住まいについて具体的に検討し始めたら、次に悩むのは「マンションにするか一戸建てにするか」ではないでしょうか。そこで、マンションと一戸建てでは、どのような違いがあるのか、ライフサイクルと資産価値の視点から比較してみました。
木造住宅の耐用年数は約30年、マンションは約50年。いずれの場合も平均寿命まで、同じ家に住み続けることは難しいと言えるでしょう。
30歳で結婚時に1軒目を購入し、定年時を迎える頃に建て替えをすれば生涯にわたって住み続けることができます。
30歳で、結婚時にマンションを購入した場合、平均寿命を迎える頃に老朽化するので、マンションの価値があるうちに売却するか賃貸に回すかなどの判断が必要です。
築年数が経過したマンションでは実に90%近くが賃貸物件として利用されています。
築年数が経過したマンションでは、約60%が空き家のままになっています。
分譲マンションを購入した場合、最後まで住み続けずに売却したり賃貸に回す人が多いようです。中には空き家のまま放置しているというケースも。
75歳時点で、夫は仕事をリタイヤして夫婦ともに年金暮らし。子どもたちは独立して家を離れていると仮定します。
都心では、土地の値段の資産価値は変わりにくいために資産として残せます。また、一戸建ての場合、22年も経てば固定資産税はほとんど土地分のみとなり、1年間に数万円払えば住み続けることができます。土地を売却し、買い替えや住み替え費用に充てることもできます。
住み続けるか売却するかの見極めが重要。築15〜20年でさまざまな設備が更新の時期を迎えます。将来的な住み替えやリフォームを見据えて、居住プランを立てましょう。安易に「賃貸」に回すと「オーナーチェンジ」物件と呼ばれて投資商品となり、一般的に価値が下がる傾向にあります。
自分と建物のライフサイクルを知って、居住プランをイメージすることが重要です。
将来、住み替えや買い替えをすることを想定して、購入した家の資産価値も考えてみましょう。
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