この記事では、新築戸建ての探し方や、購入時に押さえておきたい判断のコツを解説します。
新築戸建ては物件数や情報源が多く、選び方に迷う方も少なくありません。事前に探し方の特徴や注意点を知っておくことで、スムーズな住まい選びにつながります。
この記事では、探し方の比較に加え、物件のチェックポイントやよくある質問についても紹介します。新築戸建ての購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
新築戸建てを探し始める前に、まず知っておきたいのが住宅の種類です。
「建売住宅」「注文住宅」「中古住宅」といった選択肢には、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットがあります。
どのタイプが自分たちの暮らしに合っているかを考えるための土台として、ここではそれぞれの違いを整理しておきましょう。建売住宅とは、土地と建物がセットになって販売されている新築物件のことです。
すでに完成しているか、完成が間近な状態で売り出されていることが多く、購入から入居までのスピードが早いのが特徴です。間取りや仕様はあらかじめ決められているため、設計の自由度は限られますが、そのぶん価格が比較的抑えられている点が魅力です。
注文住宅は、土地を取得し、間取りや設備、外観や内装まで一から設計して建てる住宅です。
自由度が高く、自分たちの暮らしにぴったりの住まいをつくれるのが大きな魅力ですが、その分、建築にかかる期間や費用は多くなりやすい傾向にあります。理想の住まいを形にしたい方や、家づくりのプロセスも楽しみたい方にとっては、検討する価値のある選択肢です。
中古住宅は、これまでに誰かが住んでいた戸建て住宅を購入するスタイルです。
築年数や設備の状態には差がありますが、価格は新築よりも手ごろで、実物を内見してから購入できる安心感があります。希望エリアに新築が少ない場合や、コストを重視したい場合の現実的な選択肢として、視野に入れておくとよいでしょう。
新築戸建てを購入するまでの流れは、まず「どの物件にするか」を決めることから始まります。
一口に探すといっても方法はいくつかあり、それぞれ得られる情報の種類やタイミングが異なります。ここでは、代表的な5つの探し方を紹介します。最も手軽な方法のひとつが、不動産ポータルサイトの活用です。
SUUMOやHOME'S、アットホームといったサイトでは、エリア・価格・間取り・最寄り駅などの条件を細かく指定して物件を検索できます。
ネットに掲載されている情報の中には、販売前の「予告広告」物件も含まれるため、情報の精査が必要ですが、物件数が豊富で比較がしやすい点は大きなメリットです。オープンハウスの公式サイトではエリアごとの最新物件情報を掲載しており、ポータルに出ていない物件に出会えることもあります。
一般公開されていない限定物件の紹介もあるほか、販売から建築・引き渡しまでを一貫して対応しているため、相談から購入までがスムーズに進めることも可能です。
価格・立地・間取りのバランスを重視したい人におすすめのサイトです。
地域密着型の不動産会社やハウスメーカーの営業担当に相談するのも有効な手段です。
ポータルサイトに掲載されていない未公開物件の情報が得られる場合もあり、希望条件に合わせた提案をしてもらえることもあります。
また、周辺環境や学校区、交通アクセスといった地域の細かな情報を教えてもらえるのも、不動産会社ならではの強みです。初めてのエリアで家を探すときには特に役立ちます。カタログや写真だけではわかりにくい住宅の雰囲気やサイズ感を体感できるのが、モデルハウスの見学です。
間取りの使い勝手、収納の配置、仕上げ材の質感など、住んだときのイメージが具体的に湧きやすくなります。モデルハウスにはスタッフが常駐しており、建物の構造や工法、資金計画に関する相談も可能です。気になるメーカーや工法がある場合には、見学して比較してみるとよいでしょう。
インターネットでは見つけにくい情報が得られるのが、現地を歩いてみる方法です。
新築分譲地の現地看板や販売告知、現地でしか見つからない「建築予定地」などが見つかることもあります。「この沿線がいい」「この学校区が希望」といった具体的な希望がある場合は、自分の足で歩いて周囲の雰囲気や生活環境を確認しながら、販売中の住宅を探すのもおすすめです。
