この記事では、新築住宅と中古住宅のどちらがお得かについて解説します。
マイホームの購入や建築を検討している人の中には、新築と中古のどちらを選ぶか悩んでいる人も少なくありません。新築住宅と中古住宅にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、しっかり把握したうえで自分に合ったものを選ぶことが大切です。
この記事では、新築・中古におけるメリット・デメリットや向いている人の特徴に加え、選ぶ際のポイントも紹介します。新築か中古かで迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
この記事では、新築住宅のおしゃれな外観を実現するポイントや実際の事例も紹介します。
【この記事でわかること】
新築と中古のどちらを選択するかは、マイホームの購入において大きなポイントの1つです。全国宅地建物取引業協会連合会のデータによると、2023年の首都圏における成約件数は以下のとおりです。
物件種別 | 新築戸建て | 新築マンション | 中古戸建て | 中古マンション |
---|---|---|---|---|
成約件数 | 4,312件 | 2万6,886件 | 1万2,871件 | 3万5,987件 |
※新築マンションのみ供給戸数を記載
※参考:
成約件数を比較すると、戸建て・マンションともに中古住宅が新築住宅を大きく上回っています。
特に戸建てについては、中古住宅の成約件数が新築住宅の3倍ほどになっており、中古住宅を選ぶ人が圧倒的に多いといえます。
多くの人が中古住宅を選ぶ理由として、新築住宅より価格が低い傾向にある点が挙げられるでしょう。ここでは、新築住宅より中古住宅のほうが安い傾向にある理由を解説します。
中古住宅が新築住宅より安価な傾向にある大きな理由は、経年劣化です。
新築住宅では、購入した人が入居する以前に家や設備が使用されることはありません。一方、中古住宅の場合は他者が既に使用した家や設備を購入するため、新築住宅と比べて価値が低くなるでしょう。
また、建物の資産価値は建築後20年ほどで大きく下がります。木造住宅の場合、資産価値を公平に決定するために設けられた法定耐用年数は22年となっています。
家の価値が新築時の半分ほどになってしまうケースがほとんどであり、築年数が経過していても良いから価格を抑えて家を購入したいという人には、
築20年ほどの中古住宅が向いているでしょう。
ここでは、新築住宅と中古住宅のどちらがお得なのかを解説します。
住宅金融支援機構の『フラット35利用者調査』によると、首都圏において新築・中古住宅の建物にかかる費用はそれぞれ以下のようになりました。
物件種別 | 新築戸建て(注文住宅) | 新築マンション | 中古戸建て | 中古マンション |
---|---|---|---|---|
建物にかかる費用 | 4,190.2万円 | 5,801.2万円 | 3,171.9万円 | 3,378.6万円 |
※参考:
上記の表を見ると、購入時においては戸建て・マンションともに、新築住宅より中古住宅のほうがお得だといえます。
ただし、長期的な視野で見れば、一概に中古住宅のほうがお得とは限りません。
中古住宅は設備や家そのものに経年劣化が生じているため、購入後すぐのメンテナンスが必要となるおそれがあります。一方、新築住宅は設備や家の材料が新しく、しばらくは定期点検だけで済むでしょう。
また、住宅を購入した人が利用できる住宅ローン控除は、新築住宅の場合に適用期間が13年ですが、中古住宅の場合は10年となっています大きな節税効果を受けられるのは、新築住宅だといえます。
そのほか、中古住宅でリノベーションを行う予定があれば施工費用も必要です。
新築と中古のどちらがお得になるかは、購入したい家の特徴やその人のライフスタイルによって異なるため、施工会社やファイナンシャルプランナーなどに相談してから判断しましょう。
※参考:
ここでは、新築住宅のメリットとデメリットを見ていきましょう。
上記6点を解説します。
新築住宅では、キッチンやお風呂、トイレなどに最新の設備を取り入れられます。
効率的な生活の実現や、消費エネルギーの削減に繋がるでしょう。
また、断熱性や耐震性が高い家を建てることもできます。最新設備や高性能住宅の導入は初期費用が高く感じられるかもしれませんが、将来的な光熱費や修繕費の削減に繋がるため、長い目で見ればお得だといえます。
