアの場合、夜間に帰宅する際や子どもを外で遊ばせる際に不安を感じやすいでしょう。
可能であれば、昼夜と平日・休日など、異なる時間帯に周辺地域を訪れて騒音や治安をチェックすることがおすすめです。また、都道府県警察が公開している犯罪発生マップなどを活用することも方法として挙げられます。周辺の物件相場と検討している物件の価格が乖離している場合は、その理由を聞いたうえで購入を判断しましょう。
インターネットなどを活用して、物件を提供している販売会社の実績や評判をチェックしましょう。
過去の施工実績や顧客からの評価、トラブルの有無などを調べることで、信頼できる会社であるかを判断できます。購入後のトラブル防止にも繋がり、安心して家を購入できます。また、無料の点検や割引価格でのメンテナンスなど、アフターサポートが豊富に用意されているかも、購入前に確認しておきたいポイントです。
ここでは、建売住宅のチェックポイントに関してよくある以下5つの質問に回答します。
質問とその答えを順に見ていきましょう。
内覧会におすすめな持ち物は以下の通りです。
持ち物 | 用途 |
---|---|
筆記用具・メモ帳 | 気になる箇所や質問事項を記録するため |
間取り図 | 実際の部屋の配置や広さを確認するため |
メジャー | 部屋の広さや扉の高さを測るため |
懐中電灯 | 床下や天井裏などの暗い場所を確認するため |
方位磁石 | 家や部屋の向きを確認するため、 |
カメラ(カメラ付きの携帯電話) | 写真を記録して確認しながら検討するため、 |
ただし、1日を通した日当たりや周辺環境の治安を確認したい場合には、日程や時間帯を変えて複数回内覧することがおすすめです。
ただし、詳細までしっかりと確認する場合には、3時間ほどを要することもあるでしょう。余裕のあるスケジュールを立てておくと安心です。
指摘事項は書面にまとめ、双方で確認できる状態にしておくとチェックしやすくなります。することが重要です。修正の完了時期や方法についても確認しておきましょう。
標準仕様とは、追加費用なしで提供される物件の基本的な設備や仕様のことです。一方、オプションは標準仕様には含まれない追加の設備や仕様のことで、購入者の希望に応じて追加費用を払うと設置されます。
建売住宅の場合、カーテンレールやカーテンボックスなどがオプションとなる場合があるため、事前に標準仕様の内容を確認しておきましょう。この記事では、建売住宅の購入前に確認しておくべきチェックポイントを解説しました。
建売住宅は既に完成した状態で販売されているため、工事中の様子を確認できません。生活後の後悔やトラブルを防止するためにも、内覧のときに細部までチェックし、必要な情報はインターネットを活用して収集することがおすすめです。
さまざまな点を確認したうえで、自分たちの生活に合った建売住宅を選択しましょう。記事監修
宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
最新のトレンドや法改正を踏まえ、円滑な住宅売買に向けた仕組み作りと前線でのサポートを実践する。「ちんたいグランプリ(旧・不動産甲子園)」 2020年度・2022年度特別賞。
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