紙の広告は今でも有力な情報源のひとつです。地域の折込チラシやフリーペーパーには、そのエリアの新築戸建て情報が掲載されていることがあります。
特に地域に根ざした分譲会社の情報は、紙媒体での発信が中心という場合もあります。
ネット以外にチラシも確認することで、より多くの選択肢に出会えます。週末の朝刊や地域密着型のスーパー、駅周辺のラックなどをチェックしてみるとよいでしょう。物件探しを始めると、魅力的に見える家がいくつも出てきて、判断に迷うことも少なくありません。
だからこそ、「何を重視するか」をあらかじめ整理しておくことが大切です。ここでは、新築戸建てを選ぶときに押さえておきたい3つのコツを紹介します。住宅購入では「物件価格」だけでなく、諸費用や維持費なども含めて予算を組む必要があります。
月々のローン返済額はもちろん、固定資産税や火災保険、将来の修繕費までを含めた資金計画が重要です。
住宅ローンの事前審査を受けておくと、購入可能な金額の目安が明確になります。気になる物件が見つかったときに、スムーズに判断できるようにしておくと安心です。住む場所を考えるときは、「通勤時間」や「子どもの学校区」だけでなく、買い物のしやすさや周辺の雰囲気も含めて検討しましょう。
立地が変われば価格も大きく変わるため、希望条件に優先順位をつけておくと選びやすくなります。たとえば「駅近にはこだわらない代わりに、広めの土地がほしい」など、家族で条件をすり合わせておくと、スムーズに比較ができるようになります。
「いい物件が見つからないまま入居時期が迫ってしまった」というケースは意外と多いものです。
新築戸建ては完成済みであればすぐ入居できますが、希望条件に合う物件がいつ出てくるかは読めません。
転校や転勤、出産などのタイミングがある場合は、物件探しから引越しまでを逆算して、余裕を持って計画を立てることが大切です。スケジュールにゆとりがあれば、焦って決めるリスクも減らせます。物件を選ぶ際に「ここさえ見ておけば安心」と言えるチェックポイントはいくつかあります。
見た目や価格に目を奪われがちですが、暮らし始めてからの満足度を左右するのは、意外と細かな部分です。
ここでは、購入前に確認しておきたい4つのポイントを紹介します。
戸建ての場合、家そのもの以上に、周囲の環境が暮らしやすさに大きく影響します。
たとえば、隣の家との距離や窓の配置によっては、日当たりやプライバシーが確保しづらいこともあります。
周辺道路の幅や交通量、騒音なども事前に現地で確認しておきたいポイントです。
また、分譲地内に公園や広めの道路が整備されているケースでは、街全体が整っていて安心感があります。
自宅周辺の環境が、毎日の暮らしの快適さに直結することを意識してチェックしておきましょう。図面上では理想的に見えても、実際に暮らしてみると「思ったより動きにくい」と感じることは少なくありません。
料理・洗濯・掃除など、日常の動きを想像しながら、動線に無駄がないかを確認しておきましょう。
また、家具の配置や収納の位置も生活のしやすさを左右します。広さだけでなく、「どこに」「どれだけ」収納できるかを具体的にイメージしておくと、住み始めてからのストレスを減らせます。住宅性能評価書が付いている物件であれば、構造や設備について第三者の評価を確認できます。
また、今後は省エネ性能が住宅ローン控除などの制度にも関わってくるため、早い段階から意識しておくのが安心です。
また、「セットバック」といって、道路が狭い場合には敷地の一部を後退させて建物を建てるルールがあり、その分使える土地が減る場合も。購入前に不動産会社へ確認しておくと安心です。
接道状況は資産価値にも関わるため、建物だけでなく土地の条件もしっかり見ておきましょう。
新築戸建ては「完成した家を見て選べる」という安心感がありますが、購入前に確認しておきたいポイントもいくつかあります。
購入後に「想像と違った」と感じないためにも、事前のチェックを丁寧に行うことが大切です。表示されている販売価格だけで予算を組んでしまうと、あとで思わぬ出費がかさむことがあります。
登記費用や火災保険、ローン関連の手数料、仲介手数料などは基本的に別途必要になります。また、外構工事や網戸・カーテンレールといった設備が別料金になっているケースもあるため、「価格に含まれているもの」と「そうでないもの」をあらかじめ確認しておきましょう。
