お気に入り物件
0
保存した条件
0
最近見た物件
0
ホーム
ホーム
お役立ちマガジン
家と暮らしのコラム
新築住宅の坪単価の相場は?地域別・構造別の相場や坪単価別の特徴も比較

新築住宅の坪単価の相場は?地域別・構造別の相場や坪単価別の特徴も比較

2024年11月27日(水)

家さがしの知識

この記事では、坪単価別に見た新築住宅の特徴や、坪単価を抑えるポイントも解説します。なるべく費用を抑えながら理想のマイホームを実現したい人は、ぜひ参考にしてください。

この記事では、新築住宅の坪単価の相場について解説します。

結論として、新築住宅の坪単価は全国的に見ると70万円前後が相場です。ただし、地域や構造、グレードによって大きく異なる点には注意する必要があります。

この記事では、坪単価別に見た新築住宅の特徴や、坪単価を抑えるポイントも解説します。なるべく費用を抑えながら理想のマイホームを実現したい人は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • 地域別・構造別に見た新築住宅の坪単価の相場
  • 坪単価別に見た新築住宅の特徴
  • 新築住宅の坪単価を抑えるためのポイント

そもそも新築住宅の坪単価とは?

坪単価とは、1坪(約3.3㎡)あたりにかかる建築費のことです。坪単価は以下の式で計算できます。

坪単価 = 建物の本体価格 ÷ 延床面積(各階の床面積の合計)

例えば、1階の床面積が20坪で2階の床面積が15坪、建物の本体価格が2,100万円の住宅の場合の坪単価は、以下の式で60万円と計算できます。

坪単価 = 2,100万円 ÷ (20+15)坪 =60万円/坪

ただし、延床面積は細かく定義されているわけではなく、不動産会社や施工会社によって延床面積に組み込む項目が異なります。そのため、複数社を比較する場合は延床面積に組み込まれているものを揃えることが重要です。

また、坪単価の計算に建物本体以外の外構工事費や給排水工事費、設計費などは含まれません。そのため、実際の総費用は坪単価から計算される価格よりも高くなることが多い点にも注意が必要です。

【地域別】新築住宅の坪単価の相場

ここでは、地域別に新築住宅の坪単価の相場を紹介します。

住宅金融支援機構が運営する『フラット35』を利用した人を対象にした調査を参考にすると、坪単価の相場は以下のとおりです。

エリア

建設費

本体価格の目安

延床面積

坪単価

全国

3,405.8万円

約2384.1万円

111.2㎡・33.64坪

約70.87万円

首都圏

3,402.3万円

約2381.6万円

108.8㎡・32.91坪

約72.37万円

近畿圏

3,414.5万円

約2390.2万円

113.5㎡・34.33坪

約69.62万円

東海圏

3,491.1万円

約2443.8万円

114.7㎡・34.70坪

約70.43万円

その他地域

3,384.0万円

約2368.8万円

110.8㎡・33.52坪

約70.67万円

※1坪=3.30㎡として換算
※都道府県の工事費用が全国平均を下回る場合は、全国平均の工事費用を用いている
※参考:地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)【令和6年分用】|国税庁

表を見ると、坪単価は70万円前後であることがわかります。どのエリアで新築住宅を購入する場合も、建物にかかる費用は1坪あたり70万円程度を目安としておきましょう。

【構造別】新築住宅の坪単価の相場

ここでは、住宅の構造別に坪単価の相場を紹介します。

  • 木造
  • 鉄骨造(S造)
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)
  • 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

上記4つの構造について、順番に見ていきます。

木造

木造住宅の1坪あたりの工事費用は以下のとおりです。

エリア

1坪あたりの工事費用

全国平均

68.31万円

北海道

77.22万円

宮城

68.31万円

東京

71.61万円

愛知

68.31万円

大阪

68.31万円

広島

68.31万円

福岡

68.31万円

※1坪=3.30㎡として換算
※都道府県の工事費用が全国平均を下回る場合は、全国平均の工事費用を用いている
※参考:地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)【令和6年分用】|国税庁

