予算3,000万円で、どのような家が建てられるか想像できない方は多いのではないでしょうか。3,000万円で実現できる範囲は、予算に土地の費用を含むかによって大きく変わるうえ、無理なく住宅ローンを組めるかどうかも重要なポイントです。そこで本記事では、予算3,000万円で建てられる家や間取り事例、住宅ローンのシミュレーションなどをご紹介します。
また、3,000万円の物件をお探しの方には、オープンハウスの公式サイトがおすすめです。
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記事監修
宅地建物取引士/整理収納アドバイザー1級/フードスペシャリスト/一級衣料管理士
ディスプレイ器具リースの前職を経て、整理収納アドバイザーとして独立。多くの住まいの整理・お片付けをコンサルティングした後オープンハウスに入社。契約後のお客様の引き渡しまでのサポート業務に従事し、2021年度社内賞(顧客満足賞)受賞。お客様の生活スタイルをお伺いした上での的確な提案を得意とする、衣食住のスペシャリスト。
予算3,000万円で家を建てる場合、構造や広さなどにはどのような選択肢があるのでしょうか。
下記の4項目に分けて、予算3,000万円で建てられる家についてご紹介します。
国土交通省が公表している資料によると、令和3年度の土地の価格を除く建築費用の平均は、全国で3,459万円、三大都市圏では3,843万円です。
そのため、土地を除く建築費用が3,000万円台であれば、平均的といえるでしょう。
また、土地の購入費用の平均は全国で1,769万円、三大都市圏では2,541万円という結果が出ています。
予算3,000万円に土地の購入費用を含めると、その分建物にかけられる予算が減り、妥協点が多くなってしまうでしょう。
予算3,000万円の場合は、木造の住宅を選ぶ人が多い傾向があります。
その理由は、鉄構造にすると資材の価格や運搬費用が高くなり、木造よりも坪単価が上がるからです。
木造よりも鉄構造の家のほうが強いイメージがあるかもしれませんが、基本的に熱伝導率が低く強度が高い木材を用いるため、耐火性や耐震性に優れた木造住宅もあります。
ただし、木造住宅は鉄構造の家に比べると防音性が低いなどのデメリットがあるため、妥協したくないポイントはハウスメーカーに伝えてみると良いでしょう。
予算が3,000万円であれば、3〜4人で暮らせる広さの家を建てられます。
間取りは広いリビングを含む4LDK、延床面積(建物のすべての階の床面積を合計した面積)は30〜35坪が目安です。
また、2世帯住宅を検討している方も多いのではないでしょうか。
一般的に、2世帯住宅に必要な広さは40坪前後と言われているため、間取りを工夫すれば予算3,000万円以内で実現できる可能性があります。
予算3,000万円の場合、理想をすべて叶えることは難しいですが、ハウスメーカーと相談しながら耐震・断熱などの高機能を一部取り入れることは可能です。
また、オプションの追加にかかる費用や得意分野はハウスメーカーによって異なります。
優先順位の高い機能を洗い出し、実績が豊富なハウスメーカーを選ぶと良いでしょう。
先述した通り、土地を除く建築費用の全国平均は3,000万円台です。
そのため、予算が3,000万円であれば、平均的な広さや機能を兼ね備えた家を建てられるでしょう。
予算3,000万円で、建物と同時に土地を購入することは可能なのでしょうか。
また、デザイン性や設備にどこまでこだわれるのか気になる方も多いでしょう。
そこで、総額3,000万円で建てられる土地付きの家について、下記の2項目に分けてご紹介します。
「令和3年度 フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の所用資金は、全国平均が4,455万円、首都圏の平均は5,133万円という結果が出ています。
そのため、予算3,000万円で建物と土地を両方購入する場合は、平均的な家よりも狭くなるなど、選択肢の幅が狭くなる可能性があります。
一方で土地なしの場合は、前述したように、令和3年度の建築費用の平均が全国で3,459万円、三大都市圏で3,843万円です。
建物にかけられる予算が3,000万円である場合は、ハウスメーカーと相談しながら間取りなどを決めていくことで、予算内におさめることもできるでしょう。
