新築への入居前にやることとは?新築への引っ越し準備の掃除や手続きについても解説。
この記事では、新築への入居前にやることを紹介します。
新築住宅の入居前には、害虫対策や水回りのコーティング、郵便物の転送手続きなど、多くのやるべきことがあります。入居後に慌てないためにも、事前にリスト化するなどして漏れなく進めることが非常に大切です。
この記事では、新築への引っ越し準備の掃除や手続きについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
新築住宅への入居前には、以下の理由から事前準備が非常に重要です。
上記4点について順番に見ていきましょう。
大型家具や家電の搬入では、誤って壁にぶつけたり、床を擦ってしまうケースが少なくありません。入居前に準備を整えておくことで、こうしたトラブルを大幅に減らすことができます。
具体的には、家具や家電を運び入れる前にフロアマットや養生テープを使用することで、住宅の表面を保護することが可能です。また、運搬業者に依頼する場合も、事前に新築住宅である旨を伝えておくことで、より慎重な対応を期待できます。
入居前に掃除や片付けを行うことで、引っ越し直後の忙しい日々の手間を省くことが可能です。
たとえば、引っ越し前に住宅内部を隅々まで掃除しておけば、引っ越し後の荷解きがスムーズになるだけでなく、綺麗な状態で新生活をスタートできます。また、収納スペースの整理や家具の配置計画を事前に決めておくと、引っ越し後に慌てることがなくなるでしょう。
引っ越しに伴う手続きは、住所変更やインフラの契約更新など、非常に多岐にわたります。こうした手続きに追われている間に、入居準備が不十分なまま生活を始めてしまうと、後々ストレスが溜まる原因になります。
しかし、入居前の段階で計画的に準備を進めておけば、これらの手続きを余裕を持って行えるようになります。
たとえば、引っ越し前にインターネットや電気・ガス・水道などのライフラインを事前に開通させておくことで、入居後すぐに快適な生活を送ることが可能です。また、近隣への挨拶や地域のゴミ出しルールの確認など、住環境をスムーズに整えるための時間も確保できます。
賃貸物件の場合、特に退去時の原状回復に関して慎重になる必要があります。入居前にしっかりと準備をしておくことは、この原状回復の際に大きな助けとなります。
たとえば、入居直後の住宅の状態を写真に記録しておくことで、退去時に「元々の状態」として証明する材料となります。
新築であるがゆえに、多少の汚れやキズでも目立ちやすい傾向にあります。そのため、入居前に住宅の状況を確認し、必要に応じて不動産会社やオーナーに報告することが重要です。
ここからは、新築住宅の入居前にやることリストを紹介します。
順番に見ていきましょう。
新築住宅でも害虫が発生するリスクはゼロではありません。特に、夏場や湿気の多い地域では注意が必要です。
害虫対策の1つとして、入居前に煙タイプの殺虫剤を使用すると効果的です。すべての窓やドアを閉めた状態で薬剤を使用し、家全体をくまなく消毒しましょう。
加えて、隙間テープやパッキンを使って、外から害虫が侵入しないよう玄関や窓周りをしっかりと封じておくことも大切です。
キッチンや洗面所、トイレなどの水回りは汚れやすい場所の1つです。入居前に専用のコーティング剤を使って保護しておくと、掃除の手間を大幅に軽減できます。
コーティングは市販のスプレータイプのものが簡単に使用できます。作業前には表面のホコリや汚れをしっかりと取り除き、均一にコーティング剤を塗布することで、長期間水垢やカビの発生を防ぐことが可能です。
湿気がこもりやすいお風呂場では、カビの発生を未然に防ぐための処理が重要です。
お風呂専用の防カビ剤を使用すると、カビの発生を数ヶ月間抑制できます。使用方法はシンプルで、換気扇を止めた状態で薬剤を置き、成分を浴室内に行き渡らせます。