先述のとおり、新築住宅であれば住宅ローン控除を中古住宅より3年も長く受けられます。また、国や自治体が提供している補助金制度も、新築住宅のほうが優遇されるケースが多くなります。
特に、エネルギー効率が高く長期的に住みやすい認定長期優良住宅の場合、減税や住宅ローン金利の優遇、地震保険料の割引などを受けられるでしょう。
新築住宅は建物や設備が新しく、しばらくは大規模な修繕やメンテナンスが基本的に不要となります。施工会社によっては最新の設備が備え付けられていることもあり、定期点検だけで済むことがほとんどです。
ただし、水回りの設備は導入から10〜20年後頃、屋根の材質によっては、新築から7年後に屋根をメンテナンスする必要があります。
メンテナンスに必要な費用を把握して、予め貯金しておくことがおすすめです。
新築の注文住宅を購入する場合、家が完成する前に契約を結びます。
完成するまで実物を見学できないため、実際に入居してからのイメージがつきにくい点がデメリットとして挙げられます。
また、間取りや設備、デザインなどが想像と異なるなどのトラブルが起きる場合があります。
注文住宅は契約を結んでから家の建築を開始します。
設計や建設に時間がかかり、一般的には入居までに数ヶ月から1年以上かかります。
引っ越しまでのスケジュールに余裕を持つ必要があるので、新しい家にすぐ入居したい人には不向きな場合があるでしょう。
建売住宅の場合、購入前に完成している家を見学できるため、イメージと異なるなどのトラブルや、入居までに時間がかかるなどの懸念材料はありません。
しかし、その分自分で間取りやデザイン、設備を選べないため、選択肢が限られている点がデメリットといえます。
また、希望通りの間取りや設備の住宅でも、立地や周辺環境に不満が生じるおそれがあります。
ここでは、中古住宅のメリットとデメリットを解説します。
上記6点を1つずつ見ていきましょう。
先述したように、中古住宅は新築に比べて購入価格が低いケースがほとんどです。特に築年数が20年を経過している住宅は値段が下がる傾向にあり、初期費用を大きく抑えられます。
初期費用を抑えられれば、購入後にリフォームするための予算も確保しやすいでしょう。
中古住宅は既に建築されているため、購入前に実際の状態を確認できます。
建物の使い勝手や日当たり、風通しなどをチェックできるため、入居後に生活しているイメージがつきやすいでしょう。
既に誰かが生活した環境は利便性や住環境に優れていることが多く、生活のしやすさを考慮して選びやすいといえます。
中古住宅には、購入後にリフォームやリノベーションを行って自分の好みにアレンジできるメリットもあります。施工会社が提供する新築住宅では素材やデザインが限られていますが、中古住宅なら自分の好きなデザインを取り入れられます。
DIYやデザインが好きな人におすすめの選択肢です。
築年数が経過している中古住宅は、設備が古くなっているケースが多くあります。
キッチンやお風呂、トイレの仕様をはじめ、配管や電気設備などで不具合が生じるリスクがあるでしょう。
その場合、住宅を購入してすぐに思わぬ修理費用や交換費用が発生する場合があります。購入前にインスペクション(住宅診断)を受けておけば、ある程度のリスクを把握できます。
古い建物は、現在の耐震基準を満たしていないおそれがあります。
特に、1981年(昭和56年)以前に建てられた物件は、旧耐震基準に基づいて建築されているため、耐震性が低いといえます。
耐震補強工事によって安全性を高められますが、追加費用が発生します。
築年数や建物の状態によっては、中古住宅の購入時に利用する住宅ローンの審査に通らないことがあります。
特に、築年数が古い物件は融資期間が短くなるおそれがあり、月々の返済額が増えると考えられます。
事前に借入を検討している金融機関に相談して、条件を確認しておきましょう。
ここでは、新築住宅と中古住宅がおすすめな人の特徴をそれぞれ解説します。
順番に見ていきましょう。
新築住宅がおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
新築住宅なら、家で使用する設備に最新のものを導入できます。また、メンテンスが必要ない状態で住宅を引き渡されるため、特に建売住宅であれば家づくりにかける時間を削減できます。