上記より、木造住宅を購入する場合は1坪あたり70万円程度かかることがわかります。

鉄骨造(S造)

鉄骨造(S造)の1坪あたりの工事費用は以下のとおりです。

エリア

1坪あたりの工事費用

全国平均

  97.02万円

北海道

97.02万円

宮城

97.02万円

東京

116.82万円

愛知

97.02万円

大阪

97.02万円

広島

102.30万円

福岡

97.02万円

※1坪=3.30㎡として換算
※都道府県の工事費用が全国平均を下回る場合は、全国平均の工事費用を用いている
※参考:地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)【令和6年分用】|国税庁

上記より、鉄骨造の住宅を購入する場合は1坪あたり90〜120万円程度かかることがわかります。木造住宅と比べると、20〜50万円程度高いことも押さえておきましょう。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造(RC造)の1坪あたりの工事費用は以下のとおりです。

エリア

1坪あたりの工事費用

全国平均

100.32万円

北海道

100.32万円

宮城

100.32万円

東京

127.05万円

愛知

100.32万円

大阪

100.32万円

広島

100.32万円

福岡

100.32万円

※1坪=3.30㎡として換算
※都道府県の工事費用が全国平均を下回る場合は、全国平均の工事費用を用いている
※参考:地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)【令和6年分用】|国税庁

上記より、RC造の住宅を購入する場合は1坪あたり100〜130万円程度かかることがわかります。木造住宅より30〜60万円程度、鉄骨造より10万円程度高いといえます。

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)の1坪あたりの工事費用は以下のとおりです。

エリア

1坪あたりの工事費用

全国平均

104.94万円

北海道

104.94万円

宮城

104.94万円

東京

115.17万円

愛知

104.94万円

大阪

116.49万円

広島

104.94万円

福岡

104.94万円

※1坪=3.30㎡として換算
※都道府県の工事費用が全国平均を下回る場合は、全国平均の工事費用を用いている
※参考:地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)【令和6年分用】|国税庁

上記より、SRC造の住宅を購入する場合は1坪あたり100〜120万円程度かかることがわかります。木造住宅より30〜50万円程度、鉄骨造より10万円程度高い傾向にあります。

一方で、全国的にはRC造よりSRC造のほうが費用が高い傾向にあるものの、東京ではRC造のほうが費用は高くなっている点が特徴です。

中古住宅の購入にかかる費用一覧

ここでは、坪単価によって新築住宅の特徴はどのように異なるのか解説します。

  • 【坪単価35~50万】ローコスト住宅
  • 【坪単価50~80万】ミドルクラス住宅
  • 【坪単価80万~】ハイグレード住宅

順番に見ていきましょう。

【坪単価35~50万】ローコスト住宅

坪単価が35〜50万円の住宅は、ローコスト住宅に分類されます。ローコスト住宅の特徴は以下のとおりです。

  • コストパフォーマンスが高い
  • シンプルな形状・外装・内装である
  • 設備は必要最低限のグレードである
  • 住宅性能は比較的低い

ローコスト住宅はシンプルな形状やデザインが特徴で、好みが分かれるような間取りや仕様はほとんどありません。必要最低限の設備・性能はあるので、コストパフォーマンスが高い住宅に住みたい人にはおすすめです。

一方で、最低限の基準は満たしているものの、耐震性や断熱性は比較的劣る傾向にある点に注意が必要です。

【坪単価50~80万】ミドルクラス住宅

坪単価が50〜80万円の住宅は、ミドルクラス住宅に分類されます。ミドルクラス住宅の特徴は以下のとおりです。

  • 外装・内装のデザイン性が高い
  • 設備や素材のオプションが多い
  • 耐震性や断熱性も十分ある

ミドルクラス住宅は価格と性能、デザインのバランスが取れています。性能の高い断熱材や耐震性の高い構造が用いられており、万が一でも不安になることは少ないといえます。

ミドルクラス住宅は、コストを抑えながらも快適な暮らしを送りたい人におすすめです。

【坪単価80万~】ハイグレード住宅

坪単価が80万円以上の住宅は、ハイグレード住宅に該当します。ハイグレード住宅の特徴は以下のとおりです。

  • より高品質な建材や高性能な設備で高級感のある内装である
  • 断熱性や耐震性に非常に優れた設計である
  • 家全体の省エネ性能も高い

ハイグレード住宅は、設計や仕様、デザインにこだわりを持ちながらも耐久性や快適性の高い点が特徴です。希望条件をすべて実現する場合、ハイグレード住宅になりやすいといえます。