汚れやすい箇所を事前に保護しておくことで、掃除の負担を軽減できます。たとえば、コンロ周りやシンクの壁には透明の耐熱シートを貼ると、油汚れや水垢から守ることができます。
また、ドアノブやスイッチプレートなど、手が触れやすい場所には保護フィルムを貼るのも効果的です。これらの作業は短時間で済み、後々の掃除が大幅にラクになるでしょう。
家具や家電を設置する前に、壁や床をしっかり掃除しておきましょう。
新築住宅でも、工事時のホコリや細かなゴミが残っていることがあります。掃除機やマイクロファイバーのモップを使って、表面を丁寧に拭き取り、隅々まで綺麗にします。
家具や家電の配置は、生活動線を考慮して決めることが重要です。入居前に間取り図を使ってシミュレーションしておくと、スムーズに配置が進みます。
さらに、大型家具を設置する場合は、床や壁を傷つけないよう養生マットを敷くと安心です。
新築住宅では多くのやるべきことがあるので、カーテンの準備を忘れがちです。
カーテンは、プライバシーの確保と生活の快適さに直結する重要な要素です。入居前に窓のサイズを正確に測り、適切なサイズのカーテンを用意しましょう。
昼間の明るさを重視する場合はレースカーテンを、遮光性を求める場合は遮光カーテンを選ぶのがおすすめです。また、すぐに取り付けられるように、カーテンレールの有無も事前に確認しておきましょう。
新居での良好な近所付き合いを築くために、引っ越しの挨拶は非常に重要な要素です。
挨拶で贈る粗品として、タオルや洗剤などの実用的なものが好まれます。目安として500〜1,000円程度の品物を用意すると、相手にも負担を感じさせません。
また、挨拶時には手土産と一緒に自己紹介を簡潔に行い、地域のルールやマナーについても情報交換するとスムーズに馴染むことができます。
ここからは、新築住宅の入居前にやっておきたい手続きリストを紹介します。
順番に見ていきましょう。
引っ越し業者を選ぶ際は、早めの計画が肝心です。1〜2ヶ月前を目安に、複数の業者から見積もりを取りながら比較検討しましょう。
3〜4月や年末などの繁忙期は予約が取りづらくなるため、早めに決めることをおすすめします。料金だけでなく、サービス内容や口コミ、保証制度の有無なども確認することが重要です。
引っ越し前の住居が賃貸の場合、解約通知の期限に注意しましょう。多くの場合、解約には1〜2ヶ月前の通知が必要です。
不動産会社や大家に連絡し、解約の意思を伝えるとともに、退去時の立ち合いや原状回復の範囲について確認しておきましょう。
早めに連絡することで、解約日や引っ越し日をスムーズに調整できます。
引っ越しに伴い、不用品の整理と片付けを進めることが重要です。1〜2ヶ月前から少しずつ始めると、無理なく作業を進められます。使わないものは売却や寄付、廃棄を検討し、引っ越し先に持っていく荷物を最小限に抑えましょう。
また、大型家具や家電を処分する場合は、自治体やリサイクル業者に回収を依頼する必要があるため、早めにスケジュールを立てることをおすすめします。
新しい住所での生活を始めるには、住民票の移動が必須です。引っ越し前に現在の自治体で「転出届」を提出し、引っ越し後に新しい自治体で「転入届」を行います。
この手続きには、引っ越し日から14日以内の期限があるため、優先度を上げてスケジュールに組み込んでおきましょう。
引っ越し後に郵便物が前の住所に届くことを防ぐため、郵便局で転送手続きを行いましょう。転送サービスは1年間無料で利用でき、申し込みは郵便局窓口やオンラインで簡単に行えます。
転送の開始日を引っ越し日以降に設定しておけば、新居でスムーズに郵便物を受け取れます。
電気・ガス・水道といったライフラインの契約変更も、引っ越し前に済ませておきたい手続きです。1〜2週間前を目安に、解約と新居での利用開始手続きをそれぞれ行います。
特に、ガスの開栓は立ち合いが必要な場合があるため、早めに日程を調整しておくのがおすすめです。