住宅ローン控除や国・自治体が提供している補助金制度は、中古住宅でも活用できますが、新築住宅のほうが適用条件などで優遇を受けられるものがほとんどです。
新築住宅は現行の耐震基準に則って建築されているため、長期的に安心して住める家を探している人にはぴったりだといえます。
一方、中古住宅がおすすめな人の特徴は以下のとおりです。
中古住宅は新築に比べて購入価格が低い傾向にあり、初期費用を抑えたい人に向いています。
また、自分好みの素材やデザインを取り入れたリフォームやリノベーションが可能であり、個性的な家を好む人におすすめです。
実際の建物や間取りを見てから購入を検討できるので、イメージと現実のギャップを埋めたい人には中古住宅が向いているでしょう。
ここでは、新築と中古のどちらにするべきか悩んだ際のポイントを見ていきましょう。
上記2点を解説します。
家を選ぶ際には、自分や家族の生活スタイルや希望に基づいて条件を整理して、優先度の高いものから順位を付けることが大切です。
優先順位の高い条件の例として、以下のものが挙げられます。
なお、家族全員の意見を最大限反映した家を選ぶためにも、優先順位を付ける際には家族で集まって何度も話し合うことが大切です。
住宅を購入する際には、物件の購入価格のほかにもさまざまな費用が必要です。
例えば、不動産取得税や登録免許税など、住宅を購入したときにはさまざまな税金が発生します。また、水道やガスの引き込み工事や外構施工にかかる費用は諸費用とみなされ、住宅ローンに組み込めないケースがあるでしょう。
そのほか、入居したあとの光熱費や修繕費、固定資産税などの維持費用も残しておく必要があります。家を購入したあとでも、ある程度の貯蓄を残せるような資金計画を立てましょう。
ここでは、新築住宅や中古住宅に関するよくある質問を紹介します。
疑問の解消にお役立てください。
新築と中古では、住宅にかかる税金に以下のような違いがあります。
物件種別 | 新築戸建て(注文住宅) | 新築マンション | 中古戸建て | 中古マンション |
---|---|---|---|---|
建物にかかる費用 | 4,190.2万円 | 5,801.2万円 | 3,171.9万円 | 3,378.6万円 |
※参考1:
新築住宅に係る税額の減額措置丨国土交通省
※参考2:
上記から、新築住宅を購入するほうが節税効果を受けやすいといえます。なお、登録免許税については、中古住宅でも一定の要件を満たせば新築住宅と同様の軽減措置を受けられます。
先述のとおり、中古住宅を購入する場合には築20年ほどの物件がおすすめです。20年を過ぎると資産価値が新築当時の半分ほどまで低下しますが、設備や耐震性能は比較的優れているといえます。
ただし、中古住宅を購入する際は築年数にこだわらずに、建物の状態やメンテナンスの履歴を確認することが大切です。
実際に見学したりインスペクション(住宅診断)を受けたりして、注意深く状態をチェックしましょう。
検討している中古住宅が新築住宅より高額である場合、立地やエリアが良いことが考えられます。
都心部や駅周辺のエリアでは、アクセスが良い分土地にかかる費用も高くなるため、中古住宅でも販売価格が高額になるケースがあるでしょう。
また、リノベーションやリフォームが完了している中古住宅では、販売価格にその費用が加算されていることも少なくありません。
この記事では、新築住宅と中古住宅のどちらがお得かを解説しました。
一般的に中古住宅のほうが新築住宅より初期費用を抑えられますが、一概にどちらがお得かは断言できません。メンテナンスの頻度や設備の交換回数は中古住宅のほうが多くなるため、ランニングコストを抑えたいなら新築住宅のほうが向いているでしょう。
また、新築・中古住宅ともにそれぞれメリットとデメリットがあります。十分に把握したうえで、自分や家族のライフスタイルに合う家を選びましょう。
記事監修
宅地建物取引士/日商簿記2級/ビジネス会計検定2級
中野営業センターのオープニングスタッフとして3年間、営業職として活躍。その後、経営企画部門、経理部門にて株式上場、企業M&A、決算業務、業績開示等に従事。
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