新築祝いでは現金を贈っても問題はない。新築祝いで贈る金額の相場やマナー・タブーについて解説します。
この記事では、新築祝いで現金を贈っても良いかについて解説します。
新築祝いとして現金を贈ることは、一般的かつ喜ばれる方法です。理由として、現金は受け取る側が自由に使えるといった大きなメリットがあるからです。
ただし、現金を送る際にはマナーやタブーが存在します。それらを押さえておかないと、相手によってはネガティブな印象を与えてしまうおそれがあるでしょう。
この記事では、新築祝いで贈る金額の相場やマナー・タブーについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
新築祝いとして現金を贈ることは一般的、かつ喜ばれる方法であり問題はありません。現金は受け取る側が自由に使えるため、ニーズに最も適した形で活用できます。
ただし、金額や渡し方については一定のマナーがあり、それを守ることで初めて適切な贈り物となります。以下では、新築祝いで現金や品物を渡すメリットやデメリットを表にまとめました。
項目 | メリット | デメリット |
現金 |
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品物 |
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|
ここからは、それぞれのメリット・デメリットについてさらに詳しく解説します。
現金を贈る最大のメリットは、自由度の高さにあります。
例えば、新築後に必要な家具や家電の購入、あるいはリフォームや引っ越し費用に充てられ、受け取る側が自身の状況に最も合った使い道を選べます。
デメリットとしては、渡し方に注意が必要な点が挙げられます。例えば、のし袋の選び方や表書き、渡すタイミングなどのマナーを守らないと、相手に失礼な印象を与えるおそれがあります。
品物を渡すメリット・デメリット
品物を贈るメリットは、個別の気遣いや特別感を伝えやすい点にあります。例えば、相手の趣味や家の雰囲気に合わせた贈り物を選ぶことで、より親密な気持ちを表現できます。
また、時計や食器、観葉植物などのように形に残るものは、新築祝いの記念として長く相手の心に残ることがあります。
しかしながら、品物には選ぶ手間が伴います。相手の好みに合わない場合や、極端に大きな品物は不必要なものになってしまう可能性があります。
ここからは、新築祝いで贈る現金の相場について解説します。
順番に見ていきましょう。
親子や兄弟姉妹など近しい身内への新築祝いの相場は、3万〜10万円程度とされています。特に親から子への場合、5万〜10万円ほどが一般的です。
なお、兄弟姉妹間では1万円が相場だといえます。
親戚や姪、甥などへの新築祝いの相場は、1万〜3万円程度が一般的です。関係性や距離感によって金額が変わるため、悩む場合は自分の親に相談しながら決めると良いでしょう。
友人
友人への新築祝いの相場は、5,000〜1万円程度とされています。特に親しい友人の場合や、仲の良い友人同士で連名で贈る場合は、相場よりも高い金額のものを選ぶケースもあります。
職場の同僚への新築祝いの相場は、5,000〜1万円が一般的です。職場の仲間と相談しながら金額を決めるのがおすすめです。
フォーマルなギフトではない場合、3,000円前後で選ぶことも適切といえます。
ただし、これらの相場はあくまで一般的な目安です。贈る相手との関係性や地域の慣習、個々の状況に応じて、適切な金額を選ぶことが重要です。
ここからは、新築祝いで現金を包むときのマナーやタブーについて解説します。
それぞれ、順番に見ていきましょう。
新築祝いは、引越し後の生活が少し落ち着いた頃を目安に贈るのが一般的です。具体的には、引越しから1ヶ月以内が理想とされています。
この時期を逃してしまうと、贈り忘れている印象を与える可能性があります。遅れる場合は理由を丁寧に説明し、メッセージカードなどでお祝いの気持ちを伝える配慮が必要です。
新築祝いに添えるメッセージには、言葉選びに注意が必要です。
「火」「壊れる」「倒れる」などの言葉は、新築の家や新生活に対する不安や不吉なイメージを連想させるため避けましょう。
また、「再建」「建て直し」という表現も同様に避けるべきです。一方で、「繁栄」「安らぎ」「幸せ」などのポジティブな言葉を使うことで、祝福の気持ちが相手に伝わります。贈る金額にも注意が必要です。金額が「4」「9」の数字を含む場合、日本では縁起が悪いとされる場合があるので、なるべく避けた方が良いといえます。
