春日市は九州地方の住みやすい街として、毎年上位にランクインしています。

＜九州・沖縄エリアの住みやすさランキング＞

• 出典：日経BP「シティ・ブランドランキング2021」「シティ・ブランドランキング2022」

また、福岡市内から近く、かつ交通機関も多くあるため、利便性が高い街として人気です。

本記事では、春日市の特徴や住みやすさ、魅力などについて解説します。

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記事監修

小西 啓太

宅地建物取引士
戸建仲介部門一筋で結果を出し続け、2019年より首都圏各地域のエリア統括を歴任。
［メディア出演］サンデー・ジャポン（2014年）首都圏情報ネタドリ！（2020年）、ワールドビジネスサテライト（2020年）

＜九州・沖縄エリアの住みやすさランキング＞

• 出典：日経BP「シティ・ブランドランキング2021」「シティ・ブランドランキング2022」

住みやすさランキング上位の春日市の大きな特徴は、若い世代の住民が多いことです。

令和4年5月現在、春日市の平均年齢は43.9歳で、福岡市全体の平均年齢である46.7歳よりも下回る結果となっています。

春日市に若者が増えたことには、主に以下のような理由があると考えられます。

• 住宅地開発が進んだこと
• 商業施設や飲食店などが充実していること

春日市では、福岡市のベッドタウンとして住宅地開発が進んだことで、電車やバスなどの公共交通機関が充実するようになりました。

大都市へのアクセスも容易になったことで、生活の利便性も高まったのです。

また、スーパーやコンビニ、ファミリーレストラン、商業施設などもでき、外食や日用品の買い出しに困ることもありません。

このように、生活の利便性が高まったことが、一人暮らしの大学生や社会人、子育て世代などの若い世代が集まる街になった理由だといえるでしょう。

小西

春日市は生活の利便性が高く、若い世代の住民が多い街です。交通機関や施設が充実しているため、一人暮らしの大学生から子育て世代まで、安心して住むことができます。

春日市は、交通アクセスの良さも魅力です。

本項では、以下3つの交通の利便性についてご紹介します。

• 鉄道の利便性
• バスの利便性
• 高速道路の利便性

鉄道の利便性

春日市の主要な駅は、JR鹿児島本線の「春日駅」と、西鉄天神大牟田線の「春日原駅」です。

JR鹿児島本線の「春日駅」からは「博多駅」まで約20分で移動でき、終点にある北九州市の「門司港駅」、反対回りでは熊本県八代市の「八代駅」までアクセスできます。

また、西鉄天神大牟田線の「春日原駅」からは、終点の「西鉄福岡駅(天神)」まで約10分で移動でき、反対回りの終点は大牟田市の「太宰府駅」です。

さらに、春日駅の近くには春日市役所、春日原駅の近くにはイオンショッピングセンターがあるため、電車を利用するついでに用事を済ませることもできます。

このように、春日市内の駅からは主要都市へアクセスしやすく、行きたいエリアに合わせて路線の使い分けが可能です。

バスの利便性

春日市では、「コミュニティバスやよい」と西鉄バスを利用できます。

まず、春日市の「コミュニティバスやよい」は、春日市内の公共施設や観光地に移動できる便利なバスです。

例えば、「JR春日駅」から「春日市役所」までは約8分、「春日公園1丁目」までは約10分でアクセスできます。

路線は7つあり、バスセンターにて他の路線に無料で乗り継げるのも嬉しいポイントです。

また、西鉄バスも市内を走行しており、春日原駅の近くにある「イオン大野城バスターミナル」から「博多駅バスターミナル」までは約40分で移動できます。

行き先や時間の都合によって電車とバスを使い分けられるため、車がなくても安心です。

高速道路の利便性

春日市内に高速道路はありませんが、隣町の大野城市にある「福岡都市高速道路 太宰府線 大野城入口」が使えます。

外回りと内回りがあるため、早良区方面や、中央区・福岡区方面へ向かう際に遠回りする必要がありません。

例えば、「大野城入口」から「天神北出口」までは外回りで約11分、「千代出口」までは内回りで約8分で移動できます。

このように、春日市では鉄道・バス・高速道路での移動手段があり、博多や天神などの都心部にアクセスしやすい点が魅力です。

小西

春日市内の駅や、隣町にある高速道路を利用すれば、主要都市へのアクセスは容易です。また、春日市内の公共施設や観光地に移動できる「コミュニティバスやよい」もあるため、自分の都合に合わせた交通手段を利用しましょう。