インターネット回線の変更手続きは、1ヶ月前を目安に進めるのが理想的といえます。
新築住宅においては新たに電話・インターネットの回線工事が必要となることがあります。また時期によっては希望の日程で工事の予約がとれない可能性もありますので早めに問い合わせておくと安心です。
固定電話を利用している場合は、番号を継続使用するための手続きも忘れずに行いましょう。
会社や学校への手続き
勤務先や、子どもの通学先への住所変更手続きも忘れずに行いましょう。会社の場合、総務部門や人事部門に新住所を報告し、給与明細や重要書類が正しい住所に届くように手配します。
学校に通う子どもがいる場合は、転校手続きやスクールバスの利用変更など、必要な調整を早めに行いましょう。
銀行やクレジットカード会社、保険会社など、住所を登録している機関への変更手続きも重要です。
特に、クレジットカードや通販サイトでの住所登録を変更し忘れると、商品が旧住所に届く場合があります。引っ越し後に忘れがちな手続きのため、リストアップして計画的に進めると良いでしょう。
ここからは、新築住宅の入居前準備に役立つグッズリストを紹介します。
順番に見ていきましょう。
保護シートは、新築住宅の美しい状態を保つためにおすすめのアイテムです。特に、家具や家電の搬入時に床や壁を傷つけるリスクを軽減できます。
フローリング用のシートは、滑り止め加工が施されたものを選ぶと安全性が高まります。広範囲をカバーできるロールタイプの保護シートはコストパフォーマンスが良く、大型家具を設置する際に重宝します。
マスキングテープは、細かい箇所を一時的に保護するのに役立ちます。特に、新築住宅の壁や窓枠にキズや汚れがつかないよう、養生する際に便利です。
シンプルな紙製のテープは糊残りが少なく、作業後に跡を残さないので仕上がりを損ねません。
新築住宅では、施工時や新しい家電・家具の表面に保護フィルムやシールが貼られていることが多々あります。シール剥がし剤を使うことで、糊残りを防ぎながら簡単に剥がせます。
スプレータイプやペン型など、用途に応じたタイプを選ぶと作業効率がアップします。
家具や家電を設置した際に隙間ができると、ホコリやゴミが溜まりやすくなります。隙間ガードを活用すれば、この問題を簡単に解決できます。
設置も簡単で、家具や壁に合わせて切ることができるタイプが便利です。また、シリコン製や伸縮性のある素材を選ぶと、柔軟に対応できます。
フローリングの美しさを保つためには、ワックスが大活躍します。入居前にフローリング全体にワックスを塗布しておけば、傷や汚れから守るだけでなく、艶のある仕上がりになります。
水性タイプのワックスは初心者でも扱いやすく、短時間で乾くためおすすめです。
新築住宅への入居前には、事前準備が非常に重要であることがわかりました。準備を漏れなく実行するポイントは、やることをリスト化して優先順位を決めることです。
特に、郵便物の転送手続きや電話・インターネット回線の変更、住所変更などは、引っ越しする上で非常に重要な手続きです。入居後に慌てて手続きを行うと、新居での生活に大きな負担となるので、事前にしっかりと済ませておくことをおすすめします。
新築への入居前の準備をしっかりとして、新生活を快適、かつスムーズに始めましょう。
記事監修
宅地建物取引士/整理収納アドバイザー1級/フードスペシャリスト/一級衣料管理士
ディスプレイ器具リースの前職を経て、整理収納アドバイザーとして独立。多くの住まいの整理・お片付けをコンサルティングした後オープンハウスに入社。契約後のお客様の引き渡しまでのサポート業務に従事し、2021年度社内賞(顧客満足賞)受賞。お客様の生活スタイルをお伺いした上での的確な提案を得意とする、衣食住のスペシャリスト。
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