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家と暮らしのコラム
戸建て・マンションの給湯器の交換費用相場はいくら?安く抑えるコツも

戸建て・マンションの給湯器の交換費用相場はいくら?安く抑えるコツも

2025年3月20日(木)

家さがしの知識

この記事では、戸建て住宅とマンションにおける給湯器の交換費用相場を解説します。

給湯器は、お風呂を沸かすときやお湯を使って洗濯をする際に役立つ設備です。給湯器の寿命は一般的に10年程度とされ、交換時の費用相場を知っておくとスムーズに対応できるでしょう。

この記事では、戸建てやマンションで給湯器を交換するべきケースとその費用相場について解説します。交換費用を安く抑えるコツや選び方も解説するので、給湯器の交換を検討している人は、ぜひ参考にしてください。


【この記事でわかること】

  • 戸建て・マンションの給湯器を修理したほうがいいケース
  • 戸建て・マンションの給湯器を交換したほうがいいケース
  • 戸建て・マンションの給湯器の交換費用相場
  • 戸建て・マンションの給湯器交換費用を安く抑えるコツ
  • 戸建て・マンションにおける給湯器の選び方

戸建て・マンションの給湯器を修理したほうがいいケース

ここでは、給湯器を交換ではなく修理するべきケースとして、以下2点を解説します。

  • 購入してから1〜3年未満のタイミング
  • 修理費が3万円以内で収まるケース

購入してから1〜3年未満のタイミング

購入後1〜3年以内の給湯器であれば、メーカーの保証期間内であることがほとんどです。

保証内で修理をしてもらえるため、費用があまりかからないでしょう。

また、購入してから間もない給湯器であれば、故障などがあったとしても修理で直せる範囲のものだと考えられます。

修理費が3万円以内で収まるケース

給湯器を交換する場合、少なくとも5万円程度は必要です。

修理の見積もりをとって3万円以内で収まる場合、交換するより修理を実施するほうが費用を抑えられるでしょう。

ただし、修理しても頻繁に不具合が発生する場合や給湯器の寿命が近いと判断できる場合には、交換が望ましいといえます。

戸建て・マンションの給湯器を交換したほうがいいケース

ここでは、戸建て住宅やマンションで給湯器を交換するべきケースを解説します。

  • 使用年数が10年以上経過している
  • お湯の温度が安定していない
  • 給湯器から異音がする
  • 給湯器から水漏れ・ガス漏れがある

上記4点から見ていきましょう。

使用年数が10年以上経過している

冒頭でお伝えしたように、給湯器の一般的な寿命は10年程度とされています。

使用を開始してから10年以上が経過している場合、部品が劣化していたり性能が低下していたりするおそれがあります。

今後故障が発生するリスクも高くなるため、早めに交換を検討することがおすすめです。

お湯の温度が安定していない

給湯器が作るお湯の温度が安定せず、給湯中に温度が変わる場合や設定温度に達しない場合には、性能低下や内部の不具合が発生していると考えられます。

安定的にお湯が出ないと生活で不便を感じやすいため、早めに交換することをおすすめします。

特に、お湯が大量に必要になるお風呂では、十分に温かいお湯がないと毎日の疲れを癒せないでしょう。

給湯器から異音がする

給湯器の運転中に普段は聞こえない音がする場合、内部の部品が摩耗や劣化を起こしていたり、燃焼に関する問題が発生していたりするケースが疑われます。

放置してしまうと、さらなる故障が起きて安全に使用できないおそれがあります。

異変を感じたら専門家に点検を依頼し、必要に応じて交換も依頼しましょう。

給湯器から水漏れ・ガス漏れがある

給湯器本体やその配管から水漏れやガス漏れがある場合、重大な故障が発生している場合があります。

放置すれば故障が進むだけでなく、水漏れやガス漏れが原因で事故が発生してしまうおそれが考えられます。

速やかに使用を中断して、すぐに専門業者へ連絡することが重要です。点検を受け、必要であれば交換の判断をする必要があります。

【戸建て・マンション】給湯器の交換費用相場

ここでは、戸建て住宅とマンションに導入できる給湯器の交換費用相場を解説します。戸建てとマンションでは、それぞれ以下の給湯器を導入できます。

住宅種別 給湯器の種類 特徴
戸建て 屋外壁掛型 ・壁に設置されている
・給湯器の下から配管が出ている
屋外据置型 ・地面やブロックの上に置かれている
・給湯器の側面から配管が出ている
浴槽隣接設置型 ・浴槽のそばの屋外に設置されている
・給湯器の裏面から配管が出ている
マンション 壁掛型(ベランダ設置) ・ベランダの壁に設置されている
・配管は給湯器の下から出ている
PS標準設置型 ・玄関通路や外廊下に設置されている
・給湯器本体が外から見える
PS扉内設置型 ・玄関通路や外廊下にある
・本体が扉で見えないようになっている

