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資産価値は?日当たりは?南道路と北道路を徹底比較!

資産価値は?日当たりは?南道路と北道路を徹底比較!

2015年6月06日(土)

家さがしの知識

限られた予算の中で理想の立地に住むための、北道路という選択

これからマイホームを探す多くの方は、南道路がいい、と言うでしょう。実際、南道路の物件は供給数も少なく人気があるため、北道路の物件に比べて、坪単価も高くなっています。資産価値を求めて、南道路にこだわるのも1つの選択肢です。

一般的に、南道路の土地と北道路の土地では、5%~10%の価格差があります。そのため、南道路では予算が足りなかったり、駅から遠くなったりするところを、北道路を選択することで、限られた予算の中で理想の立地でマイホームを持つことが可能になるかもしれません。

また、北道路を選択することで浮いたお金を、最新の設備や建物の外観にかける、といったことも可能になります。

南道路なら、日当たり良好!?

南道路が人気の理由は、何と言っても日当たりです。

しかし、郊外に比べて、比較的間口の狭い都心の住宅では、窓の開口部分も狭く、全室南向きの間取りにするのは難しいため、南道路と言っても、採光は限られます。LDKも縦長になる場合が多く、リビングは明るくても、ダイニングやキッチンは暗くなりがちです。

また、立地によっては、真南向きの住宅で短時間のみ太陽光が入るよりも、東南向きの土地を選んで、住宅の2面に朝日と昼間の太陽光を受けた方が快適に過ごせる場合もあります。

さらに、通常、敬遠されがちな北道路ですが、都内では真北に面する土地は稀で、東西どちらかを向いている場合がほとんどです。東西どちらかを向いていれば、朝日や西日が入ることが期待できます。

予想外の屋根の急勾配も!ぜひ知っておきたい、斜線制限

都心の一戸建てでよく見かける、急勾配の屋根。北欧風デザインとして急勾配の屋根を好まれる方もいますが、多くの場合、斜線制限と呼ばれる規制のためです。これは、道路や隣地の通風、採光等を確保し、良好な環境を確保するための規制で、道路や隣地との境界線から規定の角度で立ち上がる斜線を想定し、建築物の各部分の高さがこの斜線を超えないようにする、というものです。

斜線制限には、道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限の3つがありますが、南道路の場合、南北に斜線制限がかかる場合がほとんで、3階の居室はすべて急勾配の天井、ということにもなりかねません。限られた敷地の中で最大限に建物の広さを取るのであれば、北道路の方が適している場合もあります。

北側斜線制限と道路斜線制限

もちろん、急勾配にも、雨がすぐに流れ落ちるため耐久性がある、屋根裏部屋の高さが高く取れる、などのメリットもありますが、急勾配に慣れないうちは、実際よりも狭く感じたり、窮屈に感じたりする可能性は否めません。

南道路では、プライバシーに注意!

南道路で1階にリビングがある場合、リビングの南側に大きな窓が設置されます。日当たりだけを考えると理想的に思えますが、この間取りだと、南側の道路を行き来する歩行者や自動車から室内が丸見えです。

南側に大きな庭でもとれれば木や植物が目隠しになりますが、都心ではそれほどの庭がある住宅は稀です。それを避けるために、南道路の家を見てみると、昼間でもカーテンが閉めっぱなしになっていたり、2階にリビングを設けたりしているようです。

一方、北道路の場合、道路側にあるのは玄関や洗面所、キッチンなどですから、大きな窓もなく、覗かれる心配もありません。道路に面していない分、南道路の物件よりも大きな窓を設けることが可能な場合もあります。また、北側が抜けていたり、平屋、公園だったりした場合、北側道路でも、天窓や吹き抜けなどをうまく利用することによって、十分な採光が期待できます。

理想の物件を手に入れるには、普段から営業マンと密なコミュニケーションを!

以上、南道路と北道路のメリット・デメリットの比較、いかがでしたでしょうか。

それでも南道路が欲しい!という方は、普段から営業マンと密に連絡を取ることをおすすめします。南道路の土地は手放す地主も少ないため供給量も少なく、インターネットやチラシに掲載される前に売れてしまうため、市場に出てこないことがほとんどだからです。

東京23区・横浜市・川崎市の人気エリアでは、物件が発表された当日に、既存のお客様から複数のお申し込みが入り、まだ古家が建っている段階で即日完売することも日常茶飯事です。マイホームのご購入をお考えの方には、日頃から色々な物件を見学して、ご自身の優先順位を把握し、いざという時の判断力や知識をつけておくのが、理想のマイホーム購入への近道になります。

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