春日市には広大な敷地を持つ自然豊かな公園がいくつかあり、遊び場やジョギングなどの運動を楽しむ場所として市民に親しまれています。

なかでも施設が充実した公園をご紹介します。

春日公園

30ヘクタールの敷地を持つ春日公園は、春日市で最も有名なスポットです。

売店や休憩所、キッズルームやイベントスペースなど、子育て世代から年配の方まで楽しめる施設が充実しています。

また、1周1.6kmの散歩道があり、ジョギングコースとしても人気があります。

駐車場が完備されているため、家族で過ごしたいときにも便利です。

白水大池公園

白水大池公園は16ヘクタールの広大な敷地を持ち、春日市のシンボルである白水池が人気のスポットです。

白水池のほとりには散歩やランニングに最適な道が整備されています。

また、遊具が充実したちびっこ広場や、天体望遠鏡で星が見られる施設もあり、子育て世代にも人気の公園です。

さらに、天然芝がはられた多目的広場では、定期的にサッカーやラグビーの試合が行われています。

毛勝親水公園

毛勝親水(けかつしんみず)公園は、春日市内を流れる諸岡川沿いにある公園です。

公園内には河川が流れ、水遊びができるほか、滑り台やジャングルジムなどの遊具も充実しています。

また、公園の隣には18歳未満の子どもと保護者が利用できる毛勝児童センターがあります。

気温が高く休憩を挟みたいときなどに館内を利用できるため、子育て世代におすすめのスポットです。

このように、春日市には自然豊かな公園が複数あり、季節の植物を見たり、家族で遊びに出かけたりできます。

子どもの遊具が充実しており、イベントが開かれる公園もあるため、子育て世代にとっても住みやすい街と言えるでしょう。

小西

春日市内には自然にあふれた大きな公園が複数あります。子どもをたくさん遊ばせたいと思っている方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか？家族で利用できる遊び場を探している方におすすめです。

春日市にはお買い物に便利なショッピングモールが複数あるのも魅力です。

中でも人気がある商業施設をご紹介します。

アクロスモール春日

アクロスモール春日は、専門店や飲食店、食品売り場など50店舗以上が集まったショッピングモールです。

大規模な施設ではないため混雑することは少なく、ゆったりとお買い物を楽しみたい方におすすめです。

また、定期的にイベントも開催されるため、休日に立ち寄るスポットとしても人気があります。

春日フォレストシティ

春日フォレストシティは、春日市で最も規模が大きな複合商業施設です。

東京ドーム約9個分に相当する敷地を持ち、食品や日用品はもちろんのこと、豊富なアパレルブランドや家電量販店があります。

また、近くには白水大池公園があり、レジャーとお買い物を両方楽しみたい日にも便利です。

イオン大野城ショッピングセンター

70店舗以上が集まるイオン大野城ショッピングセンターには、映画館が併設されています。

春日駅の近くにあり、アクセスが良い点も魅力です。

また、広々とした駐車場の利用料金は、お買い物をすれば2時間無料です。

このように、春日市には専門店や食品売り場、映画館などが集まったショッピングモールが複数あります。

公共交通機関でアクセスできる店舗もあるため、車なしでもお買い物に出かけられます。

小西

買い物に便利なショッピングモールも、春日市には複数あります。映画館が併設されている店舗や、近くに公園がある店舗もあるので、休日に訪れてはいかがでしょうか。

春日市は、子育て世代から見ても住みやすい街と言われています。

その理由として挙げられるのが、主に以下2つです。

• 子育てに特化した支援が充実している
• 人気校区で、小・中学校の環境が良い

それぞれの理由についてご紹介します。

子育てに特化した支援が充実している

春日市は、子育てに特化した支援が充実しています。

代表的な子育て支援は、次世代育成支援の行動計画として推進されている「春日市子ども・子育てにこにこプラン」です。

「春日市子ども・子育てにこにこプラン」では、子どもと親が共に成長し、自立できるまちを目指すために、以下3つの施策目標を掲げています。

• 親が自立し、自己肯定感を持ちながら子どもと向き合う
• 自らの人生を切り開くための「生きる力」を獲得する
• 子どもと親の心身の健康を確保する

• 参考:春日市子ども・子育てにこにこプラン 「子ども・子育て支援事業計画」

例えば、妊娠中から活用できるアプリ「春っ子」を提供しています。

さらに、春日市には「春日市子ども・子育て相談センター」があり、妊娠期のお悩みから子育て期にわたるまでの支援を行っています。

子育てに特化した支援が数多くあるため、安心して子育てができるでしょう。

人気校区で、小・中学校の環境が良い

春日市に位置する公立の小・中学校の環境が良いことも、子育て世代から見た春日市の魅力です。

学力の高さだけでなく、クラブ活動が盛んな点に定評があります。

実際に、春日市が公表している「令和4年度の全国学力・学習状況調査結果」では、以下のような結果となっています。

＜小学6年生の平均正答率(%)＞

＜中学3年生平均正答率(%)＞

引用:

春日市公式サイト

この表を見ると、春日市の学力は福岡市や全国と比較してもかなり上回っていることがわかります。

学力が高いことの背景として、コミュニティ・スクールによる最適な学習環境が挙げられ、学校や保護者、地域住民が力を合わせて学校の運営に取り組んだ結果と言えるでしょう。

• ※コミュニティスクールとは、学校・保護者・地域住民が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の5)に基づいた仕組みです。

参考:

文部科学省 コミュニティ・スクール（学校運営協議会制度）

このように、子育てに特化した制度が充実していたり、学力が高い小・中学校がある春日市は、子育て世代に人気の街です。

小西

春日市は子育てに積極的です。子育て支援もあるため、安心して暮らすことができるでしょう。また、全国と比較すると生徒の学力が高く、学校の環境が良いことも分かります。

結論から言うと、春日市に治安が悪いという評判は見られません。

夜の住宅街は静かですが、昼間は車や人通りも多く、目立った犯罪は特に発生していないのが現状です。

実際に、春日市が公表している犯罪発生率は、10年前と比べると半分以上減っていることがわかります。

引用:

春日市公式サイト

春日市で犯罪が発生していないわけではありませんが、特別治安が悪いわけではないため、安心して生活を送れるでしょう。

このように、公園やお買い物スポットが充実しているだけでなく、治安が良いと言われている春日市は、子育て世代などの若者にも人気があります。

小西

10年前と比較すると、春日市の犯罪件数は半減しています。一人暮らしや、子育て世代も安心して住むことができる、治安が良い街といえるでしょう。

春日市に関する主なご質問は、以下の通りです。

• 春日市の課題は？
• 春日市はお金持ちが住むところ？

それぞれのご質問にお答えしていきます。

春日市の課題は？

春日市の公式サイトでは、以下のような目標・課題があります。

• 地域での生活:困りごとや不安がある障がいのある人の相談にのる
• 健康:障がいのある人に健康づくりのための情報を提供する
• 学校や芸術活動、スポーツ:施設のスペースを利用し、障がいのある人の書いた絵などを、みんなに見てもらう機会をつくる
• 働く:障がいのある人が働くための相談を受けたり、情報提供を行ったりする
• 住まいや生活する場所を良くする:市役所、公園、道路など、たくさんの人が使う場所を使いやすくする
• 情報を伝えること:障がいのある人に必要な情報を届ける
• 安全に暮らす:災害がおこったときに手助けが必要な人が避難できるよう、地域の協力のもと、普段から対策を行う
• 障がいのある人の権利を守る:障がいのある人の権利を守るための相談にのり、特に虐待はすぐに市の窓口に相談する
• 市役所や選挙などでの配慮:市役所で働く人はさまざまな障がいについて理解を深める

参考:

春日市公式サイト

上記の目標には市全体で取り組んでいるため、今後改善される見込みがあるでしょう。

詳しくは春日市の公式サイトをご覧ください。

春日市はお金持ちが住むところ？

結論から言うと、春日市はお金持ちというより一般のファミリー世帯が多く住む傾向があります。

ファミリー層から人気がある理由として、子育てがしやすい環境であったり、治安が良いことが挙げられるでしょう。

また、家賃相場はさほど高くなく、幅広い層の方が住みやすい地域だと言えます。

実際に、JR鹿児島本線沿いの平均家賃相場では、周辺の街と比べると低いことがわかります。

参考:

LIFULL HOME'S

このように、春日市は市の課題について全体で取り組んでおり、今後も住みやすさが増していくと考えられます。

また、春日市の家賃相場は周辺の地域より低いため、住居費の面でも住みやすいと言えるでしょう。

小西

春日市にはいくつもの目標があり、市全体で目標達成に取り組んでいます。今は住みにくいところがあったとしても、今後改善されることが見込まれるでしょう。日々発展しようとしている点も、住みやすさの評価につながっています。

ここまで、春日市の魅力や特徴をご紹介してきました。

物件探しをしている方へ向けて、春日市がどのような人におすすめなのかご紹介します。

• 都心部で働きながら、静かな街で暮らしたい人
• 子育てしやすい街で暮らしたい人

都心部で働きながら、静かな街で暮らしたい人

春日市は、日中は福岡市内などの都心部で働きながら、静かな街で暮らしたい方におすすめです。

春日市は治安が良く静かな街でありながら、公共交通機関が発達しており、博多や天神にアクセスしやすいという魅力があります。

また、春日市には自然豊かな公園がいくつもあるため、仕事の日は都会で過ごし、休日は自然に癒されながら過ごすこともできます。

子育てしやすい街で暮らしたい人

春日市は子育てに特化した支援や、良好な学習環境が充実しているため、子育て世代にもおすすめです。

子育て支援は妊娠中から始まり、アプリで情報提供をしたり、子育ての相談ができる窓口を設置するなどの取り組みがあります。

また、春日市の小中学校は、近隣の地域より学力が高く、学習環境が良いことでも評価されています。

市内には家族で出かけられるショッピングモールや大きな公園もあるため、家族で暮らしやすい街と言えるでしょう。

このように、春日市は静かな街で暮らしながら都心部で働きたい方や、子育て世代におすすめです。

小西

都心部で働いているけど、静かな場所に住みたいという方にうってつけの春日市。充実した交通機関が、手助けとなってくれるでしょう。また、支援が揃っているため、子育てに専念したい方にもおすすめです。

公園やショッピングモール、人気校区など、春日市の魅力を知り、住みたいと感じた方は多いのではないでしょうか。

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