キッチンの高さや洗面台の位置、収納の数や配置など、実際の生活動線をイメージしながらチェックしてみてください。
家具を置いたときの動線やコンセントの位置も、住み始めてから「気になるポイント」になりがちな部分です。
外観がきれいでも、目に見えない部分にこそ注意が必要です。
断熱材や外壁の構造、防水処理の方法など、住宅性能に関わる仕様はしっかり確認しておきましょう。設備についても、メーカー名やグレードを聞いておくと、耐久性や交換時期の目安が把握しやすくなります。住宅性能評価書がある場合は、内容に目を通しておくと安心です。
新築住宅には法律で10年間の保証が義務付けられていますが、実際の対応内容は売主や施工会社によって異なります。
何がいつまで保証されるのか、万が一のときはどこに連絡すればいいのか、事前に聞いておくと後々安心です。
加えて、定期点検や無償補修のスケジュールなども確認しておきましょう。物件の探し方や見学時のチェックポイントなど、初めての購入ではわからないことも少なくありません。
ここでは、新築戸建てを探す際によくある質問をまとめて紹介します。売主の意向や不動産会社の方針により、ネットには掲載されない「限定物件」「未公開物件」という形で紹介されるケースも存在します。
こうした情報は、不動産会社の公式サイトや店頭、あるいは営業担当から直接案内されることが多いです。
ポータルサイトに頼りきらず、複数の情報源をチェックしたり、不動産会社に希望条件を伝えておくことで、ネットに出ていない物件と出会える可能性が高まります。駅近や再開発エリアなどの人気地域では、広告掲載から数日で成約することも珍しくありません。
気になるエリアがある場合は、物件情報をこまめにチェックしたり、事前に希望条件を伝えておくと、募集開始のタイミングを逃しにくくなります。
「もう少し待てば、もっと良い物件が出るかも」と迷っているうちに売れてしまうこともあるため、判断基準と予算の軸は早めに固めておくのが理想です。
見学では「住んだときのイメージ」が持てるかどうかが大切です。
間取りや収納の位置、日当たり、動線などを実際に歩いて確認しましょう。家事や通勤の流れ、家具の配置までシミュレーションできると、住んでからのギャップを減らせます。加えて、周辺の道路の広さや騒音、近隣の雰囲気など、建物以外の要素にも目を向けてみてください。可能であれば、平日と週末など時間帯を変えて再度訪れるのもおすすめです。
新築戸建てを選ぶときは、まず「どこで、どう情報を集めるか」を知ることが第一歩です。
不動産ポータルサイトを使った検索や、気になる地域を実際に歩いてみる方法、不動産会社への相談など、探し方にもいろいろな選択肢があります。
それぞれの特徴をうまく使い分けることで、希望に近い物件と出会える確率が高まります。
新築物件は人気エリアではすぐに売れてしまうこともあります。だからこそ、気になる物件が出てきたときにすぐ動けるよう、予算やローンの見通しを早めに立てておくことが大切です。
また、「広さはどれくらい必要か」「通勤のしやすさはどれほど重視するか」など、条件の優先順位を考えておくと、迷ったときの判断材料にもなります。すべての条件を満たす物件に出会えるとは限りませんが、自分たちにとって優先したいポイントを整理しておくことで、納得のいく住まい選びにつながります。
新築戸建てを検討されている方は、まずはオープンハウスの会員登録から始めてみませんか?会員になると、通常は掲載されていない限定物件の情報や、最新の販売状況をいち早くご覧いただけます。登録は30秒ほどで完了し、もちろん無料です。気になる物件を逃さないためにも、早めのご登録がおすすめです。
記事監修
宅地建物取引士/整理収納アドバイザー1級/フードスペシャリスト/一級衣料管理士
ディスプレイ器具リースの前職を経て、整理収納アドバイザーとして独立。多くの住まいの整理・お片付けをコンサルティングした後オープンハウスに入社。契約後のお客様の引き渡しまでのサポート業務に従事し、2021年度社内賞(顧客満足賞)受賞。お客様の生活スタイルをお伺いした上での的確な提案を得意とする、衣食住のスペシャリスト。
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