断熱材や窓ガラスの工夫だけでなく、他にもさまざまな省エネ設備や創エネ設備を設置でき、家全体の省エネ性能や創エネ性能も高まるでしょう。

新築住宅の坪単価を抑えるためのポイント

ここでは、新築住宅の坪単価を抑えるためのポイントを3点解説します。

  • 1階と2階の床面積を同じにする
  • 設備や外装・内装を見直す
  • 建物の凹凸が少ない形状である

順番に見ていきましょう。

1階と2階の床面積を同じにする

1階と2階の床面積が同じのほうが、一般的に坪単価を抑えられます。なぜなら、異なる面積で設計すると構造上の補強が必要になり、追加の費用がかかるからです。

特に吹き抜けがある場合、構造上の補強が必要なだけでなく延床面積が小さくなり、坪単価が高くなりやすいといえます。反対に、2階部分が1階よりも大きい「オーバーハング」のデザインも、おしゃれな反面補強や追加の建材が必要です。

1階と2階の床面積を同じにすることで、コストを抑えた住まいが実現できます。

設備や外装・内装を見直す

住宅の設備や外装・内装の仕様のグレードをどうするかによって、費用は大きく変動します。見直したい設備や仕様は主に以下のとおりです。

  • キッチンの食器洗い乾燥機
  • バスルームのジェットバスや浴室テレビ
  • エアコンや照明
  • タイルや天然石など高級な素材の外装・内装
  • フローリング

特に浴室テレビは、マイホーム選びの際は使用頻度が高いだろうと想定していても、実際はほとんど使わなかったということが起こりがちです。

また、エアコンや照明は住み始めてからでも設置しやすいといえます。

住宅購入の時点で設備や仕様を見直すときは、すぐに必要なものと不要なものを見極めて優先順位を付けることが重要です。優先順位の高い設備や、仕様が盛り込まれた住宅を購入することで、費用を抑えながら理想のマイホームを実現できるでしょう。

建物の凹凸が少ない形状である

凹凸が少ない四角形や長方形のシンプルな形状は、一般的にコストを抑えやすいです。

凹凸が多いと、接合部分が増えて補強が必要になるので、施工費も高くなります。また、気密性が下がることがあり、断熱性を保つための追加費用も発生しやすくなります。

一方で、四角形や長方形の建物は施工しやすく断熱性能も高まりやすいため、購入資金と維持費用の両方を抑えられるでしょう。

予算をなるべく抑えながらマイホームを購入したい場合は、凹凸が少ない住宅がおすすめです。

新築住宅の坪単価を比較する際の注意点

ここでは、新築住宅の坪単価を比較する際の注意点を3つ解説します。

  • 不動産会社によって坪単価の定義が異なる
  • 坪単価に含まれない項目の費用もかかる
  • 延床面積と施工面積では違いがある

順番に見ていきましょう。

不動産会社によって坪単価の定義が異なる

坪単価の定義は不動産会社によって異なるため、同じ坪単価でも細かな内容は異なる場合があります。

例えば、ある会社では建物の本体価格のみを坪単価に含めている一方、別の会社では設備費用や一部の工事費も坪単価に含めている場合があります。

不動産会社ごとに坪単価に含まれる項目が異なるため、単純に坪単価を比べるだけでは住宅購入にかかる総額が目視しにくくなることがあります。各社の見積もりを比較する際は、具体的に何が坪単価に含まれているのかを把握することが大切です。

