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家と暮らしのコラム
「もしもに備える、防災の知恵」第1回 防災会議

「もしもに備える、防災の知恵」第1回 防災会議

2020年3月06日(金)

家さがしの知識

美しい四季がある反面、気象、地形、地質などで災害を生みやすい環境にある日本。昨今は異常気象の影響により予期せぬ災害が多発し、全国で防災に対しての意識が高まっています。雨・洪水・土砂崩れ、大雪、竜巻、火事...。災害はいつ、どこで起きるか予測できません。このコラムでは、地震、水害、大雪に絞って、「もしも」に備える対策をご紹介します。

目次

家族で防災会議

災害時の対策は、住む地域やそれぞれの家庭によって違ってきます。まずは家族で災害時の対策を話し合う「防災会議」を開いてみませんか。

地域の環境と避難先をチェック

自宅の周囲がどのような地形で、どういう環境なのか、地図や自治体のサイトなどで確認し、避難経路や避難先を決めておきましょう。避難場所は、公園や小中学校など災害時の危険を回避するために一時的に避難する「一時集合場所」と大きな公園や大学・広場など、地域全体が危険な状態になったときに避難する「広域避難場所」があります。

画像

避難情報の種類

災害が発生した場合に、避難情報はどのように伝えられるのでしょうか。自治体の避難情報と気象庁の防災気象情報が5段階の警戒レベルに分けられています。

警戒レベル3の「避難準備」(高齢者などの要配慮者避難)で準備をはじめ、警戒レベル4の「避難勧告(市区町村)」が出た時点で避難を開始し、「避難指示(市区町村)」が出たら確実に避難を終えましょう。避難といっても安全な場所にいる人までも外に出て避難する必要はありません。自宅の上階への避難を含めて、避難の判断をしましょう。

洪水・土砂災害の警戒レベル

洪水・土砂災害の警戒レベル

大きな災害が自分の身に起こったときに、国や自治体のサポートだけでは限界があります。「もしも」に備えて、建物や家財に生じた損害に備える災害保険(地震保険・火災保険・共済)への加入を検討しましょう。

連絡方法を決めておく

災害が発生したときに、何よりも心配なのは家族の安否です。電話が殺到するとつながりにくくなるので、災害用伝言サービスやアプリなどの利用が便利。誰にどのような方法で連絡するのか、あらかじめ複数の手段を決めておきましょう。

連絡方法の種類

災害用伝言ダイヤル171

NTT東日本・西日本の加入電話、公衆電話、ひかり電話、災害時公衆電話から利用できます。
録音 171+1+電話番号
再生 171+2+電話番号

災害用伝言板(web171)

災害時にインターネット経由でアクセスし、メッセージを登録・確認することができます。
伝言を録音 スマホなどでアクセス→電話番号を入力→伝言を入力して登録
伝言を確認 スマホなどでアクセス→電話番号を入力→確認後に伝言を登録することも可能

音声お届けサービス

専用アプリをダウンロードしておけば、スマホなどの端末から、キャリアを問わず相互利用ができます。

SNSを利用する

電話がつながらずホームページも閲覧しにくい状況では交流サイト(Facebook、LINE、ツイッター等)が力を発揮します。

家族で防災散歩しよう!

家族で防災散歩をして、家の周囲や通学路に何があるのか確認。避難経路を決めるときは危険な場所を避けるようにしましょう。

街の中の危険な場所

街の中の危険な場所

これが結論!

ポイント1

防災マップや自治体サイトで、自分の住む土地の成り立ちや環境、災害対策などを調べましょう。

ポイント2

家族で防災会議を開いて、災害が起こったときの避難先や連絡方法を決めておく。

  • ※ 2020年1月時点の内容です。
国崎信江さん

記事監修

国崎 信江(くにざき のぶえ)さん

危機管理教育研究所代表 危機管理アドバイザー

横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。
https://www.kunizakinobue.com/

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