上記を踏まえて、戸建て住宅とマンションのそれぞれで給湯器の交換費用相場を紹介します。

なお、給湯器は基本的に現在使用しているものと同じタイプのものを選ぶことが重要です。

戸建てに設置できる給湯器の交換費用相場

戸建て住宅に設置できる給湯器は主に以下3種類です。

  • 屋外壁掛型
  • 屋外据置型
  • 浴槽隣接設置型

順番に費用相場を見ていきましょう。

屋外壁掛型

屋外壁掛型給湯器の場合、費用相場は7〜25万円程度となります。

給湯専用のタイプなら7〜10万円程度ですが、お風呂を沸かしたり追い焚きしたりする際に使用する風呂給湯器の場合、15〜18万円程度が相場です。

お湯を使った暖房もできる給湯暖房熱源機なら、20〜25万円ほどがかかるでしょう。

屋外据置型

屋外据置型の給湯器は、15〜20万円程度が相場です。

中には10〜15万円ほどで購入できるものもありますが、お風呂の追い焚きができないケースがあるため、注意しましょう。

屋外壁掛型に比べて値段の幅が狭く、商品を選びやすいタイプだといえます。

浴槽隣接設置型

浴槽隣接設置型の給湯器は、費用相場が20〜30万円程度となっています。

省エネ性能によって値段が異なるため、初期費用だけでなくガス代や電気代などのランニングコストも踏まえて検討しましょう。

また、浴槽隣接設置型の給湯器は壁に空いた穴を通じて給湯する点が特徴です。2つ穴から1つ穴に変更する工事を行う場合には3万円ほどの施工費用が必要となります。

マンションに設置できる給湯器の交換費用相場

マンションで設置できる給湯器は、以下の3種類です。

  • 壁掛型(ベランダ設置)
  • PS標準設置型
  • PS扉内設置型

順番に費用相場を見ていきましょう。

壁掛型(ベランダ設置)

ベランダに設置する壁掛型の給湯器も、戸建てで屋外に設置する給湯器と同様に7〜25万円程度が相場となります。

ただし、ベランダが狭いなどの理由からスリムタイプを選ぶ場合、同じモデルの通常タイプより2〜3万円ほど費用が高くなるケースが多くあります。

給湯器を選ぶ際には、スリムタイプの費用や省エネ性能にも着目して選びましょう。

PS標準設置型

PS標準設置型給湯器の費用相場は7〜30万円程度です。

屋外壁掛型と同様に、給湯専用のものは7〜10万円程度と費用を抑えられますが、その他のタイプは15万円を超えるものが多く見られます。

特に、風呂給湯器や給湯暖房熱源機の場合、30万円を超えるものも少なくありません。

PS扉内設置型

PS扉内設置型も、標準設置型と同様に費用相場が7〜30万円程度となっています。

風呂給湯や家全体の暖房など、給湯器に求める役割によって値段が大きく異なるため、家族のニーズやライフスタイルを考慮して選択しましょう。

また、ランニングコストを考慮したうえで省エネ性能も視野に入れることも大切です。

戸建て・マンションの給湯器交換費用を安く抑えるコツ

ここでは、戸建て住宅やマンションの給湯器交換費用を安く抑えるコツを解説します。

  • 複数社に見積もりをとる
  • セット割引やキャンペーンを利用する
  • リフォーム補助金を活用する

上記3点から見ていきましょう。

複数社に見積もりをとる

給湯器の交換費用は、担当する業者によって異なります。

1社だけを見て決定するのではなく、複数社に見積もりをとってから依頼するようにしましょう。

複数社の費用を比較すれば、適正価格を理解したうえでサービス内容を比較できます。

セット割引やキャンペーンを利用する

交換業者によっては、給湯器の交換工事とその他の工事をセット割引しているケースがあります。給湯器の他にも交換や修理が必要な箇所があれば、あわせて依頼できないか確認してみましょう。