坪単価に含まれない項目の費用もかかる

坪単価には建物本体の費用だけが含まれていることが多く、その他の費用は追加でかかるケースが一般的です。

別途発生する費用を考慮しないと、予算オーバーするリスクがあります。追加で発生する主な費用は以下のとおりです。

項目

詳細

外構工事費

フェンスや駐車場、庭などの外回りの工事

地盤改良費

地盤が弱い場合に必要な補強工事

給排水工事費

水道の配管や浄化槽設置

例えば、外構工事で駐車スペースやフェンス、庭を整備する費用は坪単価に含まれないため、別途で見積もりを確認する必要があります。

坪単価だけで住宅の総額を判断せずに、別途発生する費用を考慮することが重要です。

延床面積と施工面積では違いがある

坪単価を計算する際に使われる、面積の定義にも注意が必要です。延床面積・施工面積2つの考え方があり、どちらの面積で坪単価を計算するかによって金額に差が生じます。

延床面積とは、建物内のすべての階の床面積を合計したもので、居住空間の広さを示します。2階建ての場合は1階と2階の床面積を合わせた合計が延床面積です。

一方、施工面積は延床面積以外の部分を含めた範囲の面積を指します。ロフトやベランダ、バルコニー、玄関ポーチ、ビルトインガレージなどを設置する場合は、施工面積が延床面積よりも広くなります。

新築住宅の坪単価に関するよくある質問

ここでは、新築住宅の坪単価に関するよくある質問を紹介します。

  • 延床面積の平均は何坪?
  • 工務店とハウスメーカーで坪単価の差はある?

疑問の解消にお役立てください。

延床面積の平均は何坪?

「令和5年住宅・土地統計調査」によると、全国の戸建住宅の延床面積の平均は126.32㎡、つまり約38.2坪です。

適切な延床面積は家族構成や間取りの希望によって異なります。例えば、3〜4人家族は30坪程度の住宅が標準的で、3LDKや4LDKといった間取りが一般的です。リビング・ダイニングを広く取りつつ、個々の部屋も確保できるでしょう。

また、広さを重視する場合は40坪以上の延床面積が良いでしょう。各部屋が広くなり、収納スペースやゆったりとしたリビングスペースを設けることが可能です。

坪単価を考える際には、希望する延床面積と住宅の予算を合わせて計画することが大切です。

※参考:令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果|総務省

工務店とハウスメーカーで坪単価の差はある?

工務店とハウスメーカーでは、平均的には坪単価で20万円程度の差があります。

地元の工務店は地域密着型で、そのエリアの土地や気候に適した住宅を建てることが得意です。規模が小さく、広告費や大規模な展示場などの経費がかからない分、50〜70万円程度と比較的低めの坪単価が多くあります。

一方で、ハウスメーカーは全国展開している大手企業が多く、工場での大量生産や標準化されたプランによって効率的に施工を行います。その分、広告や展示場の維持費がかかるため、坪単価が70〜100万円程度とやや高くなる傾向があります。

新築住宅の坪単価の相場を把握して理想の住まいを実現させよう

新築住宅の坪単価の相場は、住宅の構造やグレードによって異なります。坪単価40万円前後のローコスト住宅もあれば、80万円を超えるハイグレード住宅もあります。

一般的に、新築住宅の坪単価は建物本体の価格を延床面積で割った指標です。しかし、建築会社によって定義や含まれる項目が異なるため、単純比較は困難です。

また、坪単価には外構工事費や地盤改良費などが含まれないことが多いため、追加でかかる費用にも注意が必要です。

※この記事の情報は2024年11月時点のものです。

記事監修

新井 友隆

宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
東京・神奈川の複数センターでセンター長を歴任後、営業推進部長や埼玉・名古屋エリアの立ち上げにも寄与。2022年からは契約管理部門にて、オープンハウス全国の契約書作成や引き渡し業務を統括中。

  • 2024年11月時点の内容です。
前の記事へ 次の記事へ

「家と暮らしのコラム」新着記事

おすすめのコンテンツ

ページの上部へ