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一戸建ての中古住宅を購入するメリットは?デメリットと比較

一戸建ての中古住宅を購入するメリットは?デメリットと比較

2025年3月20日(木)

家さがしの知識

この記事では、一戸建ての中古住宅を購入するメリットについて解説します。

一戸建ての中古住宅は購入費用が抑えられることを中心に、多くのメリットがあります。一方、いくつかのデメリットもあるので、それぞれ確認しながら検討することが重要です。

この記事では、一戸建ての中古住宅で後悔しないための注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • 一戸建ての中古住宅を購入するメリット
  • 一戸建ての中古住宅を購入するデメリット
  • 一戸建ての中古住宅で後悔しないための注意点
  • 一戸建ての中古住宅がおすすめな人の特徴

一戸建ての中古住宅を購入するメリット

ここでは、一戸建ての中古住宅を購入するメリットについて解説します。

  • 自分の目で物件を確認できる
  • 希望するエリアに住める可能性が高い
  • 購入費用を抑えられる
  • 土地面積・建物面積が広い傾向にある
  • 自分好みに家をリフォームできる

上記の5点について解説します。ぜひ、参考にしてください。

自分の目で物件を確認できる

一戸建ての中古住宅を購入するメリットの1つとして、自分の目で物件を確認できることがあります。

新築住宅の場合は、完成する前に購入を決断しなければならない場合が少なくありません。一戸建ての中古住宅の場合は、物件がすでに完成した状態であるため、外観や設備、内装などを確認したうえで購入できます。

そのため、「完成した家がイメージと異なっていた」などの失敗を軽減できるでしょう。

希望するエリアに住める可能性が高い

一戸建ての中古住宅は、希望するエリアに住める可能性が高い点もメリットです。

特に都市部などの人気エリアでは、新築用地が限られている一方、中古物件は豊富な場合があります。住みたいエリアが明確で、新築住宅の土地が限られている場合、一戸建ての中古住宅はおすすめです。

購入費用を抑えられる

新築一戸建てに比べて、中古一戸建ての費用を抑えられる点もメリットです。

三菱UFJ不動産販売によると、2023年の首都圏における新築・中古の住宅価格は以下のとおりです。

物件種別 新築 中古
戸建て(注文住宅) マンション 戸建て マンション
建物にかかる平均費用(万円) 4,769 8,094 4,016 4,270

※参考:

一戸建て住宅・価格と戸数の動向~マンション・一戸建て住宅データ白書2023|三菱UFJ不動産販売

新築一戸建てが4,769万円であるのに対し、中古一戸建ては4,016万円でした。新築一戸建てよりも中古一戸建のほうが安価であることがわかります。

また、住宅価格は中古・新築にかかわらず年々上昇傾向です。ただし、中古一戸建て住宅の場合は2023年の場合で2.5%と、新築一戸建てと比べて緩やかな上昇に留まっています。

購入費用を抑えて一戸建てを取得するなら、中古が適しているといえます。

土地面積・建物面積が広い傾向にある

新築一戸建てに比べて、土地面積・建物面積が広い傾向にあることも大きなメリットです。

三菱UFJ不動産販売によると、2023年の首都圏における新築・中古の土地面積は、以下のとおりです。

物件種別 新築 中古
戸建て(注文住宅) マンション 戸建て マンション
平均土地面積(㎡) 113.6 62.64 126.7 59.85

※参考:

一戸建て住宅・価格と戸数の動向~マンション・一戸建て住宅データ白書2023|三菱UFJ不動産販売

新築一戸建ての場合に113.6㎡、中古一戸建てでは126.7㎡と、中古一戸建てのほうが広くなることがわかります。

自分好みに家をリフォームできる

中古住宅は、購入後にリフォームやリノベーションを行い、内装や外観を自分好みに変更することが可能です。

老朽化してしまった設備などを最新のものにすることで、快適な住環境を実現できます。

中古住宅は、新築住宅に比べて費用を抑えて取得できるため、リフォームにお金を回すことも可能だといえます。新築住宅とは異なった方法で、理想の住まいを目指せることを覚えておきましょう。

一戸建ての中古住宅を購入するデメリット

ここからは、一戸建ての中古住宅を購入するデメリットについて解説します。

  • 住宅性能に不安が残る物件がある
  • 設備や仕様が古い場合がある
  • 維持費・修繕費が高くなりやすい
  • 住宅ローン審査に通りにくい

順番に詳しく見ていきましょう。

住宅性能に不安が残る物件がある

築年数が著しく経過した物件の場合、住宅性能に不安が残る場合があります。

特に、1990年代以前の建築基準法改正前の住宅では、耐震性能が担保されていないことも考えられます。住宅診断を依頼して、建物の構造や状態をしっかり確認することが重要です。

