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家と暮らしのコラム
暮らしやすい間取りとは?戸建ての間取りの考え方!

暮らしやすい間取りとは?戸建ての間取りの考え方!

2022年9月22日(木)

目次

念願の戸建てを手に入れても、実際に住み始めてみて間取りを失敗したと感じる場合があります。戸建てにありがちな間取りの失敗例や、つまずきやすいポイントをあらかじめ知っておくことが大事です。家族構成や年齢によって適した間取りも異なるので、良い間取りの考え方を理解して、自分たちに合った住まいを手に入れましょう。

間取りは大枠から決めていくことが大切

暮らしやすい間取りかどうかを判断するには、細かな部分を気にするよりも、まずは大枠となる部分を押さえておくことが大切です。ここでは、住宅の間取りを大きく左右するポイントとして、玄関の位置、階段の位置についてそれぞれ見ていきましょう。

玄関の位置は各部屋の配置に影響を与える

間取りを考えるうえでは、玄関の配置を最初に決めることが大切です。なぜなら、入り口をどの方角に配置するかによって、ある程度そのほかの間取りや配置も固まってしまうためです。

たとえば、玄関を南向きとした場合、南側の日当たりの良いエリアは入り口側となります。そのため、家族で過ごす機会の多いリビングは、家の入り口に隣接したつくりとなるのが一般的です。

この場合、他の部屋や水回りへの移動はリビング経由になりやすいので、動線の確保に工夫が必要となります。一方、玄関を北側に配置すれば、南面に部屋を配置することが可能です。

日当たりが落ち着いた北側に水回りをまとめて、温かく明るい南側に居室やリビングを配置できるので、快適な空間づくりを実現させやすくなります。このように、玄関をどの方角・位置に配置するかで、間取りの大枠が決まってしまう点に注意しておきましょう。

階段の位置次第で廊下の長さが違ってくる

2階建て以上の戸建てでは、階段の配置も間取りに大きな影響を与えるポイントとなります。階段の配置は、大きく分けて「玄関ホールもしくは廊下に配置する」「リビング内に配置する」といった2つの選択肢があります。

リビング内に階段がある間取りの場合、1階部分の動線を確保しやすく、間取り全体がスッキリとまとまる点にメリットがあります。一方、2階部分は階段から居室を結ぶまでの廊下が長くなりやすいので、その分だけスペースが削れてしまうのがデメリットです。

それに対して、玄関ホールに階段を設置すれば、入り口からすべての部屋にアクセスしやすくなり、各スペースの独立性を保てるのがメリットです。一方、リビングを経由しないため、家族が顔を合わせる機会が減ってしまうといったデメリットもあります。

どちらが適しているかは価値観やライフスタイルによっても異なるので、できるだけ早い段階で検討しておきましょう。

戸建ての間取りで考えておくべき3つのポイント

住みやすく効率の良い間取りを考えるためには、生活動線と収納を具体的に意識しておくのが近道です。ここでは、戸建ての間取りで考えておくべき3つのポイントを解説します。

①部屋の広さよりも収納や家具の配置を考えよう

間取りを考えるときには、どうしても部屋の広さのみにとらわれてしまいがちですが、収納の有無や家具のサイズ・配置によっても実際の広さの体感は大きく違ってきます。たとえば、20畳のLDKよりも、18畳のLDK+2畳の収納のほうが使い勝手が良いケースも少なくありません。

収納については、しまっておきたいものを具体的にイメージしながら、必要な個数・容量・間口を検討しましょう。また、普段から使いやすいように、収納スペースの設置場所にも目を向けておくことが大切です。

適切なプランを立てておかないと、家具のサイズや配置などに関して、イメージ通りに配置できなかったり、家事動線の効率が悪くなってしまったりと、思わぬ事態に発展してしまうこともあります。既存の家具を設置するなら、あらかじめ採寸をしておくと必要な部屋の広さや形をイメージするときに役立ちます。

②駐車スペースの有無をチェックしておこう

間取りについて考えるうえで、意外と見落としてしまいがちなのが駐車場の存在です。車での通勤や子どもの送り迎えを考えている場合には、駐車スペースの有無をチェックしておきましょう。その際にポイントとなるのが、車種と駐車スペースのサイズがあっているかどうかです。

また、希望の物件に駐車場がなかったり駐車スペースを確保できなかったりする場合は、近隣で探さなければならなくなり、その分の費用が必要となります。

「車を使わない」「それほど利用頻度は高くない」といった場合でも、駐車場は自転車置き場や倉庫の設置場所として使うこともできます。そのため、基本的には駐車スペースがついているほうがメリットは大きいといえるでしょう。

③動きやすい家事動線を考えよう

家事動線は普段の生活に大きな影響を与えるポイントとなります。そのため、家具や家電の配置を考えるときには、十分に家事動線をイメージすることが大切です。

よくある失敗例としては「洗濯機置き場から物干しスペースが遠い」といったケースがあげられます。最近は、浴室乾燥機などの活用も増えてはきていますが、洗濯物を外に干したい場合はこういった動線にも注意が必要です。

建ぺい率や容積率、建築上の制限などを確認しておこう

間取りは、家を建てる土地からも大きな影響を受けます。理想的な間取りをイメージしても、実際に建てられるかどうかは土地の広さや法令上の制限によって左右されてしまうので、注意しておきましょう。

建物の規模に関係する建ぺい率・容積率

土地にはそれぞれ「建ぺい率」や「容積率」という法律上の規制が設けられています。建ぺい率とは「土地に対して建築できる建築面積の割合」のことであり、土地ごとに異なる数値が設定されています。

建築面積とは建物を真上から見たときの面積であり、通常なら「1階部分の総面積」と考えて問題ありません。たとえば、100平米の土地で建ぺい率60%と設定されていた場合、建てられる建築面積は「60平米まで」となります。

容積率とは「土地に対して建築できる延べ床面積の割合」のことです。延べ床面積は1階部分だけでなく2階や3階といった「各階の面積も含んだ広さ」を指しているので、2階建て以上の戸建てを建てるときには注意しておきましょう。

たとえば、100平米の土地で容積率100%とされていた場合、建てられる延べ床面積は100平米までです。そのため、2階建てで1階部分を60平米確保すると、2階部分は40平米までと制限されてしまいます。

このように、建ぺい率や容積率は間取りに影響を与える要素の1つなので、事前に土地ごとの数値をチェックしておくことが大切です。

建築制限は自治体によって異なるので事前に確認しておこう

土地には建ぺい率や容積率のほかにも条例によってさまざまな制限が設けられていることがあります。「用途地域」や「高さ制限」などの基準は、建てられる建物の高さや間取りにも影響を与えるポイントなので、事前にチェックしておくことが大切です。

どのような制限が設けられているのかはエリアや土地によっても異なり、内容の把握には専門的な知識が求められるので、詳しくは店舗スタッフに相談してみるのがおすすめです。

これが結論!

ポイント1

間取りは玄関の位置、階段の位置、リビング配置といった「大きな枠」から考えるのがポイント

ポイント2

収納や家具配置とのバランス、駐車場の有無、家事動線の効率も見落とさないようにしよう

ポイント3

土地には法令や条例上の制限が設けられているので店舗スタッフに相談しておくと安心

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