土地を含めた予算が3,000万円の場合、デザイナーズ住宅のようにこだわりぬいた内装や、システムキッチンなどの設備をすべて取り入れることは難しいでしょう。
予算を抑えた家はシンプルな作りになることが多く、坪単価を下げるために家全体や屋根の形の選択肢が狭くなってしまいます。
また、システムキッチンや食洗機などの高性能な設備は費用がかかるため、必要最低限に抑える必要があるでしょう。
このように、土地を含めた予算が3,000万円である場合は、面積が狭くなったり、理想のデザインや設備をすべて実現できなかったりする可能性があります。
土地を含めてしまうと、物件に割ける分の金額が下がり、平均よりも狭くなってしまう可能性があります。また、デザインや設備も最低限になってしまうため、こだわりがある方はどこに費用をかけるかをしっかりと考えておきましょう。
3,000万円の住宅ローンを組む場合、毎月の返済額や年収の目安が知りたい方は多いのではないでしょうか。
そこで、住宅ローン3,000万円の返済シミュレーションと年収の目安についてご紹介します。
3,000万円の住宅ローンを組む場合の毎月の返済額と支払い総額について、下記の条件でシミュレーションしてみます。
<シミュレーションの条件>
頭金/項目 | 毎月の返済額 | 支払い総額 |
---|---|---|
なし | 9.2万円 | 3,858万円 |
1割(300万円) | 8.3万円 | 3,472万円 |
2割(600万円) | 7.3万円 | 3,086万円 |
このように、頭金を支払うことで毎月の返済額を抑えられるうえ、支払い総額も安くなります。
ローンの返済額から年収の目安を計算する際は、一般的に「返済負担率」をひとつの指標とします。
返済負担率とは、年収に対して年間の返済額が占める割合を表すものであり、約25%が無理のない割合だと言われています。
以上を踏まえると、頭金なしでローンを組む場合の年収の目安は、下記の計算式で求められます。
<頭金なしで3,000万円のローンを組む場合の年収の目安>
毎月の返済額9.2万円×12ヶ月=110.4万円
110.4万円×4=441.6万円
上記の計算から、頭金なしで3,000万円のローンを組むには、約450万円の年収が必要であることがわかります。
ただし、金利や返済プランによって実際の返済額は異なるため、あくまでも目安として考えておきましょう。
頭金なしで3,000万円のローンを組む場合、約450万円の年収が必要です。毎月の返済額が心配な方は頭金を支払うことで、月々の返済額と支払総額が抑えられるのでおすすめです。
家を建てるからには、外観や内装をおしゃれにしたい方が多いのではないでしょうか。
そこで、予算3,000万円でおしゃれな家を実現するコツを3つご紹介します。
おしゃれな家を実現するためには、統一感を持たせるために具体的なコンセプトを決めておくことがおすすめです。
具体的なコンセプトの例としては、下記のようなジャンルが挙げられます。
<デザインのコンセプト例>
あらかじめコンセプトを決めておくと、家具や小物のチョイスにも統一感が出てきます。
複数のコンセプトを取り入れたい場合は、部屋ごとに分けても良いでしょう。
例えば、部分的に大理石などの高級感がある素材を使うなど、アクセントにこだわることで、おしゃれな印象になります。
広範囲に使用すると費用が高くなってしまう素材でも、こだわりたい部分だけに導入すれば予算内におさめられる可能性があります。
取り入れられる素材の種類や特徴については、ハウスメーカーに相談してみましょう。
理想の家に近づけるには、実績が豊富なハウスメーカーに依頼することがおすすめです。
キッチンのデザインに特化していたり、部屋に開放感を生み出すのが得意だったりと、ハウスメーカーによって得意な分野は異なります。
複数のハウスメーカーの公式サイトやカタログを確認し、実現できるデザインや費用について相談してみると良いでしょう。
予算内に収めながらおしゃれな家を建てるには、実績のあるハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。具体的なイメージやこだわりがある方は、ハウスメーカーと相談しながら進めていくと良いでしょう。
デザインや設備にこだわりすぎると、予算の3,000万円を大きく上回ってしまう可能性があります。
そこで、家の購入費用を予算内におさめるコツを4つご紹介します。