また、期間限定のキャンペーンを実施している場合もあり、一度依頼する業者のホームページなどをチェックしてみることがおすすめです。

リフォーム補助金を活用する

省エネ性能が高い高効率の給湯器に交換する場合、経済産業省が提供している給湯省エネ事業で補助金を受け取れる可能性があります。

主に以下3つに該当し、かつ条件を満たした給湯器を導入する場合に制度の対象となります。

  • ヒートポンプ給湯機
  • ハイブリッド給湯機
  • 家庭用燃料電池

対象となるのは、2024年11月22日以降に工事に着手し、2024年度の事業で補助金を受け取っていないものです。申請手続きの詳細などはまだ公開されていないため、利用を検討する場合は経済産業省の情報をこまめにチェックしましょう。

参考:

給湯省エネ2025事業(令和6年度補正予算「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)について丨経済産業省 資源エネルギー庁

戸建て・マンションにおける給湯器の選び方

ここでは、戸建て住宅とマンションにおける給湯器の選び方を以下4点から見ていきましょう。

  • 給湯器の種類で選ぶ
  • 号数(お湯を出せる量)で選ぶ
  • 追い炊き機能の有無で選ぶ
  • エコタイプの有無で選ぶ

給湯器の種類で選ぶ

給湯器には、主に以下の3種類があります。

給湯器の種類 特徴
ガス給湯器 水が水道を通ったらガスで水を温め始める
電気給湯器 電気ヒーターでタンク内の水を直接温める
エコキュート ヒートポンプで大気中の熱を利用してお湯を沸かす

すぐにお湯を使いたい人には電気給湯器やエコキュートがおすすめですが、初期コストを抑えたい人にはガス給湯器がおすすめです。また、エコキュートは導入時の費用がかかりますが、導入後のランニングコストは抑えられる傾向にあります。

ライフスタイルを考慮して、どの種類にするか判断しましょう。

号数(お湯を出せる量)で選ぶ

給湯器は一度に供給できるお湯の量によって、16号・20号・24号の3つの区分が設けられています。どの種類にするか判断しましょう。

単身世帯であれば、16号の給湯器でも使用するお湯を十分に確保できます。一方、お湯の使用量が多い世帯や家族人数が4人以上の世帯には、24号の給湯器がおすすめです。

お湯をあまり使用しない夫婦世帯であれば、20号でも十分だといえます。

追い炊き機能の有無で選ぶ

追い炊き機能は、一度沸かしたお湯を再度温め直す機能です。

お風呂のお湯を長時間温かく保ちたい場合や時間差で入浴する家族がいる場合、追い焚き機能を活用するケースがあります。

給湯器の中には、追い焚き機能が設けられていないものもあるため、購入時にその有無をチェックしておきましょう。

エコタイプの有無で選ぶ

エコタイプの給湯器は、省エネ性能が高くガス代や電気代の節約に繋がります。初期費用は高めですが、長期的なランニングコストを考慮すると経済的な効果を得られる給湯器です。

環境への配慮や光熱費の削減を考える家庭には、エコタイプの給湯器がおすすめです。

戸建て・マンションの給湯器を交換するならタイプ別に比較しよう

この記事では、戸建て住宅やマンションの給湯器の交換費用について解説しました。

交換費用は給湯器のタイプによって異なります。基本的には現在と同じタイプの給湯器を選ぶため、事前に現在使っている給湯器のタイプを確認しておきましょう。

また、給湯器は省エネ機能の有無によって将来的に発生するランニングコストに大きな差があります。

導入時の費用は高く感じられますが、国が提供している補助金制度を利用できる場合もあります。導入を検討している給湯器が対象になるかを確認するのがおすすめです。

記事監修

小西 啓太

宅地建物取引士
戸建仲介部門一筋で結果を出し続け、2019年より首都圏各地域のエリア統括を歴任。
[メディア出演]サンデー・ジャポン(2014年)首都圏情報ネタドリ!(2020年)、ワールドビジネスサテライト(2020年)

  • 2025年2月時点の内容です。

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