最近では、一部の賃貸でも見かけるようになったタンクレストイレ。従来のタンク付きトイレがタンクに貯めておいた水を一気に流すことで便器を洗浄するのに対して、タンクレストイレは、トイレと水道管と直接つなぎ、電力で水を流して洗浄します。洗練されたデザインが魅力のタンクレストイレですが、メリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
タンクレストイレの魅力は、設置スペースが少なくて済むことと掃除が簡単になるところにあります。奥行きが短くなる分、トイレ空間を広く使えるのに加えて、タンクの高さがなくなる分、視覚的にも、トイレ空間をより広く感じることができます。
また、便器に凹凸が少なくなるため、掃除も楽になります。従来のタンク付きトイレのタンク部分は、外側だけでなく、内側や蛇口部分の掃除も大変でしたが、タンクレストイレにすれば、タンクが邪魔で掃除しにくかった床部分もしっかり掃除できるので、トイレを清潔に保つことができます。
最近では、人が近づくと自動で便器のふたが上がる機能や、便器から立ち上がると自動で水が流れる機能が付いたタンクレストイレもあり、いいことずくめで最先端のタンクレストイレですが、古い家屋で水圧が弱い場合などは、設置が難しい場合もあります。
その他、タンクについていた手洗い器がなくなるため、トイレ内に手洗い器を設置したい場合は、別途設置する必要があること、設置費用・修理費ともに、タンク付きトイレに比べて割高になるといったデメリットがあります。
タンクレストイレは、停電時には、勝手に水がたまらないので、都度バケツで水を汲んで手動ハンドルや乾電池を使って水を流す必要があるのが基本ですが、現在では、内臓タンクに水道水を貯めておける機種も出てきているようです。
IHクッキングヒーター(以下IH)は、ガラストップの下に埋め込まれているコイルに高周波電流を流し、発生する磁力を熱に変える仕組みです。従って、使用には、磁石がくっつく素材でできていて、かつ、鍋底が平らな鍋やフライパンが適しています。本体はどちらも同じくらいの値段ですが、IH対応の鍋の購入まで考慮すると、初期費用は若干IHの方が高くつくかもしれません。
IHは火力が弱い印象をお持ちの方も多いかとと思いますが、実際に使ってみると、ガスコンロと比較して、お湯が沸くまでの時間が短いという感想を持たれる方が多いようです。卓上タイプの安いIHですと100Vの電源から1.5w程度の出力しか得られないため火力が弱く感じますが、最新のビルドイン型のIHは、200Vの電源を使用して最大火力が3.0kw以上になるものも多く、IHの熱効率の高さを考慮すると、ガスコンロに決してひけをとりません。
ガスコンロの場合は、炎の大きさが鍋底以上になると熱が空気中に逃げてしまいますが、IHの場合は、熱が鍋底に集中するため、非常に熱効率がいいのもIHの特徴です。
表面に凹凸が少ない分、掃除のしやすさでは、IHに軍配が上がります。奥様にとっては、五徳や受け皿の焦げ付きを気にしなくてよくなるだけでも大変魅力的ですね。上昇気流が少ない分、レンジフードもIHの方が汚れにくくなっています。
光熱費については、各ご家庭の料金プランにもよりますが、ガスコンロが使用するガスとIHが使用する電気を比べると、一般的に、電気の方が単価は高くなります。ただし、IHの熱効率を考慮すると、一概にIHの方が光熱費が高いとは言えません。
IHのメリットとしては、火事になりにくいことが挙げられますが、2000年4月以降に製造されたすべての家庭用ガスコンロにはSiセンサーが搭載されているため、鍋底の温度が約250℃になると自動で消火して油の発火をを防ぐ機能や、吹きこぼれ等で火が消えた場合にはガスを遮断する機能などが搭載されています。以前に比べて、火災等のリスクは大幅に軽減されています。
床下収納といえばキッチンにある収納というイメージが強い方も多いと思いますが、実は、床下のメンテナンスや清掃のために設けられた点検口に、収納庫をセットして床下収納兼点検口になっている場合がほとんどだということはご存じでしたか。
キッチン以外にも、洗面所に設置して、洗剤や掃除道具、トイレットペーパーの買い置きを収納したり、寝室やリビングに設置して季節家電や来客用の布団を収納したりすることも可能です。開口部がうまくカーペットやマットの下に隠れるのであれば、開口部特有の枠も気になりません。最近では少なくなってきましたが、和室のある家であれば、畳1枚分そのまま床下収納にできるものもあり、ボタン1つで畳が持ち上がる電動タイプにすれば、女性でも簡単にふたの開け閉めができます。
床下収納は、温度を一定に保つことができないのでワインセラーのような用途には向きませんが、最近では、通気口・断熱・高気密・防カビといった機能のついたものもあり、他にも、電動昇降機能つきのものや、1つの点検口で、2、3個の収納庫をスライドして使用できるタイプのものなども出ているので、用途とご予算に合わせて、最適なものを選択してください。
注意点としては、2階や3階に設置する場合、1階に設置するものに比べて浅くなるということ、家の構造や梁の位置によっては希望する場所に設置できない場合もあるということです。また、開口部の枠がシンクやガスコンロの目の前にあると、踏んだ時の感覚が気になる場合もあるので、敢えて家事動線からは外れたところに設置するという選択肢もあります。床下収納をご希望されるお客様は、ハウスメーカーの設計士などに、早い段階からご相談することをおすすめします。
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