例えば、4万円や9万円といった金額は選ばないようにしましょう。一方、縁起のいいとされる奇数「3」「5」を中心とした金額が最適です。
現金を包む際には、なるべく新札を用意するのが礼儀です。
新築祝いは相手の新たな門出を祝うもので、新札はその気持ちを象徴するものとして喜ばれます。ただし、あまりにも新しすぎると用意周到な印象を与えることもあるため、多少の気を遣うと良いでしょう。
最後に、のしの書き方にも注意が必要です。表書きには「御新築御祝」や「新築御祝」と記載し、水引は紅白の蝶結びのものを使用します。
このように、形式面も正しく整えることで、贈り物に真心が伝わり、相手に喜ばれる新築祝いとなるでしょう。
新築祝いで現金以外のギフトを贈る場合、相手が実際に使いやすく、負担にならないものを選ぶことが重要です。新居に合ったセンスの良い品物や、日常的に消費できる実用的なギフトが喜ばれる傾向にあります。
一方、新築祝いにはタブーとされるアイテムもあります。例えば、火を連想させるライターやキャンドルは避けるべきとされています。
ここからは、以下のおすすめのギフトを具体的に紹介します。
ギフト券やカタログギフトは、相手が自分の好みや必要に応じて選べるため非常に実用的です。例えば、新築祝いとしては家電量販店のギフトカードやデパートの商品券が人気です。
特にカタログギフトは、掲載されている商品の種類が豊富で、家具やインテリア、キッチン用品など新生活に役立つアイテムを選んでもらえる点が魅力です。
おしゃれなスイーツやグルメのギフトは、相手に気軽に楽しんでもらえるアイテムとしておすすめです。
例えば、高級感のある洋菓子の詰め合わせや、新鮮なフルーツギフトは新築祝いにぴったりです。特に保存が利くものや、個包装されたものは便利で喜ばれます。
注意点として、相手のアレルギーや食の好みを事前に確認しておきましょう。また、賞味期限が極端に短いものは避ける方が無難といえます。
実用性が高い日用品や消耗品も、新築祝いの定番です。例えば、洗剤や柔軟剤、タオルセット、高品質なキッチンペーパーなどは、どのような家庭でも使うものなので贈りやすいです。
ブランド品のタオルや、環境に優しいエコな消耗品は、品質が高くおしゃれな印象を与えます。消耗品は使い切れるものなので、相手の趣味に合わない可能性を最小限に抑えられる点も魅力です。
手軽な家電やインテリア小物もおすすめです。新築祝いとしては、電気ケトル、加湿器、空気清浄機のようなコンパクトで実用的な家電が人気です。
また、インテリアとしても楽しめるデザイン性の高い照明やフォトフレームなども喜ばれるでしょう。ただし、家電を選ぶ際は、相手の好みやインテリアに合うかどうかを十分考慮する必要があります。
ここでは、新築祝いに関するよくある質問を紹介します。
疑問の解消にお役立てください。
新築祝いの現金を渡すタイミングは、新居への引越しが終わった後1ヶ月以内が一般的です。
訪問して直接渡すのが理想的といえますが、相手の都合や距離によっては、事前に連絡を取って郵送する方法もあります。その際は、現金をのし袋に包み、現金書留を利用するのがマナーです。
新築祝いを贈る際にお返しが不要であることを伝える場合は、あまり直接的な表現ではなく、柔らかい言葉で伝えるのが好ましいといえます。
また、訪問時に口頭で伝える場合も、「お返しは本当にいりませんので、どうぞそのまま使ってください」と笑顔で伝えると、気遣いが伝わりやすいでしょう。
新築祝いを贈る親戚の範囲は、一般的には近い関係に限られます。具体的には、親、兄弟姉妹、親しい叔父・叔母などが対象となります。
従兄弟などの関係では、普段から頻繁に交流がある場合や、特別に親しい間柄であれば贈ることもありますが、それ以外の場合は無理に贈る必要はありません。
この記事では、新築祝いは現金を贈っても良いのか解説しました。
新築祝いとして現金を贈ることは、一般的かつ喜ばれる方法であり、問題はありません。現金は受け取る側が自由に使えるため、相手の好む形で活用できるメリットがあります。
ただし、現金を送る際にはマナーやタブーが存在するため、注意が必要です。金額が「4」や「9」の数字を含む場合、日本では縁起が悪いとされる場合があるため避けましょう。
新築祝いで現金を贈るなら、この記事で解説したようなマナーを守って、丁寧にお祝いの気持ちを伝えましょう。
記事監修
宅地建物取引士/日商簿記2級/ビジネス会計検定2級
中野営業センターのオープニングスタッフとして3年間、営業職として活躍。その後、経営企画部門、経理部門にて株式上場、企業M&A、決算業務、業績開示等に従事。
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