近年、注目を集め始めたこの仕様。家族が集まるリビングを通って他の階へと向かうため、家族同士の顔が見えやすくコミュニケーションが取りやすくなる利点があります。今回はリビング階段のメリットとデメリットについてご紹介します。
リビング階段とは、リビング内に設けられた階段の事を指し「リビングイン階段」とも呼ばれています。従来、廊下や玄関付近に置いていた階段をリビングに設置する仕様です。
素材をアイアンにしたり、木目を生かした踏板にしたり、工夫次第で開放的かつスタイリッシュなインテリアとしても楽しむことができます。
例えば、こちらのオープンハウスの建築事例では大きな窓を設け、階段をスケルトンにすることで明るく開放的なリビングを演出しています。
とはいってもどんなメリットがあるのか具体的にイメージができない人が多いと思います。リビング階段のメリットを3つのポイントに沿ってお伝えします。
家族が自室に行く場合など、必ずリビングを通る必要があります。お子様が外出するときも顔を合わせることになるため、自然とコミュニケーションが生まれます。
上の階に向けて声をかけることもできるため、家族間の会話が増えるきっかけにもなるでしょう。
階段下は荷物を置く収納スペースやトイレを設置することが多いですが、リビング階段であれば違った活用方法ができます。ワークデスクを置いてちょっとした仕事スペースにするのもいいですし、家族の憩いの場としてリラックススペースとして活用することも。リビングのどこに階段を設置するかによって活用方法も変わってきます。
デザインに幅があるのもリビング階段の大きな特徴です。リビングのテーマに合わせてインテリアのようにデザインを選ぶのも面白いですね。
アイアンや木目を組み合わせる、白で統一するなど自身の理想に沿ったリビング階段をイメージしましょう。
開放感があり、コミュニケーションが取りやすいリビング階段。だからこそ気を付けるべきデメリットもしっかりと押さえておきましょう。
玄関から各居室へ移動する際にリビングを通る必要があるため、来客時などにはプライバシーが気になる部分も。家族間であれば気にならない点にもなりえますが、家族が知人を招いているときはリビングでくつろぎにくくなる可能性があります。
階段と部屋を遮断する扉がないため空調が効きづらくなることがあります。冬場の冷たい空気が下の階へと降りてくる可能性もあるため、ロールスクリーンやカーテンを置いて空気の出入りを抑えるなど工夫が必要なこともあります。
リビングは家族の生活の中心にもなる大切な部屋です。家族が集まる場所としても機能するため、何階に置くかによってライフスタイルや生活導線も変わってきます。
リビングは日常的に食事をする場でもあるため、地上階にあることで買い物から帰宅した際の仕分けがしやすいというメリットがあります。老後の事を考えると生活の中心が地上階となることも利点と言えるでしょう。
一方、リビングの多くは広い窓を伴うので外からの視線を気にする必要が出てきます。目隠しやガーデニングで対処することもできますが、圧迫感を感じてしまう場合もあります。
また、都心となると日当たりが良くないこともあり、照明がないと暗いリビングになってしまったりする可能性もあります。
上階にリビングを設置することで、日照時間を確保することができます。明るく風通しの良い間取りにできるため、開放感が抜群です。また、柱や壁を少なくして広々とした空間にしたい場合、1階を個室にした方が耐震性の面でも安心できます。
3階をリビングにした建築実例がこちらです。天窓からの陽光が明るくリビングを彩ります。戸建てでありながら眺望もよく、天気が良い日はリビングからバルコニーへと出て食事も楽しめます。
3階にリビングというのは珍しいかもしれませんが、条件次第では3階リビングも素敵な生活を送るヒントになるかもしれません。価値観が多様化する現代において、住宅に関しても多くの選択肢が生まれています。実際の建築例を見て、条件を絞って検索してみるなどマイホーム選びを楽しんでみてください。
リビング階段にすると家族のコミュニケーションがとりやすい!
プライバシーの観点でリビング階段には工夫も必要!
実は3階にもリビングはつくれます!
毎月の返済額や現在の家賃など、あなたの知りたい項目から実際にシミュレーションしてみましょう。
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