不安がある場合には、耐震工事などを行って建物の耐震性を高めることがおすすめです。

ただし、耐震工事は高額な費用がかかる場合も少なくありません。リフォーム費用をあらかじめ考慮に入れて、購入を検討しましょう。

設備や仕様が古い場合がある

一戸建ての中古住宅は、設備の老朽化が進んでいないか確認しましょう。

メンテナンスが行き届いていない場合、故障や老朽化が特に進んでいる場合があります。

キッチンやバスルーム、トイレ、給湯設備などが旧式の場合、使い勝手が悪いと感じてしまう場合もあるでしょう。また、省エネ性能が低いと光熱費が高くなる場合も考えられます。

購入後にリフォームすることは可能ですが、その分コストがかかる点に注意しましょう。リフォーム費用を見積もり、予算内で収める計画を立てることが重要です

維持費・修繕費が高くなりやすい

一戸建ての中古住宅では、屋根や外壁の補修、給排水管の交換、シロアリ対策など、定期的なメンテナンスが必要です。

何もせず長期間放置されている場合、修繕費用が高額になる場合があります。

また、老朽化が進んでいる設備の取り替えなど、さまざまな点で費用がかさむことがあります。リフォーム費用をあらかじめ見積もり、予算内で収める計画を立てましょう。

住宅ローン審査に通りにくい

築年数が古い住宅の場合、金融機関の評価が低くなるため、住宅ローンの審査が厳しくなることがあります。

住宅ローンは物件を担保としてお金を借りる仕組みのため、物件の価値が低いとローン審査に通りにくい傾向にあります。

中古住宅の購入で住宅ローンを組む場合、減税制度利用の要件は以下のとおりです。

  • 木造20年
  • 耐火構造25年
  • 耐震基準適合証明書
  • 既存住宅性能書
  • 既存住宅売買瑕疵保険の付保証明書

審査に通りにくいことは、住宅ローンで購入を検討している人にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。

※参考:

住宅ローン減税制度利用の要件|国土交通省

一戸建ての中古住宅で後悔しないための注意点

ここからは、一戸建ての中古住宅で後悔しないための注意点について解説します。

  • 売り出しの理由や経緯を把握しておく
  • 築年数・耐震性を把握する
  • 内装や設備の状態を確認する
  • 目に見えない箇所の状態も確認する
  • 契約不適合責任について理解する
  • 購入後にかかる諸費用を計算する

上記の注意点について順番に解説していきます。

売り出しの理由や経緯を把握しておく

一戸建ての中古住宅の購入を検討する際は、売り出しの理由や経緯を把握しておきましょう。

不動産会社に聞けば、住み替えや転勤、資産整理、離婚などの売却理由を教えてくれます。

建物の欠陥や劣化などの項目に関しては、不動産会社に説明責任があります。購入してから不満が残ることを避けるためには、あらかじめ確認しておくことが非常に重要です。

築年数・耐震性を把握する

一戸建ての中古住宅の購入を検討する際は、築年数や耐震性を把握することも重要です。

築年数は、建物の状態を客観的に知るために重要な指標です。耐震性は、自分だけでは把握できないことがあります。専門家に依頼するなどして、耐震性を調べることがおすすめです。

また、住宅ローンの減税制度を利用するためには、一定の耐震性が担保されている必要があります。

内装や設備の状態を確認する

中古住宅は内装や設備が劣化していることがあります。そのため、内装や設備の状態を確認することが重要です。

具体的には、壁や床の汚れや傷、カビの有無、水回りの老朽化などを確認しておきましょう。内見時にすべての設備が正常に機能しているか、念入りにチェックすることがおすすめです。

設備が古く、使い勝手が悪いと感じた場合は、リフォーム費用を購入後の予算に組み込む必要があります。

目に見えない箇所の状態も確認する

一戸建ての中古住宅の場合、普段見えない部分も入念に確認することが重要です。具体的には、以下の状態を確認しておきましょう。

  • 配管
  • 基礎
  • 天井裏
  • 屋根
  • 外壁の内部
  • 床下 など

外見がきれいな場合でも、内部に傷がある場合は修繕が必要になります。

配管の老朽化により水漏れが発生したり、床下にシロアリが発生したりする場合があるでしょう。トラブルを未然に防ぐためには、プロの住宅診断士による建物診断がおすすめです。

契約不適合責任について理解する

契約不適合責任とは、売主が契約内容に適合しない物件を引き渡した場合に、買主が責任を追及できる制度です。

購入前には気が付かなかった欠陥が家にあった場合に備えて、事前に契約書の契約不適合に関する条項を確認しましょう。

疑問点がある場合は、事前に仲介業者や弁護士に相談すると安心です。

※参考:

民法の一部を改正する法律|法務省

購入後にかかる諸費用を計算する

購入価格だけでなく、諸費用を含めた総額を見積もり、無理のない資金計画を立てましょう。

  • リフォーム・修繕費用
  • 登記費用
  • 不動産取得税
  • 保険料(火災保険・地震保険など)
  • 引っ越し費用

上記の諸費用などをそれぞれ計算し、総額に対して無理のない資金計画を心がけましょう。

一戸建ての中古住宅がおすすめな人の特徴

一戸建ての中古住宅がおすすめな人の特徴は以下のとおりです。

  • 新築よりもコストを重視する人
  • 希望するエリアに住みたい人
  • 自分好みにカスタマイズしたい人
  • スピーディーに入居したい人

中古住宅は新築に比べて価格が安く、同じ予算で広い土地や建物を購入できる可能性があります。浮いた資金をリフォームや家具購入に充てることで、より満足度の高い住まいを実現できるでしょう。

また、中古住宅はすでに完成していることから、希望するエリアを選べたり、短期間で入居できたりする点も魅力です。内装を確認したうえで自分好みにリフォームやリノベーションしたい人にとっても、中古住宅は適した選択肢だといえるでしょう。

一戸建ての中古住宅に関するよくある質問

ここでは、一戸建ての中古住宅に関するよくある質問を紹介します。

  • 中古住宅を買うなら築何年がおすすめ?
  • 中古住宅は購入してから何年くらい住める?
  • 中古住宅を購入するならリフォーム前後のどっちがおすすめ?

疑問の解消にお役立てください。

中古住宅を買うなら築何年がおすすめ?

一概にはいえませんが、中古住宅を買うなら築15年前後がおすすめです。

中古住宅は、経年により価値が減少していきます。国土交通省『中古住宅流通、リフォーム市場の現状』によると、木造戸建て住宅の資産価値は、築15年ほどまでは下落率が比較的大きく、築10年で半分ほどに下がります。

築15年をすぎると下落幅はゆるやかになり、築20年を過ぎるとほぼ横ばいになります。また、築15年前後であれば、現行の耐震基準を満たしており、新築住宅と変わらない基本性能を備えているといえます。

価格や安全性から、築15年前後は非常に狙い目であるといえます。

※参考:

中古住宅流通、リフォーム市場の現状|国土交通省

中古住宅は購入してから何年くらい住める?

中古住宅が何年住めるかは、以下のような法定耐用年数で考えるとよいでしょう。

住宅 法定耐用年数 備考
木造住宅 22年 適切なメンテナンスを行えば50年以上住むことが可能です。
鉄筋コンクリート住宅 47年 良好な状態を維持すれば60年以上住むことが可能です。

※参考:

主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁

なお、法定耐用年数は税制上の指標であり、実際の寿命とは異なります。リフォームや修繕により住める期間を大幅に延ばすことができます。

中古住宅で少しでも長く、快適に過ごすためにも定期的なメンテナンスを実施しましょう。

中古住宅を購入するならリフォーム前後のどっちがおすすめ?

中古住宅の購入を検討する場合、リフォームの前か後かは自分が希望する条件やライフスタイルによって異なります。

以下に、リフォームの前と後がそれぞれおすすめな人の特徴をまとめました。

住宅タイプ おすすめの人
リフォーム済み住宅
  • 初期費用を明確にしたい人
  • すぐに住みたい人
  • 手間が少ないのを好む人
  • 時間の確保が難しい人
リフォーム前住宅
  • 購入価格を抑えたい人
  • 自分の好みやライフスタイルに合わせてリノベーションしたい人
  • じっくり家づくりをしたい人

リフォーム前後どちらの場合でも、購入後の総費用を把握し、事前に予算計画を立てることが重要です。

一戸建ての中古住宅購入前にメリット・デメリットを比較しよう

この記事では、一戸建ての中古住宅を購入するメリットとデメリット、一戸建ての中古住宅で後悔しないための注意点などを解説しました。

一戸建ての中古住宅の購入を検討する際は、メリット・デメリットを網羅的に比較することが非常に重要です。また、新築住宅の特徴も確認しつつ、どちらが自分のライフスタイルにあっているかを判断するのもおすすめです。

記事監修

染矢 真紀

宅地建物取引士/整理収納アドバイザー1級/フードスペシャリスト/一級衣料管理士
ディスプレイ器具リースの前職を経て、整理収納アドバイザーとして独立。多くの住まいの整理・お片付けをコンサルティングした後オープンハウスに入社。契約後のお客様の引き渡しまでのサポート業務に従事し、2021年度社内賞(顧客満足賞)受賞。お客様の生活スタイルをお伺いした上での的確な提案を得意とする、衣食住のスペシャリスト。

  • 2025年1月時点の内容です。

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