例えば、1階よりも2階の面積が狭くて複雑な形状の家は、資材が多く必要になったり、工事の手間がかかったりするため、費用が高くついてしまいます。
必要な資材や工事の工程を最小限に抑えるためにも、正方形や長方形などのシンプルな作りにするのがおすすめです。
床暖房やシステムキッチンなど、最近では機能性が高い設備が増えていますが、すべて取り入れようとすると予算をオーバーしてしまうおそれがあります。
そのため、家族で取り入れたい設備を相談し、優先順位が高いものだけを取り入れましょう。
また、床材も選ぶ素材によって費用が異なるため、「家族が集まるリビングは無垢のフローリングにし、他はクッションマットにする」などの工夫をするのもおすすめです。
複雑な間取りで壁が多くなると、その分必要な資材が増え、費用が高くなります。
そのため、間取りはできる限りシンプルなものにし、壁の面積を最小限にすると良いでしょう。
間取りについて詳しくイメージできない方は、実績が豊富なハウスメーカーにご相談ください。
お風呂や台所、トイレなどの水回りの設備を近い場所にまとめることで、配管工事費の節約が可能です。
水回りの設備の場所を分散させてしまうと、工事する箇所が増えてしまい、その分費用がかさみます。
ただし、費用だけを考慮して配置を決めてしまうと、家事動線がうまく確保できないおそれがあります。
快適に過ごすためにも、料理や洗濯などの家事のしやすさも考慮しましょう。
このように、建築費用を予算内におさめるためには、いくつかのコツがあります。
資材や設備、工事にかかる費用はハウスメーカーによって異なるため、まずは気になるハウスメーカーに見積もりを依頼しましょう。
費用を3,000万円に収めるには、できるだけシンプルな造りにするのが重要です。必要以上に複雑な間取りにしてしまうと、その分費用がかさんでしまいます。また、水回りをまとめると費用を抑えるだけでなく、家事動線も確保できるためおすすめです。
予算3,000万円で建てられる家についてご紹介してきましたが、実際の間取りをイメージできない方も多いのではないでしょうか。
そこで、下記の5つの間取りをご紹介します。
面積(土地/建物) | 49.63㎡/96.88㎡ |
---|---|
間取り | 3LDK |
価格 | 2,980万円 |
2階に広々としたリビングとダイニングキッチンがあり、3階に5畳程度の部屋が3つある間取りです。
3人暮らしであれば、共用スペース以外に、個人の部屋を設けることができます。
また、洗濯機の位置は1階ですが、2階にバルコニーがあるため、洗濯物を干しに行く際は3階まで上がる必要はありません。
さらに、1階の屋内駐車場から3階の寝室までは距離があるため、騒音が気になりにくい点もメリットです。
面積(土地/建物) | 63.97㎡/111.15㎡ |
---|---|
間取り | 2LDK+2S |
価格 | 3,080万円(税込) |
2階の広々としたリビングとキッチンの他に、1階に1部屋、2階に3部屋を設けた間取りです。
キッチンからはリビングの様子がよく見えるため、お子さまの様子を見たり、家族と会話しながら家事をすることができます。
また、すべての部屋にクローゼットや収納スペースがあるため、部屋をスッキリとさせられるでしょう。
リビングに来客を入れたくない場合は、1階のサービスルームを来客用の部屋として活用するのもおすすめです。
面積(土地/建物) | 60.64㎡/106.99㎡ |
---|---|
間取り | 4LDK |
価格 | 2,980万円(税込) |
3階建てで、屋内と屋外に1台ずつ計2台の車を停められる間取りです。
1階には浴室や洗面所、洗濯機などの水回りがまとまっているため、フロアごとに用途を分けられます。
部屋はリビングとキッチン以外に4部屋あるため、3〜4人家族で個人の部屋を確保することも可能です。
また、すべての部屋に収納スペースがあり、洋服やお子さまのおもちゃなどを見えないところに収納できます。
面積(土地/建物) | 113.08㎡/95.3㎡ |
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間取り | 2LDK+2S |
価格 | 2,999万円(税込) |
こちらの間取りの大きな特徴は、2階に広々としたバルコニーがあることです。
洗濯物を干すだけではなく、椅子を設置して外の空気を吸いながら休憩するなど、さまざまな活用方法があります。
