東京23区や横浜市・川崎市などの都心に多くみられる半地下、地下室のある新築一戸建て。一定の条件を満たせば建物面積の1/3までは床面積に算入されないため、容積率に余裕がない場合や、高さ制限のある場合には有効です。
台風や大雨による浸水防止対策には、土のうが効果的です。土のうとは、布袋に土砂を詰めたものです。土のうを積み重ねて水や土砂の移動を妨げることで、車庫や地下室などへの浸水を防止します。
土のうは、自治体によっては、申請すれば無料でもらえたり、土のう置き場が設置されてたりする場合も多くあります。東京23区内でも、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、杉並区、北区、荒川区、板橋区、足立区、江戸川区、その他川崎市、横浜市などで、土のうの無料配布または無料貸し出しを行っています。
雨水タンクとは、屋根などに降った雨水を貯めるタンクで、貯めた水は、災害時に消火用やトイレの水として使える他、庭や鉢植えの水やり、洗車にも利用できます。また、夏場に打ち水として利用することで、ヒートアイランド現象の緩和効果も期待できます。
さらに、雨水タンクを設置することにより、大雨時には下水道管や河川への流入量が減少し、道路冠水や河川のはんらんの抑制にもつながり、浸水被害の防止・軽減にもなります。
各自治体では、雨水を水資源として有効利用するために雨水タンクを設置する方にたいして、その設置費用について、一定額を限度に費用の一部を助成しています。自治体によっては年度内の予算が設けられ、予算に達し次第申し込みを締め切る自治体もあるため、ご検討の際は、ご注意ください。
住宅やビルが立ち並ぶ都市化が進んだ地域では、地表がコンクリートやアスファルトで覆われ、これまで田や畑・森林に浸透していた雨水が短時間で直接川や下水道に流れ込み、水害が発生しやすくなります。
雨水浸透施設は、屋根や庭などに降った雨を地中に浸透させる施設を設置施設で、各家庭に個別に設置することによって、降雨時の流出量を抑え、水害を防止することができます。また、地中に浸透する水の量が増えるため、晴れた日が続いても川の量が減ることが少なくなります。
雨水浸透施設の設置にも、自治体によって一定額まで補助金が出ます。これらの制度を上手に活用することで、各ご家庭でも、環境にも優しい水害対策を講じることができます。
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