また、駐車場を屋外にすることで室内の空間に余裕ができ、リビングとキッチンの他に、個室が4部屋設けられています。
最大4人で各々の部屋を確保できるため、これから家族が増える予定の方にもおすすめです。
面積(土地/建物) | 57.39㎡/101.68㎡ |
---|---|
間取り | 4LDK |
価格 | 3,080万円(税込) |
2階に広々としたリビングとキッチン、1階と2階に計4部屋の個室がある間取りです。
1階の個室は4畳と狭く、外の音が気になってしまう恐れもあるため、来客用の部屋や書斎などに活用すると良いでしょう。
また、3階建ての間取りではバルコニーが2階にあるケースも多くみられますが、こちらの物件は、最上階の3階にバルコニーがあります。
そのため日当たりが良く、洗濯物が乾きやすいでしょう。
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予算が3,000万円あれば、広々とした間取りの家を建てることが可能です。個人の部屋だけでなく、バルコニーや駐車場を作ったり、家族の集まるリビングを広くしたりと、ライフスタイルに合わせた間取りにすることができます。
3,000万円の家に関して、下記のようなご質問があります。
それぞれに回答していきます。
家や土地などの不動産に課税される固定資産税は、下記の計算式で求められます。
<固定資産税の計算方法>
固定資産税=固定資産税評価額×標準税率1.4%
例えば、総額3,000万円の新築で、建物の価格が2,000万円、土地の価格が1,000万円の場合で計算してみましょう。
建物の固定資産税評価額は公示価格の50%程度です。
さらに、新築の場合は、建物に対し3年間の固定資産税が2分の1になる軽減措置が適用されます。
そして、土地の固定資産税評価額は公示価格の70%が目安であり、小規模宅地の特例で固定資産税が6分の1になります。
上記のことを踏まえて、総額3,000万円の家の建物と土地にかかる固定資産税を計算すると、下記のようになります。
<3,000万円の家(建物2,000万円・土地1,000万円)の固定資産税>
建築費用を予算内におさめようとすると、すべての理想を叶えられない場合も多くあります。
しかし、下記のような項目は、長年住み続けるうえで妥協しないほうが良いでしょう。
<妥協せずに取り入れるべきポイント>
安全に暮らしていくためには、耐震性や耐火性、セキュリティ面は妥協せずに検討することをおすすめします。
また、断熱性や気密性など、冷暖房の効率に関わる面も、快適に暮らすうえで重要な項目です。
3,000万円の家には固定資産税がかかるため、それを念頭に置いて購入するようにしましょう。また、安全性を保つためにも、耐震性や耐火性、セキュリティ面には妥協することなく、費用をかけても良いでしょう。
予算3,000万円の家は、土地の取得費用を含むかどうかによって、叶えられる範囲が大きく異なります。
予算内で取り入れられる設備やデザインについては、実績が豊富なハウスメーカーに相談するのがおすすめです。
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国土交通省によると、令和3年度の土地を除く建築費用の全国平均は3,459万円です。予算3,000万円では3〜4人が暮らす家を建てられるほか、耐震や断熱などの機能を予算内で取り入れることも可能です。しかし、土地を含む予算が3,000万円の場合、選べる間取りや設備に制限が出てきます。実績が豊富なハウスメーカーに予算や希望の間取りなどを伝え、実現できる理想の範囲を把握すると良いでしょう。
ローンを組む際は頭金を支払うことで返済額を軽減できますが、無理に頭金を用意する必要はありません。3,000万円を全額住宅ローンで返済する場合は、毎月の返済額は9.2万円が目安です。また、最低でも年収は450万円必要になるため、無理なく返済できるかを検討しましょう。
家の形状を正方形や長方形にしたり、間取りをシンプルにして壁を少なくしたりすることで、必要な資材の量を減らせます。さらに工事の手間も省けるため、建築費用の節約に繋がります。また、床暖房やシステムキッチンなどの設備は優先順位を決め、予算の範囲内で取り入れるのがおすすめです。
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